銚子・角巳之・三代目

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経世済民!

2021年01月15日 | 日記・エッセイ・コラム

これまた最近よく聞く言葉...。経済を回す...。感染対策を講じながら経済を回す、経済を回す...。
現在は貨幣経済でありますので、昨今の解釈であれば、端的にお金を回せ...の同義語。緊急
事態ですから...。然るに経済とは端的にお金を回す...だけなのかと言えば、答えは否...。

経済とは経世済民(けいせいさいみん)、世を経(おさめ)、民(たみ:一般大衆)を済(すく)
う...の意であります。民を救うために様々な公的施策を行うことが広義の経済。昨今これは広義の
解釈ではなく、経済学の本質そのものであると、様々な事象を見るにそう確信しております。

経済学を学ぶということはもちろん、お金儲けのテクニックを覚えるということでは全くなく、
その言葉に表された意味(ある種の哲学)を理解すること。数年後、新一万円札の顔となられる
渋沢栄一翁曰く、論語とそろばん..。二極のバランスの上に生活が成り立つのだ...と。

道徳なき経済は罪悪であるが、経済なき道徳は寝言である...。これは二宮尊徳翁の言葉です...。
経済とは経世済民...、どちらかではなくて、どちらも...。コロナ禍から次に進むために必要なこと
が叡智の結集と言われる所以であります。経世済民の本質...、今再び問われております。