人生成り行き、馬まかせ(目指せ回収率90%)

好きな言葉は『番狂わせ』。
競馬にドップリ浸かっている還暦オヤジ゛の泣き笑い雑記

日本シリーズ回顧

2014-10-31 21:02:13 | Weblog

 日本シリーズが終わった。ソフトバンクの3勝1敗で迎えた第5戦はソフトバンクが1―0で制し3年ぶり6度目の日本一に輝いた。最後はまさかの守備妨害で試合終了となったが、今季限りで勇退する秋山監督は見事に花道を飾る形となった。尚、負けた阪神は日本シリーズで敵地9連敗。1985年以来29年ぶりの頂点を逃した。
 この日本シリーズ、正直もう少し阪神が頑張ってくれて面白い日本シリーズになると思っていたが、完全に力負けの感があった。すべての点でソフトバンクの方が上であった。特に勝利への意識の差、監督(ベンチワーク)の経験、捕手力は歴然だった。
 まずは勝利への意識だが、顕著に出たのは走塁。ソフトバンクの積極的な走塁に対し、阪神は何もできなった。また打撃陣もソフトバンクは“次へ次へ”という繋ぐ意識があるのに対し、阪神は“俺が俺が”だった。特に福留、西岡はそれがやけに目立った。第4戦の初回の福留はボール球に手をだし中田を助けた。また昨日の9回の西岡もサファテのボール球に手を出していた。それは阪神が常勝軍団の野球をしているようにしか見えなかった。力勝負で勝てる相手ではないのに…。その他の打撃陣もあまりにも酷かった。クリーンアップだけがクローズアップされ気味だが、鶴岡、藤井、守備で活躍した大和などあれだけ打てないと相手投手が楽になり試合にならない。凡打する様も少しも工夫しよういう姿勢が見えなかった。そんな中、僕が脇役で唯一その様が見えたのが、武田を打った狩野であった。守備ではFCが目立ったが、それは一球に対する球際の弱さを露呈する形となった(大和だけは別格)。この一球しっかり見逃せば、しっかり前に落としていれば、きちんと投げていれば…など勝利に対する一球、すべてにおいてその球際の強さがソフトバンクが上であった。
 残念ながら監督の経験の差も歴然であった。秋山も和田も僕にとっては同学年で、かたや同郷、かたや大学同級生と思いれがある二人だが、常に和田の方がちぐはぐな采配となった。西岡のFC後のDH、関本の起用。今成、新井兄が万全ならDH・三塁はその二人だったのだろうが、関本の起用は代打の切り札の戦力を一枚欠くことになって全く生かすことができなかった。僕は結果論でなく西岡をそのまま三塁で使うべきだったで、DHを新井弟、伊藤隼あたりで使った方が良かったのではと思っている。捕手についても同じで、鶴岡がミスしたら次戦から藤井に替えた。鶴岡は昔からああいうポカをやる選手。しかしCSは鶴岡で勝ち上がってきたのだから、もう少し辛抱して使うべきだったのではないか。そして最終戦の1番マートン、5番福留、6番西岡も勝てないから(打てないから)動いたのだろうが、パ・リーグ時代から摂津をよく知る西岡の6番は解せなかった。ただどの采配も後手後手に回っていたような気がした。一方、秋山は動かなかった。動いたのは初戦に森、森服、岡島らを投入した時と今宮と明石を入れ替えたときぐらい。証拠に野手は5試合で13人しか使っていない。元々我慢強い采配をする監督であるが、我慢して使い続けた松田、中村が殊勲打を打ち、2番に上げた明石も見事に潤滑油的な動きを見せた。ひとつ間違えば非難される采配だが、“動かざるは山の如し”の采配は経験と今年が最後という腹の据わったことが導いたのだろう。3年前は馬原がいながら最終戦で当時先発で活躍していた摂津を最後の押さえに使った秋山。今回は本当に我慢した選手を信用した采配だった。ただ僕は昨日サファテでひっくり返されたら6~7戦抑えをどうするだろうと阪神の最終回の攻撃をみていたのだが・・・。

 最後に捕手。僕は短期決戦は絶対に捕手だと思っている。今回初戦で細川のスライダーばかりのリードに苦言を呈したが、結果的にはあの初戦で阪神打線には横のスライダーは危ない。第2戦で右投手の大きなスライダー(カーブ)が通用することを確信したのだろう。それからは完璧である。一方、阪神の鶴岡、藤井も彼らなりには頑張っていたが、なにせ彼らも球際が弱すぎる。ノムさんが昔細川は12球団一の捕手といっていたし、藤井は楽天時代捕手失格の烙印を押したキャッチャー。単純にその差が出た日本シリーズでもあった。
 先ほど書いたが、阪神にとって誤算があれば新井兄と今成の故障だろう。ただソフトバンに至っては長谷川、本多、帆足、ウルフ、千賀、大場、城所など故障者続出しての中の日本一。単純に選手層が違いすぎたのかもしれない。

 日本シリーズが終わってソフトバンクは工藤新体制になり、阪神は和田体制継続となるのだろう。阪神は鳥谷の海外FAを睨みつつ、成瀬、宮西、中島獲りに動くようだが、まぁ投手は何人いてもいいからその動きはわかる。ただ現時点ではソフトバンクや巨人との選手層は歴然。FA選手に頼るのではなく、若手選手のレベルアップが必要だろう。特にキャッチャーの梅野、もしくは小宮山、そして今回いい経験をした上本、大和の成長は絶対不可欠だ。和田、来年の日本一に向かって頑張れ!

 明日の予想。まずは東京メイン【アルテミスS】。2番シングウィズジョイ、16番ココロノアイ、18番テンダリーヴァイスの3頭で軸を迷ったが、本命は18番テンダリーヴォイス。少し馬場が気になるが、前走は馬場悪化の中センス&切れ味を見せた。勝ったコスモナインボールより中身が濃かったが、そのコスモが【アイビーS】を勝ったのだからここでも十分勝負になるだろう。相手は2,5番。
 京都メイン【スワンS】は5番フィエロ。ここで人気のミッキーアイルは【NHKマイル】に勝ったもののマイルは長いと思っている。ならはミッキーが惨敗した【安田記念】で健闘した同馬の方が狙いは立つ。展開に左右されない堅実な差し脚でここは中心視したい。相手は11,12番。
 福島からは10R【霊山特別】。本命は13番カレングラスジョー。前走は約2年ぶりの芝参戦。それで最速の上がりを叩き出したのだから、その適性は高い。ここは素質開花と観て好勝負を期待する。相手は6,15番。

 

 明後日の【天皇賞・秋】は4頭の軸で迷っている。実は月曜の時点で決めていたのだが、さっき新聞を読んで調教がイマイチと書いてあったのだ。どうしよう…。動かざるは山の如しかな!?

 

コメント
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