またまた桜木紫乃さん。
「女性たちよ、何でもかんでも背負うこと勿れ」
という、クールに見えて温かい目で登場人物たちを見ている。
「身につまされる内容かな?」と思いながらページを繰ったけど
自分の環境とは違うようだ。
というより、
家族の数だけいろんなシチュエーションがあるんだろうね。
それにしても、桜木さんが描く男たちの情けなさよ。
彼女の作品に総じて言えることだけれど
本作は特にそれを感じた。
確かにそんなところもあるかなーと
心中苦笑いしながら読み進めたけれど
そんな男ばかりじゃないと思うんだよなー。
「家族じまい」桜木紫乃:著 集英社文庫