風音土香

21世紀初頭、地球の片隅の
ありをりはべり いまそかり

歴史を学ぶ、歴史に学ぶ

2022-07-26 | 文化
ふと考えた。
自分が今この世の存在しているということは
父親と母親がこの世に存在していて、その2人が出会ったから。
その両親もそれぞれの両親がいて出会ったから存在した。
祖父母たちも・・・(以下続く)
出会うかどうか、子を持つかどうかはまったくの偶然。
例えば祖父母、曾祖父母が戦争で
出会う前に命を落としていたら、父母や自分はこの世にいない。
もっと遡るとスペイン風邪流行もあったし
日清・日露戦争や戊辰戦争もあった。
歴史上様々なことが起き
そのたびに私たちの祖先はそれを潜り抜けてきた。
ほんのちょっとの違いで私たちはいなかったかも知れない。

そう考えると、突然歴史はとても身近なものになる。
ひとつ例を挙げると
平治の乱で源氏が敗れたときに、
まだ子どもだった頼朝は命を許されて伊豆に流された。
もしこの時、頼朝が殺されていたら鎌倉時代はなかった。
ということは鎌倉の御家人だった稗貫氏も
花巻地方を統治していないし、根子氏や平賀氏といった家臣たちも
恐らくここにはいなかったのではなかろうか。
そればかりか、江戸期にこの地方を統治した南部氏もまた
甲斐源氏の出身だからここにいなかった可能性がある。
まったく違う文化が育っていたかも知れない。

教科書で習う、自分からは遠い事柄と思われる歴史が
自分を含む周囲のすべてに関わってくる。
だからこそ、歴史に興味を持って学ぶことが大事。
歴史を知り、歴史から学ぶことで
これからの自分たちの生き方も変わる。
何らかのバイアスをかけることなく客観的に。
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