まずはゴルフ。《ゴルフ日本シリーズJTカップ》3日目。トップタイで出た小平智が4バーディ・1ボギーの「67」をマーク。トータル11アンダー・単独首位に浮上し、2018年大会以来となる4年ぶりのツアー通算8勝目に王手をかけた。トータル9アンダー・2位タイに出水田大二郎とブラッド・ケネディ(豪)。トータル8アンダー・4位に岩崎亜久竜、トータル7アンダー・5位タイには昨年覇者の谷原秀人、河本力、星野陸也が続いた。 大会通算2勝の石川遼はトータル5アンダー・11位。今季賞金王の比嘉一貴はトータル2アンダー・16位タイで最終日に臨む。パー70で、設定が難しく爆発的なスコアがでないので、上位陣の優勝争いになりそう。岩崎、河本の若手に躍進を期待したい反面、今年の最終試合は離婚で大変だった小平に頑張ってもらいたい。
今日の重賞を振り返る。中山11Rで行われた【第56回ステイヤーズS】は、D・レーンの3番人気シルヴァーソニック(牡6歳・池江泰寿厩舎)が直線で最内から鮮やかに抜け出してV。【天皇賞・春】で落馬したアクシデントから7カ月ぶりの実戦にもかかわらず、重賞初制覇を成し遂げた。タイムは3分46秒3。3/4馬身差の2着には外から末脚を伸ばしたプリュムドール(5番人気)、さらに1馬身1/4差の3着に昨年の覇者ディバインフォース(4番人気)が入った。レースは1番人気のディアスティマが先手を取り、メロディーレーンが2番手。3番手以降にはシークレットラン、シルヴァーソニックが続いた。しかし、アイアンバローズが1周目の3~4コーナーで2番手に進出。勝負どころで各馬も仕掛けて団子状態になり、中団のインでじっと脚をためていたシルヴァーソニックが、インがあいたところ鋭い末脚を発揮して抜け出した。皐月賞馬キャプテントゥーレの半弟が待望の重賞タイトルを手にした瞬間だった。このレースで池江泰寿調教師はJRA通算800勝を達成。また、母エアトゥーレの産駒はアルティマトゥーレ、キャプテントゥーレ、クランモンタナに続いて4頭目の重賞Vとなった。
勝ったシルヴァーソニックだが、レーンの巧さが光ったレースだった。直線での我慢は見事。先週のムーアもそうだったが、本当に外国人騎手は上手い。馬もここにきて本格化。今後も長距離なら重賞で活躍できそう。2着プリュムドールも終いはいい脚を使った。この馬も横山武の我慢がこの好走を導いたが、もっとうまい騎手が一人前にいた。3ディバインフォースはやっぱり早く動きすぎだろう。おまけに外を回ったのは痛かった。 シルヴァーソニックは、父オルフェーヴル、母エアトゥーレ(母父トニービン)という血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。通算成績は20戦5勝。重賞初勝利。【ステイヤーズS】は池江泰寿調教師、ダミアン・レーンともに初勝利となった。
阪神11Rで行われた【第73回チャレンジC】は、C・ルメールの1番人気ソーヴァリント(牡4歳・大竹正博厩舎)が道中4番手追走から、勝負どころで一気に前との差を詰め、直線ではあっさりと抜け出して1馬身3/4差の完勝。1970・71年ケイサンタ、2009・10年のキャプテントゥーレ以来となる同レース連覇を達成した。タイムは1分57秒5。2着には内でロスなくレースを進めた紅一点のルビーカサブランカ(4番人気)、さらにクビ差遅れた3着にエヒト(8番人気)が入った。
勝ったソーヴァリアントは圧勝だった。ここでは一枚力が上。この勝ち方ができるならもっと大きい舞台でも活躍できそう。来年が楽しみだ。2着ルビーカサブランカは牝馬ながらよく頑張っている。牡馬相手でこれだけ走るのは立派。3着エヒトも良く走っているがもうワンパンチ欲しい。ただ力は確実につけている。
ソーヴァリアントは、父オルフェーヴル、母ソーマジック(母父シンボリクリスエス)という血統。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。通算成績は11戦5勝。重賞は21年【チャレンジC】に次いで2勝目。【チャレンジC】は大竹正博調教師は21年ソーヴァリアントに次いで2勝目、C・ルメールは19年ロードマイウェイ、21年ソーヴァリアントに次いで3勝目となった。
明日の予想。まずは中京メイン【チャンピオンC】。1頭強い馬がいるが、僕のイメージ中に中京ダートになると上手く乗る武豊の姿がある。本命は9番ノトゥルノ。前走は小回りや久々が敗因。豊に鞍上が戻り、広い馬場になれば十分一発がある。相手は広く1,2,3,4,5,7,10,11,12,13番。阪神メイン【ギャラクシーS】は8番ケイアイドリーで仕方ない。前走は勝ち馬とのコース取りの差。それも59㌔を背負っての走りだがら信頼度は高いはず。自在性もあるし、軸には最適。相手は3,4,5,6,7,10,11,14番。中山メイン【ラピスラズリS】は3連勝中の13番スノーテーラー本命。3練習の内容が良い。3走前は1年以上のブランク、2走前は出遅れも2着馬を3馬身、前走はスタートを決め、控えて勝負所で進出して快勝。相手は2,3,6,7,9,11,15番。
今週の一口馬は3頭で今日すべて出走。中山3R【2歳未勝利】(1600m芝)に出走したエアフォルク。五分のスタートから押していって先頭に。そのまま直線へ向き押し切りを図ったが、後続の勢いが上回り8着となった。中館調教師は「初戦のとき以上に体を使って動けるようになっていましたし、楽しみにしていましたが、さらに良くなりそうかなという状態で今回の出走を迎えた感もありました。それでも、前回より手ごたえがある中でのレースだったので、どんな競馬をするか楽しみにしていたんです。ジョッキーには細かい指示を敢えて出さず、感触や周りの様子を踏まえてレースをしてもらえればと託したわけですが、逃げることができるとは思っていなかったのでちょっとビックリしましたね。とはいえ、決め手に長けた馬ではないのでそれもアリという感覚はありましたし、実際のところ、それなりのペースで行って瞬発力勝負にならないように持ち込んでくれていたように思うんです。負けはしましたがそこまで大きな差はないですし、内容自体は悪くないと見てとれるのですが、大きく着順を変えることができず申し訳なく思っています。前回は前に馬を置く形、今回は自分で作る形と、キャリアを重ねながらいろいろと経験を積むことができていますし、少しずつ自分の力に変えて、いい結果へと持っていけたらと思っています」とのこと。初戦からセンスの良さを見せていたので、前進を期待したが、着順は一緒。ただ逃げることができたのは収穫。いろいろな形を経験していき、巻き返してくれることに期待したい。阪神7R【3歳上1勝クラス】(1200mダート・牝)に出走したホワイトターフは7着。新谷調教師は「前走がひと叩きとなって、気配は良かったと思います。鞍上の吉田隼人ジョッキーは『発馬が上手くいかず後手を踏んでしまい、申し訳ありませんでした。ダートの走りは悪くないと思います。多少の砂を被っても平気でしたし、最後も伸びてくれていますからね』と話していました。大きな変わり身をみせて欲しかったというのが正直なところですが、まずは今回でダートの実戦に慣れてくれれば、今後につながってくると思います」とのこと。もう少し頑張れるかと思ったが…。まぁこの馬に関してはコンスタントに走ってくれればいい。ヴィオマージュは中京8R【3歳上1勝クラス】(1400mダート・混)に出走7着。矢野英調教師は「今日は芝部分のスタートで行き脚が付き、外枠から揉まれずに運ぶ教科書どおりの競馬。ノドに弱さを抱えている馬ですが、その点は舌を縛って『乗っていてまったく気にならなかった』とジョッキーは話しています。1200、1400mでポジションを奪いに行くと、4角をあれだけ格好よく回ってきても、追ってからが渋い。前々から粘り込む形ではなく、脚をタメての直線勝負を一度試してみるのもいいかもしれません。背中の感じはいいですし、気性もおっとりしているので距離はもっと持つようにも感じますけどね。まだ手探りの部分もあるので色々やってみましょう」とのこと。矢野調教師がやたら背中の良さを気に入ってくれてる。コメント中の“いろいろやってみましょう”が嬉しい。まぁ3頭とも賞金を持ってきてくれたので御の字。
明日は中山競馬に行く予定。一口馬の出走もないので馬券を楽しむ!