シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

雨模様

2010年05月29日 12時39分41秒 | カジキ
関東のカジキ狙いには、かなり良い形で潮が入り込んできた。
大室出し、高瀬、いずれも北向き潮速3ノット。
木曜日から、急潮情報も出されています。
JIBTの時にこんな潮が入ったら、最高の大会になるんでしょうね!

この潮に乗って、トビウオやソーダなど夏の魚達も相模湾の奥深くまで入り込んでおり、各地で水揚げされています。

だいぶん面白い状況になってきたので、この週末は、界隈を見て回りたいなぁと思っていた
けど、天気予報は今日も明日も雨になっちゃいました。
家で大人しくしていましょう。

また、何か実験君でもしようかな・・・



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ウォータープレッシャーを味方に

2010年05月23日 18時38分08秒 | カジキ
先週に引き続き、今週も海ナシの週末なので、またまた以前から気になっていた事の解明にチャレンジ。
今週は、ジャーン! 「ウォータープレッシャーを味方にする方法」 です。

カジキを釣る際、キャプテンの操船が相当重要と言っても過言ではありません。
アングラーと息を合わせた絶妙の操船テクニック・・・・  って事になるんだけど、それって具体的にはどういうこと???

僕の場合、初めてシングルハンドでファイトした時に、ある発見がありました。(148kgのクロカワの時です)
スタンディングファイトだから、人間もかなりへばります。 へばりながらも自分で操船もする訳です。
最初、チョンチョンと後進を掛けながらファイトしてましたが、カジキが走るとラインテンションはダイレクトに上がり、ドラグ出まくりです。完全に魚が勝ってる状態ですね。 魚との綱引き状態です。

そのうち、操船が追い付かなくなりラインはUの字に。するとなんだか体が楽になった気がしました。
意識してラインをUの字になるよう操船し、ウォータープレッシャーをラインに掛けてやると、、、 あーら不思議、何気に楽チンです。
操船とファイトを一人でやると、その辺の按配が良ーく分かるんです。

そこで、カジキをボートの後方ではなく、斜め後方に置きながら、ボートを魚の進行方向に合わせて、基本的に斜め後進で魚に近付いていくんです。こうすると、ラインテンションをあまり掛けなくても面白いように魚に近づけます。
コツはアングラーがガシガシとラインを巻き過ぎないで、適度なUの字を描きながら、ウォータープレッシャーを加味する事です。

書けばこれだけだけど、実際には操船のコツとか注意点が沢山あって、とても書き切れないので企業秘密。。。(笑)
僕がファイトした後のプロッターの航跡を見ると、見事に3回転ぐらいのスパイラルを描いてました。

別のイメージで例えると、川の両岸からロープを渡し、流れを横切ってロープをピーンと張ろうとしたら物凄い力がいるけど、ロープを流れに逆らわずにたるませてしまえば、少しの力で持っていられるということ。
川幅が広ければ広いほど、ピンと張るのは困難だし、しまいには切れてしまいます。
で、対岸のカジキと引っ張りっこしている時に、こちらはロープを少し緩めると同時にジャブジャブと川に入って相手に近付いてしまう。カジキは緩んでUの字になったロープの水圧と戦っているうちに、こちらはどんどん相手に近付いちゃうと言うわけです。

ここまでは、僕が実際のカジキとの実戦の中で得たテクです。
もしかしたら僕が知らないだけで、この世界では常識的な事なのかもしませんが。。。

では、具体的にどの位ラインをたわませれば良いのか、工学的に紐解いてみました。
ここからが、本日の本題です。

     

裏紙にいたずら書きをしながら、微分方程式を解きます。
ボートと魚の距離をS。ライン中央部の最大たわみ量をd。その時のライン張力をTとした計算式を導きます。これは、ワイヤーなどを空中に張る時の張力と垂れ下がる量を最適化する計算式ですが、重力を水圧に置き換えれば、まさにカジキ釣りのモデルとして使えるはずです。

   最大張力  Tmax=(w・S^2)/(8・d)

意外にすんなり出ました・・・
まあ、計算式の中身は良いとして、その数式を眺めると、ある黄金率が見えました!

 ライン張力に対して、たわみ量は逆比例、距離は二乗に比例する。

素晴しいですね。  ・・・でもピンと来ませんよね!?
いま、分かり易く書きます。

 魚との距離を一定のまま、たわみ量を2倍に増やせば、最大張力は1/2に減る。(逆比例)
 魚との距離を一定のまま、たわみ量を3倍に増やせば、最大張力は1/3に減る。

 たわみ量を一定のまま、魚との距離を2倍に延ばすと、最大張力は4倍に増える。(二乗)
 たわみ量を一定のまま、魚との距離を3倍に延ばすと、最大張力は9倍に増える。

ということです。
たわみ量とは、上の略図の中のdの部分です。
これ以上書くと夢が無くなるかもしれないので、この先は実戦に合わせてご自由に考えて下さい。

水平方向に高速で泳ぐカジキとライトタックルで渡り合うには、かなり面白い事だと思いませんか?
ここで求めた最大張力と、支点張力の差(=水圧wとdの積)も考慮に入れないと、ドラグの設定を誤りウォータープレッシャーでラインブレークとなります。気を付けて下さい。

前にも書いたけど、ライトタックルの場合、魚との距離を開けない短距離勝負が肝だと思うと書きましたが、数式もその事を物語っています。

ライトタックルは、力勝負、根性ファイトだけでは、獲れない魚も出ちゃうでしょう。
まともに引っ張りっこして距離を詰めるのは至難ですが、たわみ量を調整するのは比較的容易な筈です。
操船次第で、ウォータープレッシャーは敵にもなりますが、味方にもなり得ます。
こんな事も参考にして、キャプテンとアングラーで戦略を立ててみるのも面白いのではないでしょうか?

そうそう、この計算式などはすべて僕のたわごとです。
老化防止のための頭の体操ですから、その信憑性は僕も知りません。(笑)

釣りは感性の遊びだと思ってます。
でも、こんな理論的な切り口も、ゲームフィッシングの楽しみ方の一つかもしれません。

理論と感性の融合って、なんと言いましょうか、クールでカッコ良かぁねぇでげすか・・・?

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海が恋しいです・・・

2010年05月22日 11時29分19秒 | カジキ
今日は多くのカジキハンターが繰り出していることでしょう。
先週の関東ファースト以来、潮がどんどん良くなってますものね。

黒潮から分岐した透明度の高い潮は、僕の射程圏内である新島~下田ラインを突破して、さらに北上しています。
金曜日の朝、相模湾の西側奥深くまで透明度が上がり、メジやトビウオが定置網にかなりの量が入網したそうです。
黒潮の先兵達は、直ぐそこまでやって来てるわけですね。

アジ、サバ、イワシも沿岸各地で活況を呈しています。
南から潮の圧力が掛かるだけで、黒潮に生息する以外の魚たちも、決まったように活発に回遊を始めるようです。
釣りを通して自然を観察していると、色いろな物がパズルを解くように見えてきます。
実に面白いですね。

カジキもきっと近くまで来ていることでしょう。
今日は何本か上がるかな?

僕は最近ややこしい仕事などが同時多発的に進行しているので、楽しいと思う反面、ストレスも相当溜まってるみたいです。(自覚症状は無いっすが)
でも、睡眠導入剤は手放せません・・・
こんな風に海の事考えるだけでも気分転換になるのかな。(笑)

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ラインについて[2] 実験じゃ~

2010年05月16日 15時15分29秒 | カジキ
     
【長さ70cmのテストピース。両端は三つ編み+ダブルラインループ。これを20組近く作りました。】
【一方を固定、反対側に20kgのはかりを引っ掛けて切れるまで引っ張り、目盛りを読む。】



PEラインについては、細いのから太いのまで色々な釣りで使い込んでいるので、付き合い方は大体分かっている。
でも、ナイロンラインでのライトタックルとなると10年振り位なので、最近のナイロンラインの性能はよく知りません。
目下、伊東ではワラサが好調だけど、僕にとってはナイロンラインへの興味の方が勝った。
僕は、基本知りたがり屋。興味が沸くと放置できません。
実際のところどうなのよ? ささやかな実験をしてみました。

先日、「計る事がマイブーム」って書いたけど、魚のサイズやライン強度など、実際に計ると実にスッキリするんですよね。思い込みや誤解、迷いが払拭されます。 
その後は毎度計らなくっても、重量の推定とかノットの信頼度などに自信が持てます。

早速、テスト用に新品のナイロンラインを買ってきた。
IGFA規格の30Lbクラス。 製品名は○○○・・・。某有名メーカーの普通に手に入る一品です。テスト用なので150mの単品を購入。
僕は初めて手にする製品ですが、どちらかと言うとパリッとした硬めのタイプです。

試してみたいのは、直線強度、結束強度、そして耐久性だ。

実験方法は、全長70cmのテストピースの一端を固定、もう一端を20kgのバネばかりで引っ張り、目盛りを読みながら破断するまで徐々に引っ張るという原始的な方法。
だいたいの傾向が分かれば良いので、目盛りの読みは0.5kg単位とした。ゆっくりと引っ張るので目盛りはちゃんと読めました。

テストピースの両端は、三つ編みでダブルラインによるループを作った。三つ編みは15回で3~4cm。実戦よりもやや少な目の回数です。ダブルラインの長さは7~8cmぐらい。 


実験1 直線強度
新品の状態のテストピースを使って、3回破断実験してみた。
 1回目 14.5kg ライン中央部で破断。
 2回目 14.5kg ライン中央部で破断。
 3回目 14.5kg 三つ編みの根元で破断。

3回ともに15kg直前でバシッと切れました。
ライン強度30Lbの表示どおり、それ以上でも以下でもなく強度は綺麗に出ているようです。少なくとも、新品のラインならギリギリのファイトに耐えうる直線強度が期待できそうですね。
また、実際の使用より少なめに編んだ三つ編み部分は、何ら問題ありませんでした。少なくとも15回の編み込みでも大丈夫な事がこのテストで同時に分かりました。

実験2 耐光性

ナイロンは紫外線が大敵。これはよく言われることです。以前の製品よりもUV対策は進んでいるそうですね。
調べてみたら、10時間の紫外線暴露(晒すこと)で、強度が50%低下するというデータも見つかった。店内に陳列中の蛍光灯でも劣化は進むそうな。ホントだとしたら怖いですね。
テストピース3本を、家のベランダで直射日光に6時間晒してたうえで、直線強度を測ってみた。
 1回目 14.5kg ライン中央部で破断。
 2回目 14.5kg ライン中央部で破断。
 3回目 14.5kg ライン中央部で破断。
ライン強度の低下は見られませんでした。さわった感じも特に変化無しです。
少なくとも、丸一日使った位では紫外線による強度劣化は問題無さそうですね。
さらに長時間、長期間のでの影響は不明ですが・・・

     
     【写真は吸水時の破断状況。ラインの中央部で切れた。ちょっとビックリな結果が・・・】

実験3 吸水性
ナイロンが吸水性を有しているのは素材特性の一つだ。吸水すると強度が低下し、逆にしなやかさが増すとのこと。
紫外線と同様に、6時間水に漬けた後に破断実験をしてみた。
水から上げたラインは、しっとりとして実にソフトな手触りに変わっている。 まったく別物です。 
 1回目 11.5kg ライン中央部で破断。
 2回目 13.5kg ライン中央部で破断。
 3回目 10.0kg ダブルライン部で破断。
新品のラインを僅か6時間水に漬けただけで、ライン強度は最大31%低下しました!
チョット衝撃的な結果ですね。
6時間目だけの計測なので、経過時間と強度低下スピードの関係は分かりませんが、強度が劇的に低下するのは確かなようです。
釣りで使用するラインが水に弱いって、、、 何か釈然としませんが、事実のようです。
6時間という時間設定は、正直1日の釣行時間中ぐらいは変化無いだろうという期待を込めての設定でしたが、甘くは無いようです。
一日の釣りが終わってタックルを水洗いしたまま仕舞うってのは、どうなんでしょう?
保管時の湿度の影響も気になりますね。
いずれにせよ、ナイロンラインでは、PEのように表示強度ギリギリのファイトは不可能ということですね。

実験4 結節強度(ループ to ループ)
クランキングリーダーにメインラインを接続する際、ループ to ループで接続する。
僕はこのループ to ループという接続方法の信頼度が、いま一つ把握できていなかった。特に2回、3回と回すことがあるが、本当に必要なのか・・・?  さっそく試す。

漁師仕掛けによく登場するピンクのより紐(あれ何て言うのかな?)を相手側ループとし、それにダブルラインのループを、シングルループとダブルループで接続して引っ張り試験を行った。
 シングルループ時 14.5kg メインラインが破断。
 ダブルループ時  14.0kg メインラインが破断。
ループ to ループの結束部は何ともありませんでした。輪っかくぐりは1回でも問題無さそうです。

ループの相手側を、ピンク紐からスナップスイベルのリング側に変えてみました。
シングルループで3回実験しましたが、やはり結束部は問題なく、メインラインが切れました。
ループ to ループという結束方法は、ライン強度をほぼ100%出現できる様です。信頼性は高そうですね。
予定外の出来事も。。。 3回の実験のうち一回、ラインが破断した衝撃で頑丈なスナップが開いてました。
スナップは想定された方向(引っ張る方向)に対しては充分な強度があるようですが、変な方向の力が作用すると開いちゃいますね。この現象は実際の釣りを通し経験的に知ってましたが、図らずも今回の実験でも再現されちゃいました。

     
     【ループtoループの破断状況。ノットはライン強度に影響を与えなかったようだ。】

実験5 結節強度(クリンチノット)
ナイロンラインは結束部の強度低下が問題視される。ノットの中で締め込まれる力が1点に集中すると、その箇所でラインの断面が減少して切れてしまうようです。
よく使うクリンチノットで結束部の強度実験を行ってみました。
撚りの回数を5回として、破断実験です。
 1回目 10.0kg ノット部で破断
 2回目 10,0kg ノット部で破断
 3回目 10.5kg ノット部で破断
見事に結束部が弱点となりました。

     
     【シングルクリンチでは簡単に切れてしまう。ノットの選択は慎重に。】

実験6 結節強度(ダブルクリンチノット)
クリンチノットの改良版で、結束部への負担が低減されるノットです。
 1回目 15.0kg ノット部で破断
 2回目 13.0kg ノット部で破断
 3回目 12.0kg ノット部近くで破断
ウーン、バラつきが出ました。
1回目はライン強度の100%が出現してます。これはこれで凄いですね。
ダブルクリンチにすることで、結束部強度は相当UPしますが、ノットの出来具合によって強度にバラツキが出やすいという事でしょうか。
ノット作成は要注意ですね。

今回の実験は、僕の興味本位で行ったものです。実験方法も簡易的なものなので、数値の信頼性は?ですが、傾向ぐらいは見えたのではないかと思います。
また、ここで現われた問題点を解決した製品もあるかも知れません。
良い製品情報があったら教えてくださーい。(願)
過去にもノットの実験など色々やってみました。まだまだ調べてみたい事ありますねぇ。


今回の結論としては、

ナイロンラインを釣りで使用する以上水と太陽は避けられないのだから、ライン強度の問題を織り込んだゲームを考える必要があること。(50Lbでも、80Lbでも同じ事)
少なくとも、30Lbクラスのラインを1シーズン使い込むのは少々危険。安いラインですからこまめに巻き変えましょう。

ノットは種別と作り方次第で、強度が大きく変わること。(当たり前でしたね・・・)

こんな所でしょうか。

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MRI

2010年05月11日 23時47分22秒 | 釣り以外のエトセトラ
唐突ですが、MRI(Magnetic Resonanse Imaging)検査を受けてきました。
背骨を上から下まで全部です。

実は、若かりし頃からの無理がたたり、僕の背骨はギシギシ、ガタガタと軋んでおり、何かの拍子に首や肩が凝り固まったり、時には激しい腰痛で歩けなくなったりと厄介な状況です。
その都度、マッサージや湿布などの対処療法でしのいで来ました。

基本、僕は知りたがり屋なので、自分の背骨の何がどうなってこうなっているのか、この際徹底的に診てもらうことにし、先月初めに脊椎専門医に相談したのです。 ドクターも「よし分かった、上から下まで徹底的に調べましょう」と言ってくれた。
必要に応じて手術も辞さず!と言う感じで、「背骨のオーバーホールプロジェクト」が進行したのです。

MIR、X線検査の結果、頚椎と腰椎に明確な問題はあるものの、手術にまで踏み込むほどの事もなかろう。現段階では具体的な処置はは要せず、といった診断結果。

ウーン、良かったんだか、悪かったんだか・・・
ちょっと拍子抜けです。

MRIの狭いドームに2時間近く閉じ込めらても平気だったので、閉所恐怖症じゃない事は判明しました・・・

沢登での転落、自転車レースでの大転倒、自動車ラリーや爆風ウィンドサーフィンで縦G、横G掛けまくりなどなど・・・ 体に良いことありません。
積年の無茶が祟っての事ゆえ、誰にも文句は言いませぬが、、、それなりに辛いのです。

ガラスの腰で良くもスタンダップファイトが出来るなと自分でも思います。
以前、GTのときは腰のスポーツサポーターしてました。
腰や背骨に負担を掛けないよう人一倍注意するため、結果的に力学的に無理の無い楽なファイティング姿勢を模索するようになりました。
仕事上、構造力学も多少たしなむので、その辺の専門知識も加味しまして・・・
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ラインについて

2010年05月10日 00時18分38秒 | カジキ
     
     【SALTIGA Z6500H DOGFIGHT 多分最強のスピニングリールです。】    


今日は丸一日時間があったので、今シーズンのカジキ様とのお付き合いの仕方を考えてみました。

前にも書きましたが、今年は僕の慣れ親しんでいるスピニングタックルでやってみたいと思ってます。
以前からやりたくてウズウズしてましたが、いよいよ自主解禁です。(笑)

カジキに本格トライしてから2シーズン、50lbクラスのトローリングロッドにレバードラグリールという、極めてスタンダードなタックルでやってみました。
僕にとってカジキの世界はまるで未知の領域だったので、先ずはその世界の完成された釣法を体験し、そこから自分なりのスタイルに移行してみようと考えました。 
お陰様で、多くのチームが楽しんでおられるカジキ釣りの醍醐味を味わう事ができたし、悩み所なども見えてきました。 何より他艇に乗せて頂いても、基本動作ぐらいはお手伝いできる様になったかなぁ、と思ってます。(笑)


一通り体験したので、いよいよシーブレスタイルにアレンジ開始です。
まず、スタンダップファイトの利点である、”自由度の高いロッドワーク” を生かすには、何と言っても巻き取りスピードの速いスピニングがマッチする筈です。
ファイティングチェアーのように、ギンバルノッチを効かせたファイトなら、やっぱり両軸のウィンチファイトが総合的には適している様に思いました。

もう一点、使用するラインクラスによって釣りの中身が全然変わってきます。
ここは多いに悩む所です。

これ以上の大物釣りはそうそう無いのだから、ドラグを目一杯上げて、思いっきりパワーファイトで挑んでみたいという想い。
逆に、これ程フィッシュウェイト対ライン強度比の高いゲームは他に無いのだから、ライトタックルによる超テクニカルなゲームも魅力的。
 
どちらも捨てがたい魅力ですなぁ・・・。
ってことで、両方行っちゃおうかな。
どちらのタックルにヒットするかで、釣り方も即座に変わるって言うのも面白いかも。
これもまた、シーブレ流か?(笑)

     
     【AVANI10×10 ジギングの定番で価格も手頃。MaxPowerなら更に高強度!】

まず、パワーファイトと言っても、スタンディングならドラグは10kgまで。
大型GTで最終的に12~13kgのドラグ掛けた経験もありますが、僕が思うに10kg以上は少々危険ゾーン。ロッドブレイク、ラインブレイクの際は後ろにスッコケます。勿論体のバランスを崩した瞬間海へドボンも。 止めた方が良いと思います。
どのみち、100kg超えるカジキでは、たとえ20kg、30kgのドラグ掛けても走りは止まりません。ドラグがアッチッチになるだけで無駄ってもんです。
ドラグは7~8kgに設定し、ファイト中は必要に応じてハンドドラグで勝負。これもスピニングならではのテクニックです。
相手がバテバテになってきたらチョイとドラグを高めて寄せに掛かる感じかな。 
この場合、ラインは迷わずPEの5号。 ナイロンラインという選択は無いです。
思い切ったファイトをしても、ラインブレイクは絶対に無いと思います。

一方、昨今話題のライトタックル。
今の所、カジキ相手では30lb以下がライトタックルと言われています。
PEなら2号ってところでしょうか。
ウーン結構細いですね。直線強度的には充分ですが、PEの場合ライン強度が一様に出ないという特性があります。強い部分もあれば弱い部分もある。これは撚り糸の宿命でアングラーのテクニック以前の問題。 いかんともしがたい部分です。
ギリギリのゲームを挑むには不向きかなぁ・・・?
それに、PEで2号以下となると300m以下の切り売りばかりで、連結糸となると選択肢が極端に少ないのが実情です。

     
     【ナイロンラインの定番 VARIVAS TOURNAMENT LINE ラインナップが豊富です。】 

ナイロンラインなら強度は一様に出るし、16lbぐらいから豊富にラインナップされており選択にはあまり困らない。
どのみち、スピニングの場合はボートのフォローと一体のファイトだから、操船次第では20lbぐらいでも獲れそうな気もしますがどうなんでしょ???
敵はカジキというよりも、ウォータープレッシャーとの戦いになりそうですね。
試しにやってみますかね・・・!?

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新橋演舞場

2010年05月08日 10時50分24秒 | 釣り以外のエトセトラ
     
   【先月は大御所総出演でした。同じ演目を若手人気役者で固めた5月歌舞伎。。】


4月30日をもって銀座歌舞伎座が閉場し、一旦取り壊しの後、3年後のリニューアルオープンを待つことになりました。
最終4月公演の「助六」を観に行ったのは、このブログでも書きました。今の歌舞伎界の大御所が総出演で、それはそれは見事な舞台でした。

5月以降、歌舞伎座の代役小屋として、新橋演舞場が歌舞伎の舞台として使われます。
その5月公演の初日(5月4日)を、かみさんと観てきました。
演目は4月と同じ「助六」。今回の配役は、ガラッと変わって、市川海老蔵、中村七之助、市川染五郎など、次世代を担う若手のみ。

歌舞伎界も粋な事をやりますね。
市川団十郎の「助六」で、伝統ある歌舞伎座の最後をしっかり締め括り、次世代へ引継ぐ新橋演舞場の初演を、息子の市川海老蔵の「助六」で幕開けする。
こうして伝統と言うものが引き継がれるのですね。

そうそう、今回の観劇は落語家の三遊亭王楽師匠とご一緒させて頂きました。
笑点でお馴染み好楽さんのご子息であり、五代目円楽さんの最後のお弟子さんです。
こちらの世界も、連綿と伝統芸が受け継がれております。
初めてお会いしましたが、気さくな方でした。今度独演会などやられるときは観に行きましょう。


しかし、先日のメジは予想外に旨かった。
二日間熟成させ三日目から刺身、漬け、アラ煮、焼き物、カルパッチョなどなど。
特に刺身は絶品。全身が中トロ状態で、何でなんでしょうかね、赤身が殆ど無かったです。
サイズはメジと言えども、味の方は正真正銘のクロマグロでした。
こんなに美味しいのなら、もうちょっと真面目に狙えばよかったかな・・・

今日の遊漁船でもメジのボイルは見えているようなので、群れはまだ居るようです。
専門に狙っている船もありますが、なかなかヒットに持ち込めず苦戦している模様。
どんな手が有効なんでしょうかね?

コメント (4)
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またまた、フルベンドじゃ~!

2010年05月04日 00時46分47秒 | オフショアの釣り
       
       【シーバスロッドにPE1号でフルベンド。 さてこの先には何が?】

さて、GW。
そんなに長時間家には居られないので、1日から3日までマリーナの係留桟橋を予約した。
でも、初日は南西が吹きまくること必至のため出船中止。 2日、3日のみの出船としました。
そして上の写真。 またまたライトタックルロッドをまん丸にフルベンドさせて来ましたよ~ん!


5月2日(日)
先週に引き続き、一つテンヤによる2匹目のマダイをゲットすべく大島へ向う。
本日の御来船はH/Hさん。 大原で修行しているそうだ。お手並み拝見。
大島のまったく別のポイントを開拓したくって、目星を付けていた場所へGO。
魚探を当ててみると、ホホウ、良い感じの反応が結構有る。
水深50m前後。6号テンヤを投入。   ン・・・ 潮がとろい。

予想より早く南西が強まってきた。
暫らく頑張ったが、この風は強まるばかりなので、追い波で怖い思いする前に一目散で伊東まで戻りました。 残念。

その後が良くない。
伊東~小田原一帯を見て回るが、何所もかしこも潮がとろい、というか完璧に止まっている。
夕方まで頑張ったが、良い所なしの最低の釣果で初日は終わりました。
ウーン・・・  心折れました。


5月3日(月)
今日は息子が来る予定だったが、昨日同様昼位から南西が強まり、大島は無理って連絡したら、「今回はパスします」って。
まあ、正しい見切りですわな。

誰も来ないし、マダイの釣れそうな気配も無いので、朝一で上架してしまおうかと思ったが、今日はマオさんご一行が、角屋メカのチャーターボートで相模湾のカツオを狙いにやって来ることになっている。
では、ナブラ探しのお手伝いをと思い、一人で相模湾の西側調査に出かけた。

初島から先(東側)は、延々と鳥が飛び回っている。
ちらほらカツオらしきハネも見えるが、小さいジグを投げても無反応。

真鶴の2、3マイル沖合いでエキサイティングな鳥山発見。
接近するとかなり大きな水飛沫が見えた。 止まって見ていると直ぐに沈んでしまうし足も速い。 こりゃあメジじゃないの!?

キャスティングタックルにペンシルを装着しナブラを狙うが、キャビンから飛び出すうちにキャスティングチャンスが過ぎてしまうと言う超速ナブラだ。

埒が明かないので、建て掛けてあったシャクリマダイタックルのテンヤをプチンと切り取り、何でも良いから沈むルアーってことで、目についたドラドジャークとインチクを付けて、デッドスローで2本出しで曳きはじめる。(キャスティングタックルは温存しておきたかったのだ)

     
     【テンヤを外してハリスに取り付けたのは、ドラドジャーク&インチク。 こんなのありか?】

デッドスローで鳥山追うのは無理。 なので、哨戒飛行する鳥を目印に先回り作戦で曳き回る。
程なく、左舷のゴムバンドが吹っ飛ぶ。 ヒット!
ソルティストがひん曲がり、2500番のスピニングリールからラインが何事も無いように放出してゆく。
即停船し、もう一個のタックルを回収。
ヒットしたタックルをロッドポストから引き抜くが、なにせPE1号に”ハリス”2.5号。
シャクリマダイのまんまだ。
70~80mぐらい潜って止まってくれた。この潜行角度はメジですね!

ロッドは先週以上にひん曲がっている。バットが限界ギリギリのフルベンド状態だ。
ギリギリの所で楽しむのがライトタックルゲームの真髄。力ではなく技で勝負です。
超スリリング。 楽しすぎます!
一見華奢なロッドなのに、限界性能の高さを実証。リールのドラグ性能にも大満足。

無理はせずに、しかし常に攻め続ける。 一進一退の状況から、徐々にラインの回収が出来るようになる。
慎重に慎重にリフティングし、本メジがゆっくりと旋回しながら上がってくる。この感じは大物釣りと何ら変わりません。
これぞゲームフィッシングの醍醐味ですね!

     
     【やったね! 68cm、5.5kgの本メジ君。 リーダーじゃなくてハリスだよ(笑)】

ザバッと水面に上がった瞬間に、一発でタモ入れ成功。
ヤッタネ! 本メジキャッチ!!!
船上計量で、5.5kg。 68cmでした。(最近、実測計量するのがマイブームなんです)

マオさん御一行にTELすると、すっ飛んで来た。
海上で舷を寄せて、しばしご歓談。
カツオも見えるがとにかく食いませんねぇ・・・なんて情報交換。

     
     【カタマランの神水jr.とマオさん御一行。今日のカツオは渋いですねぇ・・・】

     
     【神水Jr.からもパチリ。メジ進呈すれば良かったですね。まだ釣れると思ったんですが・・・】

その後もこの辺を探し回ると、ドカーンとメジジャンプ。
即座にマオさんに20、30kgは有りそうだ! ってTELしちゃったけど、うーんよく考えると10kgちょい位だったかな。 それでもそこそこのサイズですよね・・・

マオさんたちはカツオを数匹キャッチしたそうだ。どんな奥義を繰り出したのだろうか?
結構居るのに、とにかく食わないカツオ達でした。流石です。

僕はお昼で帰港。 早々に上架しました。
カジキハンター達は、野島方面とかに繰り出した事でしょう。遠くの無線が聞こえてました。
ファーストマーリンは上がったかな?
いよいよ始まった感じですね!
僕はもう少し季節の釣りを楽しむ事とします。

ってことで、2週続けてシーバスロッドをフルベンドさせてしまいました。
ライトタックルは超楽しいっす!!!
満足満足!

コメント (16)
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