吉澤兄一のブログ

お江戸のど真ん中、平河町から、市井のトピックスを日記風につづりたいと思います。

在留外国人(町)支援考のための閑話

2018年10月09日 | Weblog
昔からの文化や暮らしの交流が多い中国や韓国・朝鮮の方々の在留居住が際立って多いのは当然の歴史だが、在留外国人約280万人のうち中国人85万人、韓国・朝鮮人55万人の計140万人は、実に日本に居住する外国人の50%を占める。


全部の人口としては大きくないが、どこか小さな町や地域に一つの国の方々が集まって居住すると、その街の色合いを変える。横浜中華街や新大久保のコリアンタウンなど以上に、その街や地域の色合いを変える。ブラジルの色合いを濃くする群馬県大泉町のブラジルタウン(リトルブラジル)。ハラルフーズのグルメ食色をつよくした埼玉県八潮市のパキスタン人居住地域(ヤシオスタン)。


在留外国人最大の中国人は、東京都に96000人、神奈川県、埼玉県、千葉県それぞれに3万人前後の3県計93000人と、首都圏域に20万人近く集中居住している。2番目に多い韓国・朝鮮人は、大阪府に9万人、兵庫県に4万人、京都府に2.5万人など3府県計で15.5万人と、関西圏に多く居住しているが、中国人も韓国・朝鮮人も日本全国に広がって居住している。


最近とみに外国人の町として有名な群馬県大泉町のブラジルタウン。富士重工の自動車工場で働く人々がブラジルより就労移住したのが始まりのようだが、ロボットやオートメーション化が著しい自動車組立工場から家電、家具雑貨、食品など巾広い工場で働くようになっている。しかし、トータルとして”働く場”が少なくなっている今は就活もままならず、いまではブラジル人向けの生活保護費のシェアアップで、大泉町の財政は苦しい。


同じような現象は埼玉県八潮市のヤシオスタンにもみられる。もともとペルーやチリーなどに出て中古車販売網を築いたパキスタンたちだが、日本人たちのクルマ買い替え期間の短さや日本車の品質の高さと日本の中古車販売網のゆたかさに魅かれ、日本拠点の中古車販売での”ドリューム”を求め八潮市に集中居住したヤシオスタンでした。

いつの間にか景気が冷え込み、ヤシオの低家賃やアクセス利点の益を稼げる中古車販売も下火化し、ヤシオスタンの明日も心細くなった。大泉町のブラジリアンも八潮市のヤシオスタンも、これからの模索に悩む。町や市や国も同じだ。
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