銚子・角巳之・三代目

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人は男に...②

2007年10月12日 | イベントに参加

Img_1764 食べるために、生きるために豚を殺す。“かわいそう”なんて綺麗事を言っていられない...。殆どの世界で分業が進んでいるので一般人が豚を殺す事はない(日本では法律で禁止されてます)...。昨日、欧州のある地域の儀式について(豚を殺す)書きました。この過程を経て、男の子が男になる....。この国、俗に先進国、一流国と言われている国であります。余談ながら世界の一流国はすべて食糧自給率が高い。100%を越えているところも多いです。一流の国や人は言葉の使い分けも心得ている。自分達が出来ない農作業をしてくれる人、家畜を殺し肉にしてくれる人、魚を獲ってくる人、それらを加工したり運んだりする人....。高齢でも肉体労働しなきゃならない状況があるんです。でも、逞しく皆頑張っている。少しでも心があれば、それらの人に向かって、“かわいそう”だなんて絶対に言わない。言うべきは“有り難う”です。“かわいそう”と思うなら、自分がそれをやればよい。“具体的に”お年寄りの背負っている荷物を持ってから言え。それが出来ないなら何も言うな!黙ってろ。地域の若手は自分達で様々な価値観を創り出し、損得勘定よりも先に仲間や地域を想っている人も多数存在する。そんなのウソだ、と言うなら、その人はそう思っていれば良い。協力してくれなんて言わないから、燃えてる奴に水を掛けないでくれ....。そんなところですかね。昨年、銚子港で数十年ぶりというサバの大豊漁がありました。漁場が遠く、水揚げが行われたのが午後3時、4時....。最終は10時、11時...。深夜に及び、前浜の水産加工業者さんは、“それから”作業を開始する訳です。せっかくのサバ、迅速に処理しないと腐りますから...。終了は深夜どころか翌朝になる事も...。サイズ別、魚種別に選別し、箱詰めし、急速冷凍....。絶え間ない肉体労働の連続です。そのサバが食卓でお馴染みの味噌煮になったり、塩サバになったりします。定食屋さんで1000円の味噌煮定食、スーパーで塩サバ198円.....。1000円、198円出せば“買える”訳ですが、豚同様、その前の過程には壮絶な労働があります。身をもって経験しました。大変な仕事してるんだから理解して....。そんな事を言っているのではありません。どんな仕事も大変ですし、水産業の方々(農業も畜産業も)、自らの仕事に誇りを持っている。まさに男だと思います。深夜にそんな事出来る訳ないでしょ、体が続くはずない。仕事だとウソ付いて、酒でも飲んでんでしょ....。これを言ったのは不惑を過ぎたいい大人だったそうです。開いた口が塞がりませんでした....。“かわいそう”だの、“ウソでしょ”だの、余計な事を言わないで、一言、有り難う、ご苦労様....。じゃないですかね。