銚子・角巳之・三代目

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

10年連続③

2021年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム

全まき(全国まき網漁業協会)の資料によると、令和元年の全国の巻き網系統数(協会所属)は、
91ケ統(1系統は概ね探索船・本船・運搬船各1隻)...。協会発足の昭和44年は238ケ統
ですので約50年で約6割減...。漁獲量は同期間で概ね1,000万㌧前後と横ばい~微減...。

船や乗組員の技能が飛躍的に向上しているので、船の数は減っても一定の漁獲量を維持している
ものの、その世界は自然相手...。限りある資源...。漁獲割り当て等の厳しい基準を設けて、獲り
過ぎないような歯止めが掛けられております。しかしながら、繰り返しますが相手は自然...。

巻き網船が獲る魚は多獲性魚と呼ばれる、一度に沢山獲れる魚(イワシ、サバ、アジ等)たちで
あります。その多獲性魚は既報の通り、定期的に魚種交代という現象を起こしております...。
何かが大量に獲れる時、別の何かが全く獲れなくなる...。要するに海のことは分からない事だらけ。

銚子港の水揚げは発表資料によるとイワシとサバで90%。ということは、この数字は全国の
巻き網船が漁獲し、銚子港に揚げたものがほとんど。全国91ケ統に対して、銚子船籍は2ケ統
を残すのみと言う厳しい現実があります。続きは次回に。