今日の【別府大分毎日マラソン】、8月の【世界選手権(ロンドン)】代表選考会を兼ねて行われ、2012年【ロンドン五輪】6位の中本健太郎(34・安川電機)が2時間9分32秒で、14回目のフルマラソンで念願の初優勝を飾った。35㌔からデレジェ・デベレ(30・エチオピア)と一騎打ちとなり、39㌔手前で突き放した。中本はレース後、「タイム的には物足りないけど、優勝が目標だった。相性のいい大会だったので、ここで復活できるようにという思いで臨んだ。しっかり次に向けてあしたからがんばりたい。優勝はこんなに気持ちいいものと初めて知ることができた」と感慨に浸っていたが、ただ昨年12月の【福岡国際】で日本勢トップの3位に入った“公務員ランナー”川内優輝(29・埼玉県庁)がマークした2時間9分11秒には及ばなかった。2月の東京、3月のびわ湖次第だが、川内と中本では川内の方が有利か!?
【別府大分毎日マラソン】より面白いメンバーが揃った【丸亀国際ハーフマラソン】。優勝は1時間0分0秒でカルム・ホーキンス(英国)だった。日本人トップ(男子)は神野大地(コニカミノルタ)が1時間1分4秒で5位に入った。大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)は、神野から9秒遅れの6位、1万m日本記録保持者村山紘太は中盤で遅れ入賞できなた。青学大時代に箱根駅伝で「山の神」として活躍した神野が終盤、持ち前の粘りを見せた18㌔手前で大迫らと形成した集団から遅れたが「ここをつけば何とかなる」と腕を振ってダッシュして追い付き、自己記録を更新してゴールした。日本選手のエース格である大迫に勝った神野は【青梅マラソン】の30㌔の部に臨む予定で「来シーズン、マラソンに挑戦する」らしい。期待したい!
競馬を振り返る。東京11Rで行われた【第67回東京新聞杯】。優勝したのは、M・デムーロ騎乗の3番人気ブラックスピネル(牡4歳・音無秀孝厩舎)。好スタートからハナを切り、上がり3ハロンを32秒7でまとめて逃げ切り勝ち。待望の重賞初制覇を飾った。タイムは1分34秒9。クビ差の2着は中位から馬群を割って伸びたプロディガルサン(5番人気)で、さらに1/2馬身離れた3着にエアスピネル(1番人気)が入った。
勝ったブラックスピネルだが、まんまと戦勝ち。上がり32秒7では後ろは無理だろう。ただそれでもこれだけ走るのは立派。距離も問題なく、展開も融通が利く。次も面白そう。2着プロディガルサンはプラス22㌔。これは身が入った証拠だろう。今後が楽しみな一戦となった。3着エアスピネルは逆に作戦負け。ここまで遅くなっては・・・。ただ坂で止まり気味になるのは心配。
ブラックスピネルは、父タニノギムレット、母モルガナイト、(母父アグネスデジタル)という血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は14戦4勝。重賞は初制覇。【東京新聞杯】は音無秀孝調教師、M・デムーロともに初勝利となった。
一方、京都11Rで行われた【第57回きさらぎ賞】は、松若風馬騎乗の6番人気アメリカズカップ(牡・音無秀孝厩舎)が制し、重賞初制覇を飾った。タイムは1分50秒1。昨年の勝ち馬サトノダイヤモンドなどクラシックホースを輩出してきたこのレース。タガノアシュラがハナに立ち、プラチナヴォイス、マテラレックスが続く展開となった。直線に入ると、プラチナヴォイスが一旦抜け出したが、道中は4番手につけていたアメリカズカップがグングンと伸びてかわし、6番手の外から追撃してきた2着馬サトノアーサー(1番人気)を1馬身3/4差で退けた。さらにアタマ差の3着はダンビュライト(2番人気)が入った。
勝ったアメリカズカップだが、道悪の上手さがでた走りだった。コース取りもよく、松風も上手く乗った。まだ発展途上の馬、これから楽しみだ。2着サトノアーサーは馬場がすべて。その中で2着は力のある証拠だろう。3着ダンビュライトは流れに乗って長くいい脚を使った。まだまだ若い馬、もっと良くなりそう。
アメリカズカップは、父マンハッタンカフェ、母ベガスナイ(母父コロナドズクエスト)という血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は谷掛龍夫氏。通算成績は4戦3勝。【きさらぎ賞】は音無秀孝調教師、松若風馬ともに初勝利。尚、音無秀孝厩舎は管理馬のアメリカズカップで【きさらぎ賞】も制しており、東西重賞制覇となった。
カーリング 【日本選手権】男子決勝でSC軽井沢クが札幌を10-5で下し、5連覇を飾り、日本が出場枠を得た場合の平昌五輪代表に決まった。SC軽井沢クは1次リーグで札幌に6-7で敗れたが、プレーオフでは7-5で退けた。今大会三度目の対戦で最大のライバルに引導を渡した。昨年の【世界選手権】で4位となった実力のあるチーム。なんとか【平昌五輪】の出場枠を獲得し、メダルを目指してほしいものだ。女子はこれから行なわれる!