失速しないよう

協力要請が来ていた被災地の復旧に係わる業務が、昨日で一区切り付いた。
来週以降も、更なる要請があれば最優先で応じるつもりです。

災害対応以外にも、通常の業務もしっかりとやらなければいけない。
停電や社会情勢の不安定さから、なかなか以前通りとは行かないが、柔軟に考え進めてゆきたいと思う。
被災地や原発の事を気遣いながらも、大局観を見失わないようにしたい。
みんなが失速したら、日本の２１世紀は終わっちゃうから。


一方、僕の生涯の趣味である「釣り」だって、時間的な余裕が出来たら出掛けたいと思っている。
遊び事を手控えるムードが漂っている。これだけの事態が発生したのだから、当然の感覚でしょう。
でも、自粛ムードが観光やレジャー産業を直撃しているのも重大な事実。
ある程度の低迷は仕方ない事だけど、早く元に戻さないと手遅れになりかねない。

忘れてならないのが、このブログの主人公であるＳＥＡＢＲＡＩＮ。
２月末に新規デビューして以来、一度も乗ってません。
今はターゲットが少ないので、焦ることは無いのですが・・・

ＳＥＡＢＲＡＩＮは、当初からオーバーホール済みエンジンへの換装を計画しており、その大工事の完了後に本格的な活動開始の予定。
先日、角屋メカには「エンジン換装は予定通りやろうよ」って話し、準備をお願いした。
ＧＷ明けに作業開始の予定です。

僕の大切な「釣り」や「船」の世界が失速してもらいたくないから、仕事を頑張るのと同時に、こちらの方も頑張って活動したいと思う。

小さくても良いから、「賑わいの灯」を点けて行きたいですね。

鎌倉

今日は、朝から江ノ電に乗って鎌倉へ。
鎌倉駅から先は、本日すべて徒歩と決め込んでいる。
何処もかしこもガラガラ。平日だってこんなに空いていません。

先祖の墓に手を合わせ、その後、僕はひたすら歩き、方々の寺を訪れ、庭を眺め仏様を拝んできた。
こんなに仏像を見て回ったのは、学生のとき仏教に興味を持ち奈良通いして以来です。

観光客が殆どいないので、仏像と静かに向かい合える。
土産物屋さんには申し訳ないが、こんなに空いている鎌倉はとても貴重な事だ。

昼飯も食べず、ガンガン歩いた。散歩なんてものじゃない。
今日のルートを地図で辿ったら、２０ｋｍ弱歩いた勘定になった。

最後に訪れた円覚寺の境内のベンチにへたり込み、棒のようになった足をさすりながら、静かに伽藍と山々を眺め続けた。
上手く表現できないけど、ここにこうして座っているうちに、この一週間、ヤスリでゴリゴリされ続けた心が、さらさらと修復されてゆく自分を感じた。
修復完了のサインって、自分でも分るんですね。初めての感覚かも。
仏教パワー、恐るべし！


明日からも、張り切って仕事します。

自分の良心を信じる

平穏な日常がガラッと変わって一週間が経った。
その間、家に帰ったり職場に泊り込んだりしながら、いろんな事態に遭遇し、考え、判断し、行動した。

僕はたまたまだけど、被災地の救助・救援、そして今後の復旧・復興に、直接的に関与する職業に就いている。
また、土砂防災のノウハウも多少なりとも持っている。
だから、僕は自分の職務を通して、社会貢献してゆきます。

原発の事、流通の事、経済の事、まだまだいろんな困難がある。分からない事だらけだけど、耳を塞がないようにしたい。
自分の出来る事だけしか出来ないけど、出来る事は全力でやります。

直接的な被災を受けていない人だって、大なり小なり恐怖や不安を持っていると思う。
そんな状況だから、いろんな考えを持つ人が居て当然。
でも、萎縮している場合でもない。

思いやりの心のもとで自制や自律は必要と思うけど、自粛は必要は無いんじゃないかなぁ。
自粛ムードが広がったら、国全体が萎縮してしまいそうだ。
自分の良心を信じ、進める人はどんどん進めばよいと思う。

このブログは、自分の釣りに関する事を日記代りに書いているだけだけど、
上のような、自分の思いも記しておきたいと思った次第です。

そうそう、今日マリーナに電話して、「暫らく行けないかもしれないけど、ボートよろしくお願いします」って言ったら、スタッフさんは、「しっかりお預かりします」って言ってくれた。
何気ない会話だけど、仕事への誇りを感じる言葉だったなぁ。

明日（もう今日か）は、自分の心のケアも兼ねて、散歩がてら鎌倉へ墓参りに行こうと思う。
電車で行くの、初めてだな。（笑）

行動を！

刻一刻と状況が変わり、
初めて遭遇する困難が、次々とやってくる。
この国の力が試される。

情緒的になるにはまだ早い。
明晰であるべきだ。

この困難のどれでも良いから、解決する方向へ向かって、
一人ひとりが　行動をするときだ。

何をして良いか分らなければ、
節電して下さい。義援金を送って下さい。燃料の消費を控えて下さい。

とにかく　行動を！


(3/17追記）
業務多忙に付き、このブログのケアが出来なくなってきました。
申し訳ありませんが、暫く更新出来ないかもしれません。
みなさん、がんばりましょうね！

大変な災害です

大震災が来ました。大変な事になっています。
何はともあれ、僕の周りの方で人的被害は出ていないようです。

僕はその時、都内の地下鉄に乗って居り、緊急停車の後３０分ぐらい車内に閉じ込められました。
地上がどうなっているのか分らず、かなり不安でした。やっと地上に出たらサイレンが鳴り響き、そこらへんで液状化現象が発生している。

その後、都内の交通網は完全にマヒ。
僕は、江東区から五反田の我が事務所まで距離にして約１０ｋｍ、ひたすら歩いて帰社。

晴海あたりの運河にも津波が波及し、かなり速い流れが発生している。
係留している作業台船などが橋脚に引っ掛かるようにして辛うじて留まっていた。普段は静穏そのものの場所だから、船固めが充分でなかったのかもしれない。

余震の続く中、銀座、新橋、品川と歩く歩く。車道は完全にマヒ。こんな時は車はダメだ。
歩道も人が溢れているが、ひたすら西を目指して進む。妙な連帯感が湧くものだ。

４時間歩いて会社に着いた。会社に車はあるが道路は深夜までマヒしており、ジタバタしても始まらない。
このまま会社に泊まりました。

翌朝帰宅しマリーナの様子を聞くと、大きな潮位変動はあったものの特に被害はなし。良かったです。
しかし、北関東から東北はひどい状態です。これ程の惨状を見たことありません。

原発を初めとする２次災害もとても気がかりです。
まだ余震があるかもしれませんし、その震源も広範囲です。

今後、何がどうなるのか分りません。
一人でも多くの方が助かる事を祈るばかりです。

現在進行中の出来事です。
日本人の英知を結集して、この国難を乗り切りましょう！

細部チェック

３月９日(水)

本来なら、僕は今日までボルネオに居たはず・・・
なので、この期間はスケジュールが結構空いています。

急遽、角屋メカに同行をお願いし、NEW SeaBrainの細部チェックに行ってきた。
先週末に一通りいじり回したが、それでも分からない事や、うまく動作しない機能などの実地演習だ。

清水キットを使い、エンジン、発電機、エアコンを起動し状態チェック。

次に、エンジンルーム内をじっくり観察。
さすがに、２９フィート艇に６発エンジン２機、６Kw発電機、温水器が搭載されると、エンジンルームは広々とはいかない。
それでも、じっくりと配管類を見てゆくと結構分かってくるものだ。

キャビンの絨毯を大々的にめくると、始めて見るハッチが３箇所出現。
オー、船底はこうなってるのか。エアコンユニットや給水管、排水管の切り回し、各種ポンプ類などが見える。
ビルジポンプが４箇所。他に清水ポンプやデッキウォッシュポンプなどなど。
自艇の隅々まで把握しておくことは、とても大切な事だと思う。
点検の結果、オートビルジのスイッチが２箇所作動不良。これは要交換です。

清水タンクが結構デカイ。２００Lぐらい入りそう。
でも、この水は飲まない方が良いでしょう。シャワーや洗い物用ですね。
蛇口から出る水が信用できるのは日本の水道だけ。

電気コンロが使えなかったが、これは使い方を教わり解決。これで熱い珈琲が入れられます！
夜の楽しみが増えました。

本チャンエンジンへの換装工事は、ＧＷ後の予定としました。
本格デビューは６月といったところでしょうか。（去年は６月４日にカジキ釣ったんだよな・・・）
それまでは、習熟訓練期間ということで・・・

今週末は下架する予定です。

初オーバーナイト

　　　　
　　　　【奥に寝っころがってパチリ。まだ荷物の収まるべき所が定まっていません。】

３月５日（土）、６日（日）

ＮＥＷシーブレインで一昼夜過ごしてきました。
まだ船を全然掌握できていないし、風も強かったので、今回は陸上のみです。

船内のアチコチを、開けて見たり、いじってみたり。。。
こんな事ばかりしてました。

キャビン内の広さには満足。
バウ側にダブルサイズのベッドスペースがあります。
その他に、キャビン内にベンチシートと４人掛け対面シートがあります。
ロアステーションがないから出来るレイアウトですね。

ベンチシートは背もたれ部分が跳ね上げられ、２段ベッドになる。
だから３人は楽勝で寝られるなぁって思ってたら、対面シートのテーブル部分が下げられ、背もたれのクッションがそこに収まりフルフラットに。なんと４つ目のベッドが出現しました。（しかも２段ベッドよりも遥かに広い！）

ということで、シーブレインは独立した就寝スペースが４人分あるってことです。
寄り添って寝る事をいとわなければ、６人は寝られます。（笑）

カーペット敷きの床でよろしければ、プラス二人。
青空もＯＫというワイルドな乗客なら、アフトデッキにも３人・・・

ってことは、都合１１人は寝られる！？　難民船状態になりますね。
通常使用は４人までということで。

この船は、２９フィートというサイズの割に、各部が広々としています。
デッキも充分広いし、キャビン内は大人４、５人が宴会しても、むさ苦しくないでしょう。
ＦＢ上もうろうろ歩き回れる余裕があり、このクラスとしては断然広いと思います。

マリンエアコンが付いていて、温水シャワーも出る。（陸上だとエアコンが使えないのが何とも歯がゆいですが。。。）
ギャレー、コンロ、冷蔵庫、洗面台。
３５フィートクラスの装備を、２９フィートの船体に詰め込んだ感じかな。
相当工夫して作り込んでいるようです。

ほぼ２４時間船内で過ごしましたが、居住性に関しては何の問題もございませんでした。

しかし難題も抱えています。
旧式エンジンゆえか、始動直後は煙が物凄い。
不完全燃焼のお手本のような状態です。これはまったく戴けない。
試乗の時点で分かっていたので、エンジンのオーバーホールは織り込み済み。
角屋メカと相談しつつ、タイミングを見て実施するつもりです。

来週、風が無かったら走らせてみたいな。

ボルネオ遠征チームは、首尾よくコトは進んでいるんだろうか？
こちらも気になります。

急遽中止

　　　　
　　　　【羽田で仲間をお見送り。一緒に行けなくなってゴメン。いい釣りしてきてね～】


大変お世話になった方の訃報が入り、ボルネオ遠征の出発数時間前でしたが急遽取り止めました。

羽田まで行って、仲間に「ごめん行けなくなった」と伝え、見送ってきました。

僕の分まで、良い釣りしてきて下さいね！



葬儀は週明けなので、土日はポカンと空いてしまいました。

船、いじってきます・・・

南方探索へ行ってきます

明後日からボルネオへ行って来ます。
もちろん、釣りの遠征で。

ボルネオ島で思い浮かぶのは、オランウータンやテングザルが棲み、巨大トカゲがウジャウジャ居る熱帯雨林の島。
まんま「ダーウィンが来た」の世界ですね。

今回我々が目指す場所は、島の東端。
センポルナという漁村を基点に、セレベス海に浮かぶ島々を攻める予定です。

ダイバーは入っていますが、釣りに関する情報は全くナシのエリアです。
緯度的に（北緯４度）ＧＴメインで考えてますが、ジギングでディープエリアも探ってみるつもり。
ジャングルリバーもあるし、オカッパリも非常に気になる。
どんな怪魚が潜んでいるんだろう。。。？　現地人はどんな感じかな。。。？

要するに、恐怖の開拓釣行ってやつですね。
なので、何が釣れるか分からないし、釣りが全く成立しないかもしれない。
もちろん、思い掛けない良い釣りが出来る可能性だってある・・・のかな？

すべてがスムーズに進むという事はないでしょう。
トラブルも含めて、出たとこ勝負で楽しむのがこの手の遠征の肝です。

帰国は９日の予定。
次元の違う事がいくつも同時進行しているので、頭と時間が足りませ～ん。

何はともあれ、大中小のルアーを引っさげて、行ってきまーす！