9月13日(木)
今日は、シーバスガイド等々でお世話になっているバスメイトの徳永謙三さんのボートに乗せて頂いての出航。
徳永さん、昨年カジキに挑戦したいんだよねと言ったが先か、イントレビット321カディーを入手。
ただし、カジキ釣りの経験は皆無に等しく、何処へ行って何をどうすれば良いかまったく分からないとのこと。
つたない経験なれど、私でよければご一緒しましょうと言う運びです。
前日決定のスクランブル発進です。(最近このパターン多いです)
イントレビットの母港は保田だが、今回は整備の関係でシーボニアスタート。
同行は、共同所有者の松村さん。
ボートは32fセンターコンソールのインアウトディーゼル。
ロッドはカーペンター、リールはソルティガ。
スピニングマーリンをやるのに、これ以上ご機嫌の組み合わせはありませんね!
中途半端な洒落っ気を一切排除した、男の遊び道具といった感じです。
【イントレピット321カディー こういうボートでカジキ釣りしたらやめられない!】
先ずは保田からアプローチのしやすい定番ポイントをご紹介。
沖の山、布良瀬、野島沖と順繰りに廻り、各ポイントの定番ラインを曳きながら、潮流と地形とカジキの付き方などの原理原則を解説。
さすがエキスパートアングラー、この辺の理解はきわめてスムーズ。
野島は水色、水温ばっちりだが、決定的な何かが足りない。
「この辺の見極めもカジキ釣りの重要なポイントです」などど言いながら、大室出しへ移動。
大室の手前で海がガラッと変わり、魚っ気プンプン。
潮波が激しくてルアーが落ち着かない。
このボートやタックルに合うように、ルアーポジションやフォーメーションを調整。
この調整如何で、ルアーの泳ぎがまったく変わることを実践解説しました。
僕が今日の本命ルアーと目したのがBCディーパー。
この重いルアーと3連チェーンバードという一見不釣合いなセットだが、荒れた海面には実によく馴染みます。
このルアーに2回チェイス。 やっぱりカジキは居ます!
もう一つ注目したルアーがマックヘッド。これは僕も始めて使いましたが、噂に違わず良いルアーですね。
ルアーポジションとラインの高さの微調整で、素晴らしい泳ぎを演じるルアーでした。
【YO-ZURI マックヘッド。 うわさに違わぬ良い泳ぎ。】
魚っ気はさらに濃くなり、本日最高のシチュエーション。
オーナーのセンスで操船してもらいながらも、潮目に対する攻め方や、鳥の動きの意味することなど、僕なりの経験を現場の状況の中でレクチャーしてゆく。
かなり集中して曳いていたら、マックヘッドの後ろからカジキがザバッっとルアーに襲い掛かった。
刹那、ロッドが大きくしなりドラグが唸る。
GO掛けて!
もっと強くGO掛けて!
OK。 アッ、止めない止めない、スローで進めて!
ファイトに入る直前でバレました。
フックアップはしたけど、掛りが浅かったようです。おしいなー。
この辺の流れがちょっとちぐはぐでしたが、初めてだから仕方ありません。
経験を積むのみです。
残念だけど、お二人は大興奮。
漠然と想い描いていたカジキが、自分たちの流しているルアーに襲い掛った瞬間、リアルに繋がったのだから当然です。
カジキは手に届くところに居るターゲットだということが、ストレートにお分かり戴けたようです。
【オーナーのお二方。ファーストマーリン目指して頑張って!】
15時ストップフィッシング。
初回としては充分な手応えを味わって頂けたのではないでしょうか。
僕はアドバイザーに徹し、操船やデッキワークはオーナーのお二方が交代でやりました。
今日は、定番ポイントの紹介、ポイントに入ってからの流し方、ルアーポジションの調整、そしてヒットに至るまでを、いい感じで実地演習出来たと思います。
あとは、ファーストマーリン目指して頑張って頂きましょう。
ルアーももう少しバリエーションを増やしたほうが、対応力が増すと思います。
僕的にも今日はかなり楽しめました。
センターカディーでのカジキ釣りって初めてですが、多分これがカジキ釣りの究極のスタイルじゃないかな。
釣り以外の余計な装備をどんどんそぎ落とすことで、楽しみもストレートで濃密になる。
逆に多くの装備を付加すれば、その分安全性や快適性、多様な遊びの要素も増えるけど、”魚”との距離感は逆に遠ざかる気がします。
この辺は、釣りやボートに対する好みの問題なので、正解なんて無いのでしょう。
カジキに魂を握られた男たちが、また一人、二人と増えました。
先ずはファーストマーリンを手にするまでの生みの苦しみを、暫しお楽しみ戴きましょう。