銚子・角巳之・三代目

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米米フェスタ詳報

2007年10月06日 | イベントに参加

Img_1707_2 100_0568 既報の通り、明日から印旛グリーブさんにて収穫祭(米米フェスタ)です。サンマも銚子港水揚げの特大サイズ選別済み。当日は新米に焼きサンマ、サンマのツミレ汁....その他、いつも何かが起きるグリーブさんのイベントであります。この場は単なる農産物の直売所に留まらず、地域内あるいは、都会と生産地を結ぶ交流の“場”であり、食とか農という人間の根源的な事を考えさせられます。農業に限らず後継者問題....。切実を飛び越えて、悲惨という領域に入っているのかもしれません。むろん、周囲の環境がどうあろうと、意欲を持って強く前向きに進める人は存在します。ただし“一般的に言って”農畜水産業を取り囲む環境は非常に厳しい。だったら早く見切りを付けて、他の商売に変えたり、サラリーマンになれば良いでしょ。という声も聞こえますが、そういう安易で刹那的な選択が自分達の食べ物すら海外に依存する。という状況を作り、経済的なモノサシ一辺倒の尖った潤いの無い社会を作り、独居老人問題や壮絶な介護問題なんてのを作る遠因になっているのだと思います。要するに自分達に都合の良い選択(逃げ続けた)を重ねた結果、翻って自分達に都合の悪い将来を招き入れている訳です。ここに集う方々、長男だ。とか、何らかの理由があって農業を継いでいる訳です。で、結果として地域や国内生産の火が消えずに残っている。次男、三男は気楽で良いよ。家出て行ってしまえば、親に毎日のように小言を言われずに済むし、家の仕事をやっていれば親戚だ、近所だと付き合いも有り、自分の予定は殆どキャンセル。週末はイベントごとで地域を盛り上げようとしているけれど、そこに“新米貰いにきた”。と、弟連中にお客様のような態度を取られるとぶん殴りたくなるね....。本音だと思います。反対に、家は出たけど、田植えや稲刈りの季節は休みを取って手伝っている人も多数存じ上げておりますが...。責任感、義務感、使命感がスタートであっても、苦しい事ばかりじゃ続かない。実際、志を持って家業を継いだけれど、やはり無理だったと3年以内に再び出てしまう確率は80%以上だと言われております。仕事の辛さより、人間関係、閉塞感に参ってしまうようです。そこで出てしまうと二度と戻らない....。グリーブさんでは後継者が集って励ましあったり、時には叱ったりと、うわべの関係で無い本心と本心のぶつかりあいがあります。むろん銚子にも。地域や地場産業を論じるには、産業としての将来性云々より、こういう“場”や“仲間”の存在を無視する事は出来ません。感情のある“人間”が行っている事ですから。人様の人情が身に染みる今日この頃であります。