銚子・角巳之・三代目

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花は散りそろ

2007年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

100_1276 エルニーニェ現象が2月で終息。という記事がありました。このエル~の影響で暖冬となったようですが、暖冬のお陰で花達も季節を違えてしまっているようです。先月の中頃、仲間と梅を見に行こうと思ってましたら、すでに散っているとの報告。先週末はすでに桜が咲いているところも有りました。梅や桜、散り際の美学として日本人の自然観、精神形成に大きな影響を与えていると思われます(最近は違うかもしれませんが....) すでに終わってしまった梅ですが、銚子で梅と言うと水戸の偕楽園を思い出します。車で2時間掛かりますが、銚子で水戸と聞いても、そう遠い印象は有りません。仲間に聞いても大洗の水族館、アウトレットに行って来た、那珂湊に行って来た...という話を良く聞きます。水戸と言えば、黄門様。黄門様の全国行脚は作り話にしても、黄門様は文学・歴史の造詣が深く、自然を愛していたであろうことは数々の文献や、偕楽園の美しさから明らかです。その黄門様、水戸光圀公の辞世の句、“花は散りそろ、人は死にそろ、この世は夢よ、ただ狂え” 番組最後にアッハッハ....と笑っている黄門様の顔からは想像も出来ませんが、本当の黄門様は好々爺というより、内側に大きなマグマを溜め込んだ哲学者か宗教家のような方だったのかもしれません。暖冬であろうと、何であろうと、咲いた花はいつか散る。終りあるが故に美しさが際立つと同時に、散り際の美学と言う言葉が醸成されてきたのではないでしょうか? 人間は五感で自然を感じる努力をしないと....、最近そんな事を思っております。