シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

北海道釣行 ミヤベイワナ編

2015年09月29日 10時40分37秒 | 国内遠征
このところ、年に数回は北海道へ釣りに行ってます。
本州より二回りぐらいデッカイ北海道の自然がお気に入りです。
今回は、然別湖にのみ生息する湖の至宝「ミヤベイワナ」を求めての釣行です。


9月25日(金)
夕方、札幌在住の釣友Iさんと合流。
車でおよそ3時間走り、この晩は道央の温泉宿「くったり温泉レイク・イン」に宿泊。
途中、夕食に十勝清水の「鳥せい本店」で食べた唐揚げ、炭焼き鳥は最高に美味かった!


9月26日(土)
今回のターゲット「ミヤベイワナ」とは、然別湖にのみ生息するイワナの一種で、グリーンバックに代表される最高に美しい魚だ。
絶滅危惧種に指定されており、ここ然別湖は基本的に禁漁である。
春と秋の限られた期間のみ「特別解禁」が実施され、人数制限、バーブレスフック、オールキャッチ&リリースなど厳しいレギュレーションの元に釣りが許される。

僕にとって「ミヤベイワナ」はもちろん始めての魚です。
イワナ族は渓流魚の中でも最も源流域に生息する魚であり、その姿かたち、習性、釣趣どれをとっても僕の大好きな魚だ。

ここ然別湖ではボートからの釣りになります。
7時に受付を済ませ、二人乗りのローボートに乗りこむ。


空は今にも雨が降りそうな雲行きながら、風はそれ程強くない。湖岸には人工物は何も見えず、とにかく静かな佇まいの湖です。


ポイントなどまったく分からないのでボート屋さんに聞くが、一応のお勧めポイントはあるものの、あっちも良いし、こちらの方も良いですよってな感じ。
釣れる棚も5mから20mぐらいですかね、、、とかなり茫洋としたアドバイスしかない。要するに、殆ど釣られていないので情報が乏しいという事だろう。

それはそれでOK。未知の釣りを徐々に紐解いてゆくのは大好きだ。
なによりも静かで、この上なく美しい自然の中で釣りが出来る事が最高のシアワセです。

小型ミノーやスプーンで様々なレンジを探る。
やがてIさんヒット。サクラマスでした。


僕にヒット。
14gのスプーンでカウント20からのリトリーブで食って来た。
ドキドキしながらファイトし、やがて湖の中から姿を現したのは、紛れも無いミヤベイワナ。


グリーンバック。

いやいや、本当に美しい!
生き物が、こんなに美しくなる必然性はあるのかと思うほどの深く神秘的な美しさです。
ちょっと感動です。

その一匹がヒントになって、徐々にパターンが絞れて行く。
棚は言われているより浅い感じで、概ね2~3m程度でヒットしてくる。他のボートは皆さん10~20mを狙っているとのこと。
魚の寄る場所も見えてきて、やがて狙ってヒットを出せるようになってきた。


前半はグリーンバックが多く、後半はブルーバックが多かったような。






終わってみれば6匹キャッチ。バラシも同数ぐらいあったかな。
この日の平均が2~3匹と言うことだから、僕らは大健闘でしょう。
先入観や予備知識が乏しい分、こういう手探りで謎解きの釣りは本当に面白い。

魚体を傷めないため、じっくり写真を撮れないのがやや悔やまれたが、その美しさは目にしっかり焼き付けました。

15時に終了。
すべてが美しい釣りでした。

釣りの終了後、3時間弱の大移動。
この夜は十勝岳温泉凌雲閣に宿泊。
雲海と夕闇につつまれる富良野の町が見下ろせます。
露天風呂からは、紅葉のピークを迎えた富良野岳、十勝連峰が一望。


最高だ~


9月27日(日)
さて二日目ですが、この日はIさんの提案で十勝岳登山企画です!
十勝岳は日本百名山の一つであり、北海道を代表する名峰。
往復で約7時間の行程だが、今日は天候が崩れるのは必至。
僕にとって登山であれ釣りであれ異存は無いが、Iさんの登山体力がどれだけあるかは未知数。今日は雨中の修行系登山になりそうだけど大丈夫かな・・・?


5時起床で出発。
山頂部はすでに雲に隠れている。何時までもつかが問題だなぁ。。。


ここは活火山です。
山腹の荒々しい火口と紅葉が見事なコントラスト。


整備された登山道を快調に登る。
途中でナキウサギが巣穴に逃げ込むのが見えました。この辺はナキウサギのアパートの様です。


富良野岳への分岐を分け、尾根道を稜線めがけて登り詰めるが、時間と共に雲は高度を下げ、やがて雨中の歩きとなった。
稜線の非難小屋に泊まった登山者が、ほうほうの体で下山してくる。上は真っ白だそうだ。
雲の様子から雷雨、豪雨の兆候が見て取れたので、我々も稜線手前で撤退としました。


約3時間のハイクでしたが、北海道での山の雰囲気を少し感じる事ができました。


予定変更で近場の空知川へ入る。中規模の渓流だ。
適当な場所を見つけては瀬や淵にミノーを通すと、レインボーが程よい感じで食って来る。
居るべき所でちゃんと食って来るという素直さ。自然が豊かな証ですね。




今回僕はウェーダーを持ってこなかった。
Iさんが予備のウェーダーを準備してくれていたが、この日僕は、敢えてウェーダー無しで渓流釣りを敢行。
水に立ち込めないので行動が大幅に制約されるが、それもまたゲームとして面白かろうという趣向。
これが結構面白くて、アプローチを工夫したり、小場所を丹念に探ったりと、実に楽しいゲームが出来ました。


楽に入れる場所で十分に釣れるのだが、結局我々はこのような道をズンズン進み、横の藪に突入しちゃうんですよね。。。


で、その先で出会う一匹が実に嬉しい。


レインボー、サクラマス、アメマスなど、一日を通して多彩なトラウト達と戯れる事が出来ました。
登山中止の代替で、ほんの思い付きで始めた渓流釣りでもこれだけ楽しめちゃうんだから、北海道は偉大だなぁ。

千歳に向う車中、次は何を釣ろうかと早くも次回の釣行に想いを馳せる。
21時に千歳空港を飛び立ち、0時前には自宅に居るのだから不思議なものだ。
日本も、まだまだ捨てたもんじゃない。


使用タックル
 ダイワ  PURELIST 60XULSS-2 + CALDIA 2004 ナイロン6Lb
 メガバス 霧雨 F1-66ZKS + CERTATE 2510PE-H + PE1 + リーダー8Lb

良く釣れたルアー
 メガバス SHADING-X SP
 メガバス X-55 F
 岩魚 5g 黒金
 蝦夷 7g 金茶オレ
 Chnook S 10g 緑ピンク



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北へ向かいます

2015年09月25日 15時20分34秒 | 国内遠征
今から、北海道へショートトリップに行ってきます。

今回も初めての魚を狙って来ます。

羽田空港を飛び立つ日は、雨降りが多い気がするな。
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浦賀沖プラクティス

2015年09月23日 23時12分02秒 | オフショアの釣り
9月23日(水)

5連休最終日です。
今日はmm17キャプテンの浦賀シースタイル(レンタルボート)出船です。

乗船は僕とH/Hさんの予定だったが、、、
H/Hさんは、一昨日にマグロルアー投げ過ぎ+シイラ釣り過ぎ+ワラサ釣り過ぎで、体のどこだかかが壊れたらしく無念のキャンセル。
キャプテンと僕の2名での出船となりました。

今日のお題は「マダイ」
久里浜沖の定番メニューにして、奥が深く、誰が釣っても喜ばれるターゲットです。
季節もドンピシャ。一年で一番釣りやすい季節ですね。
我々は、タイラバや一つテンヤで狙います。

8:30出航。
良い天気になりました。
浦賀サニーサイドマリーナのスタッフは、みんな若くて元気で気持ちが良いですね。


浦賀沖のマダイポイントに向かうが、、、なにやら久里浜方面に鳥山が。
鳥山は出ているうちが華。

マダイはさておき、いきなり鳥山打ち開始ー!


mmキャプテン、イナダキャッチ。
僕もヒット、、、おっと、水面バラシ。
こんな感じで、午前中の一時を、エキサイティングに過ごしました。

10時ぐらいになると鳥山もひと段落。マダイ再開です。
久里浜周辺にはマダイのポイントが無数にあります。今の時期はこの辺だなぁという場所を次々にご案内。
マダイの付きそうな地形とか根の形状を、魚探画面を見ながら説明します。
今日は二人だけなので、釣果はさておき、いろんなポイントを見てもらい、キャプテンの引き出しをギッシリ詰めることにする。

mmキャプテンはタイラバ、僕は一つテンヤで攻める。
ちなみに一つテンヤは冷凍エビが付くのだが、とにかく着底と同時にエサ取りのアタリが出て、一分もしないうちに奇麗に無くなってしまう。カワハギを筆頭にその他多数の小魚達の仕業だ。
カサゴだけはガッツリ食ってくれました。
とにかくオモリが軽いので、小さなアタリもよく分かるってのは実に楽しいですな。。。

本船航路そばのポイントなども見て回る。
各所に遊魚船団が出来ている。マダイ船団、イナダ船団、アジ船団、タチウオ船団。湾口部は大盛況です。

色々見ては回ったが、潮が悪く本命のアタリが出ない。

ラスト2時間、いままで行ったことの無い観音崎側のポイントを案内することにした。北風が強い時の逃げ場になるでしょう。
観音崎の近くでまた鳥山がブンブン出始めた。

鳥山が出ちゃうと、やっぱり我慢できませんね。
またまた追いかけっこの始まり~
イナダ ゲッート!


イナダの群れが去ったと思ったら、今度は良いサイズのサワラが遠く近くで跳ね回る。
これは欲しいですね。
mmさんのスピンテールに何度かバイトがあったが、フックアップせず。
僕のジグ、ミノーにはバイトなし。今日のサワラ君はキラキラ系がお好きみたいでした。

そんな感じで時間いっぱい、ポイント巡り&ナブラ打ち。

これから秋が深まると共に魚の活性もどんどん上がって来るでしょう。
今日はトップシーズン前の良いプラクティスになりました。

東京湾は魚種やポイントが豊富で、本当に面白いですね。




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釣れ釣れ日和り

2015年09月22日 12時12分49秒 | オフショアの釣り
9月21日(月)

シルバーウィークの中日です。
前日のキハダゲームが台風のウネリで中止になり、しょげているであろうH/Hさんを誘って、シーブレでキハダ狙いで出撃。

釣り船は連日大磯~葉山の岸寄りを攻めている様子。ただ潮的には伊東界隈もアリだと思えた。
午前中は北東がやや強いので、先ずは風裏となる大磯沖を目指す。

伊東を出て15分の潮目で小規模な鳥山発見。
遠目にもどでかい水飛沫を上げてキハダが跳ねてる。全身を出してドカンと跳ねた奴は30kgぐらいかな。
やっぱ伊東近辺に居ましたね!
全速力でナブラに向かうと、そのナブラの手前100mぐらいにナント、ナント・・・!

カジキじゃないの!!!???

見まごう事なきカジキの尾が水面上に揺らいでいる。
H/Hさん、マグロのナブラを目前にしてカジキに向けてキャスト。
船が近付き過ぎちゃったっせいもあるが、カジキは直ぐに沈んじゃいました。
カジキの種類はよく分からないが、やや小型で、メカかシロじゃないかと思います。ちょうど、23℃と25℃の境の潮目でした。
肝心のキハダは、、、寄り道しちゃったのでナブラに付いた時はしらけちゃいました。


その後、東に向けてクルーズするが、大磯沖まで来てもキハダ船の船影は一切見えません。
今日のポイントは葉山側に移っているようです。
岸寄りには色目も鮮やかな潮目とゴミの帯が延々と続いている。キハダの群れはこの潮目帯に添って東西に移動しているものと思われる。
で、潮目にルアーを投げるとペンペンが結構食ってきました。




これ以上東に出るのも嫌なので、僕は朝一で出た伊東沖のキハダを探すことにする。
なんたってそっちは船が一艘も居ないから自由にナブラを追えます。

昼前には良い凪になりました。


初秋の空気は実に気持ちよい。


伊東界隈にも素晴らしい潮目があります。そして鳥がたくさん休んでる。
と言うことは、何かあったんですね。。。
期待して待ちましょう。

待つ間、潮目の浮遊物にルアーを投げると、無尽蔵にシイラが食ってくる。
この食いっぷりからして、新しい群れですね。

数日前、沖の山方面から伊豆半島に向けて入り込んだ黒潮系の潮が、伊豆半島にぶつかって岸伝いに南北になめている状況です。
この潮に乗って沖からカジキやキハダ、シイラが東伊豆に入ったと推測できます。

まあ、シイラはやればいくらでも釣れるので、例によってフックが1本、最後はフック無しで遊ぶ状態。
たまにキハダらしき単発の跳ねが見えるが、固まって出るところまでは行かず、投げようが無い。地合待ち。

このまま時間いっぱいここで待つか、可能性を広げるか・・・
僕は後者を選択して中移動。

H/Hさんには、ナブラの出るのを待つ間、タイラバで遊んでいて下さいな。と言ったや否や、、、
近くで盛大な鳥山発生。スーパーポイルだ!


急行して戦闘開始。
堪らず僕もデッキへ降りて投げると、一投目からヒット!

キメジサイズだなと寄せてみると、なんと丸々と太ったワラサ君じゃぁありませんか。
それからというもの、ワラサのボイルが周辺一帯で出っ放し。
ただしルアーにセレクティブ。シラスを意識しているようで、当たらないルアーには一切食わない。

H/Hさんルアーチェンジが功を奏して、1キャスト1ヒットのフィーバー状態に突入。


バレも多いが、それ以上にヒットするから面白いの何の。
こんな状態、そう滅多にあるものではないね。 良い日に当たりました。
いずれも4~5kgサイズ。


5本キープして帰港の時間となりました。
釣る気になれば、まだまだ釣れそうでしたよ。


キハダには迫った感ありですが、上手くタイミングが合わずでした。これはギャンブルの釣りですね。
その分、シイラやワラサを腹一杯釣って満腹、満腹。
おまけに今季初(笑)のカジキとの遭遇もありましたしね。

回遊魚は、潮とベイトが全てというのを、今回も実感。
秋の釣れ釣れ釣行でした。




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北岳バットレス クライミング

2015年09月17日 23時29分16秒 | 山遊び
30年来の憧れの岩壁、北岳バットレス。
やっちゃいました!

標高3192m。
日本を代表する、アルパインクライミングのビッグルート。
よもやここを登る日が来るとは。。。

まだチョット実感が湧いて来ないけど、僕の人生の中のビッグイベントの一つでしょう!



9月15日(火)

先週の予定が雨で延期となり、15、16日で決行と決まった。
ベテランガイドのEさんをリーダーとして、クライマーYさんと僕の3人パーティーだ。

初日は北岳への入山のみ。
芦安の駐車場に車を入れて、乗り合いタクシーで北岳の登山口広河原へ。
ここで他の二人と落ち合い、約2時間の登りで北岳の中腹(2230m)にある白根御池小屋へ向かう。
今日はここで一泊。
北岳は6月に来たばかりなので、勝手知ったるルートです。


夕食後、明日の本番に向けた簡単なミーティングを行う。
午後には雨になるという予報が非常に気掛かりだ。
20時就寝。


9月16日(水)
午前2時半起床。
簡潔に身支度を整え、朝食にジェルをひと飲みする。
真っ暗な中、ヘッドランプの明かりだけを頼りに出発。
いよいよこの日を迎えたんだなと腹を括る。 長い一日が始まった。


二俣から大樺沢を登り、バットレス沢出会いで一般ルートを外れ道なき道を入ってゆく。
歴代のクライマー達が付けた踏み跡だ。


5:30 bガリー大滝下部取り付きに到達。ここまででも結構キツイ登りです。
夜が明け始める。心配した寒さは無い。高曇りで直ぐに雨が降り出す感じではない。


北岳バットレスの構成は、下部に2ピッチの岩壁帯、その上部にメインとなる第4尾根が8ピッチで頂上直下の稜線まで突き上げている。(1ピッチとは、50mのロープ一回で登れる高度差のこと)

下部岩壁帯には何本かのルートがあり、我々はbガリー大滝ルートからアプローチする。
クライミングの装備を整え、登攀開始。

まづはウォーミングアップといったところ。
焦るなよ、一つ一つの作業を確実にこなせよ、と自分に言い聞かせる。
ここから先は一つ間違えば確実に逝けます。。。
バットレスの岩に始めて触れた。思いのほか手に馴染む感触が伝わってくる。

リードするEガイド。朝焼けで岩がピンクに染まっている。


2ピッチのクライミングでbガリー大滝の上部に出る。
そこから第4尾根取り付まで、クライミングシューズを履いたまま水平移動。
途中のcガリーのガレ場横断は落石の巣だ。サッと通過する。


6:15 第4尾根下部取り付き点のテラスに到達。
雑誌のグラビアや、遠く登山道から眺めるだけだったバットレスの、そのど真ん中に僕は今居る。

ここから稜線のトップアウトまで一切気の抜けない連続したクライミングとなるため、最後のレストポイントだ。
握り飯一個を食べる予定だったが半分しか喉を通らない。頂上で摂る予定だったジェルを流し込む。
とにかく途中でバテる訳にはいかないのだ。


これは朝一で通過してきたbガリー、cガリーの上部。



6:30 第4尾根クライミング開始。
Eガイドがダブルロープでリードし、僕とYさんが個々にロープを付けて登る方式。
ビレイ(確保)はピッチ毎に交互に担当。

第1ピッチ、いきなりツルンとしたスラブで一手目からホールドもステップも無い!ってな感じで開始ですが、そこはEさん、スリングを伸ばしておくから使っても良いよって。
思わず一手持って左足を左方の壁に押し当てたら、なんか今回新調したクライミングシューズのフリクションが結構良くて、これなら行けるわって感じで、この先お助けスリング無しで突破できました。


クライミングが始まってしまったら、あとは冷静に行動するのみ。
カンテあり、スラブあり、凹角ありと、次から次へと変化に富んだピッチが続く。
全体的にクラックやホールドが多いので、難しい!って感じはさほど無かったが、なんたって標高3000mの大岩壁ですから、その高度感は超怒級。
普通の人の感覚なら恐怖で動けなくなるところでしょうが、クライマーって人種は爽快感を感じちゃうんですよね。




楽しそうに見えますが、緊張感もMaxです。


順調にピッチをこなし、最大の見せ場?第5ピッチ終了点からの20mの懸垂下降。


次の第6ピッチを見上げたところ。スラブの先はカンテ。かなり楽しいです。
この上部が2010年に大崩落した地点(枯れ木テラス)だそうです。


枯れ木テラスから城砦ハングまでは水平トラバースします。スラブはかなり難しそうですが、リッジを掴んで腕力横移動すれば難しくありません。
さっきの懸垂下降点に後続のパーティーが到達したようです。岩峰の先ッちょに人が居るの分かるかな?


頂上もだいぶ近づいてきました。


最終第8ピッチのハング気味のチムニーもムーブ解決で無事突破。
抜けたところでマルチピッチクライミングの終了点に到達です。

フーッ
安堵感が半端じゃなかったよ。


ここから稜線まではコンテニュアンスで確保しながら30分ほど岩場歩き。
簡単な所ですが、やはりこけたら死にます・・・


8:50稜線に到達!

北岳バットレス 完登しました!!! 


下部取り付きから3時間20分でトップアウトです。けっこう早いんじゃないかな。
ずっと緊張しっぱなしで時間の感覚はありませんでした。

本来であれば稜線伝いに往復40分ぐらいで北岳の頂上を踏む訳ですが、雨の降り出しが怖いので登頂は無しにしました。
稜線から見た北岳頂上です。僕は6月に登頂済み。



さあ、八本歯経由で広河原まで、大樺沢を一気に下ります。
これがまた長い!

途中で今登った第4尾根が良く見えます。


これを登っちゃったんですね。。。


とにかく延々と下ること4時間。
13時に広河原に無事帰着。


終わりました。

ハードな一日でしたが、あまり疲れを感じなかった。
歩こうと思えば、まだ2、3時間は余裕で歩けそうです。
多分ですが、あまりの緊張の連続で、脳の中が変になってるんだと思います。

実際のところ、「やったぜ!」っていう達成感は半端無いんですが、「嬉しー!」ってなHappy感はあまり湧いてこないんですよね。
これがクライミングという超危険なスポーツのもつ特殊性かもしれません。
実際、クライマーと言われる人たちに共通するのは、危険や不確実な物、無駄な動作に対する感覚が極めて鋭いし、そうじゃないと長生きできないってことを知っているんだと思います。

下山中の一般登山道を歩いていても、僕自身、ずっと妙な集中力とか緊張状態が続いてました。
確かに楽しく歩いている一般登山者側から見ると、クライマーって変なオーラ出てますものね。その理由が分かった気がします。

危険極まりない岩壁を登ることの意味って、何なんでしょうね?


芦安の駐車場に着いたタイミングで雨が降り出した。
僕は運転席に座ったまま、長い時間、雨の打ちつけるフロントウィンドウをボーっと見てた。
疲れと眠気と強烈な緊張感からの開放か、頭の中が真っ白くなる感覚でした。


ともあれ、北岳バットレス クライミング やっちゃいました!





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無事帰りました

2015年09月17日 18時09分02秒 | 山遊び
昨日、山から無事に帰りました。

事が事だけに、ご心配掛けてスミマセン。

いい年して人様に心配かけるなんて、大人としてどうかとも思いますが、こんな奴なんです・・・

今晩中に記事も書きまーす。
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行ってきまーす!

2015年09月14日 23時08分19秒 | 山遊び
明日から、北岳バットレスです!

登攀予定日の水曜日の天候が下り坂に・・・

登るだけでいっぱいいっぱいだろうから、せめて安定した天候で登りたいものです。


さて、どうなるか!?


行ってきまーす!

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カジキ終了かなぁ~

2015年09月13日 20時01分39秒 | カジキ
9月13日(日)

今シーズン、カジキ狙いの出撃は1回しかしてません。
週末ごとに天候が悪かったし、何より黒潮の流路が遠くてカジキを狙うには分が悪い。
そんなこんなで、もう9月も半ばとなってしまった。

今の潮なら狙えるかもしれない。
何とかカジキの顔を見たいよねぇということで、急遽前○さんと出撃を計画。
しかし、天気予報はどんどん悪くなり、前夜にあえなく中止。

うーん、、、今年はこれで、カジキ終わりかなぁ~
ってことで、僕は臨戦態勢になっていたカジキのタックルやルアーを片付けにマリーナまで行きました。

ずいぶん涼しくなりましたね。
天気が悪いので、日曜だというのにマリーナも閑散としてた。

リールを外したり、ルアーをひとつひとつチェックしながらプラケースに収めたり。
出船できずとも、キャビンの中で一人ゴソゴソやっているのは、これはこれで楽しいものです。


僕の中でのカジキ釣りは、UF33で全てやりつくした感ありかな。
当時は、万難を排してカジキ釣りに全力投入してみた。
船を替えてからは、僕がたしなむ数々の釣りのうちの一つって位置付けで楽しんでます。

今シーズン開幕の頃、僕は今年の関東は短そうだなって書いた記憶があるが、どうやらその通りだったみたいです。(どうしてそう思ったかは良く覚えてないけど)

来年はどんな展開になるんでしょうね?



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計画が・・・

2015年09月08日 00時07分12秒 | 山遊び
今年の夏はどうなってんですかね・・・
秋雨前線で毎日シトシト。 溶けそうです。



さらに、今週は台風2発接近です。
18号は上陸コースだし。(怒)


明後日から計画していたクライミングが、延期になっちゃいました。

狙っているのは、北岳バットレス!

あー、言っちゃった。
この名前書くの、凄いプレッシャーだったんだよね。


3000m越えの、日本を代表する大岩壁。
アルパインクライミングの殿堂。

僕にとって、間違いなく過去最難関へのチャレンジです。


計画が決まって以降、楽しみと同時に緊張感がまぜこぜで、落ち着かない日々が続いてます。
はやる気持ちの影でチラリと湧いてくる「雨とかで中止にならないかな」ってな弱気な気持ちが、波状攻撃で襲ってきます。

こんな僕の気持ちを察したわけでもあるまいが、突然の台風登場。
一人で勝手に翻弄されてます。


延期が決まったので、心の糸が何本か切れちゃった感あり。
もう一度、建て直しが必要だな。

簡単に切れない図太いロープを張るべし!



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尾瀬ハイク

2015年09月05日 22時06分02秒 | 山遊び
お仕事で尾瀬へ。
魅力的な出張先ではあるが、やはり仕事は仕事。 なかなかのんびりは出来ません。

ということで、翌日が週末と言うこともあり、今回は仕事終了後も現地に留まることにした。

夕方の尾瀬ヶ原をズンズン歩いてゆきます。
まだ夏の面影が残ってますが、あと2週間もすれば一気に秋めくんでしょう。


残照の尾瀬。
風だけが吹き渡り、ひとっこ一人居ない尾瀬ヶ原。僕は何度も体験してますが、本当に最高です。




夕方はクマの出没タイムなので、妙な緊張感もありますけどね。。。

そのまま、山の鼻の山小屋に宿泊しちゃいました。


翌日は至仏山に登ってみる。
尾瀬には何十回と来ているが(仕事で)、至仏山に登るのは初めてです。
至仏山は日本百名山の一つであり、その山容は秀逸です。


山の鼻からの登りルートはそこそこキツイと聞いていたが、よく整備されていて難しいところは皆無でした。


足を止めて振り返ると、常に尾瀬ヶ原が一望です。これはなかなか素晴らしい。


頂上まで2時間ジャストでした。標準コースタイムは3時間となっていたが、初心者が多いルートだからかな。


下りは稜線通しに、小至仏経由で鳩待峠に降りました。


7時に山小屋を発って11時チョイ過ぎに鳩待峠の休憩所に到着。
暑くもなく、寒くもなく、とても快適なハイクでした。


日曜はキハダ狙いで出船の予定でしたが、午後から本降りってことらしく中止になっちゃいました。
現地に残って渓流釣りして来ればよかったかな。


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