シーブレ日記

愛艇と綴る釣り日記
最近は登山や自転車へと 遊びの範囲が拡大中

池原ダム遠征 2024

2024年04月26日 21時07分05秒 | バス
4月21日〜23日

今年も行って来ました、奈良県池原ダム。
言わずと知れたBIG BASSの聖地。

今回もバス釣りベテランアングラーmm17さんと同行。
初日は移動日。2日目が山岡プロのガイド艇。3日目は各々一人でボートで繰り出し独自ワールドでバスと戯れるというもの。
バス釣りたっぷり二日間&往復1200kmドライブという、なかなか濃厚な3日間なのです。

結果はバッチリ!



1日目

今日は移動日、10時にmm17さん宅でピックアップして東名高速で西へ。
四日市あたりから土砂降り。紀勢自動車道で海沿いに紀伊半島を南下し、尾鷲北から一般道で紀伊半島の山深くへ入り込んでゆく。この行程が僕は大好き。

人も車も殆どいない山道を1時間ほど走ると池原ダムと双璧をなす七色ダムに到着。
今年も来たなぁと実感。バス釣りのスイッチが入るのです。



池原ダムから奈良吉野に通じ大阪方面に抜けれるR169が、昨年発生した斜面の崩壊で半年近く通行止めが続いており、今なお開通の目処が立っていない。尾鷲方面からのみアプローチ出来る地域となってしまい、観光客等は激減中。それでなくても秘境感いっぱいなのに、更に人っ気がなくなってて大丈夫かと心配になる。
夕方、いつものカーブの店(ゲストハウス)に到着。


ちなみに僕は一週間前にも奈良吉野山の壮大な桜を見に来ました。一目千本、そりゃあもう世界遺産の絶景桜でした。



芳醇な吉野山からさほど離れてないのに、池原には絶対的な秘境感が漂ってる。このコントラストも面白い。



きなりの湯で温泉入って、雨音を聞きながら早めの就寝。



2日目

7時、トボトスロープから山岡プロのバスボートでテイクオフ。言わずと知れた現役トッププロにして、ここ池原七色がホームレイク。これ以上池原を知り尽くしている人はいません。
毎回お世話になってるが、その時々の旬の釣り方、最新のテクをレクチャーしてくれる。


今回はノーシンカーシャッドテールの表層引き。いわゆるi字系。



釣り方もさることながら、僕は毎回プロの魚の探し方、ポイントの見切り方、正解への辿り方がもの凄く勉強になる。
何カ所か廻って水の善し悪し、バスの活性、ベイトの付き場など、様々な状況が分かって来る。そして今日のパターンはこれだなと絞り込まれて行くのだ。



ルアーを静かーに引いてくると下からバスが浮上して来て、ルアーにアタックしてくるのが丸見え。超ドキドキもの。
今回もチェイスは多数。しかし直前で見切ってUターンが多い。

mm17さんも僕も、ポツポツ数を伸ばして行く。



明らかに50オーバーも浮上して来るがことごとく見切られる。釣れてくるのは概ね30cm前後が多い。
たまに40UPも混じります。



終日曇り空で無風。バス釣りとしては悪くない日でした。(クリアレイクなんでドピーカンは厳しいのです)
丸一日、i字系で水面を引き倒しバスを引き出す釣りを貫徹。僕的にはかなり満足。こういう見える釣りは填まりますね。
あとは下から出てくるデカイのに口を使わすことが出来れば、数、サイズとも上がるんだけど、その壁をどうやって越すかが明日のテーマとしよう。



3日目

今日は4時起床。ガイドなしで一人1艇ずつに分かれそれぞれ自分の釣りを展開する。
昼ぐらいに上がり、神奈川まで一気に帰るので、実釣り時間は半日です。前日のガイドフィッシングをプラティクスに見立て、今日が本番といった所。



朝から小雨が降ってます。
昨日の状況から、僕は人気エリアを捨て、ベイト(稚鮎)の多いエリアに絞ることにした。

i字系からスタート。
見える範囲に誰~れも居ない。関東ではあり得ませんよね。これも池原の大きな魅力です。

今日は雨のせいか、30cm前後の小バスの活性がやたら高い。Uターンせずに躊躇無く食ってきたり、下から7、8匹ぞろぞろ付いてきたりする。これはこれで楽しいのだが。。。昨日ちょいちょい見えたデカバスの姿が見えない。

2時間ぐらいこんな感じで釣り続けて、今日の傾向を自分なりに整理した。

・昨日よりローライトで魚の活性は高い。
・魚の付き場に偏りがある。昨日は岬が良かったが、今日は岬のやや内側に魚が溜まっている。
・立木にも居るが、立木に依存してる感じはしない。
・小バスのチェイスは多いが、デカバスが全然浮上してこない。
・この後、本降りの雨に変わる。

この辺が今日の状況と見なし戦略を考える。そして小バスの数釣りに走らずサイズアップを狙う!
デカイのが上に出てこないのが昨日と大きく違う点だ。
その点に着目し、昨日来の表層を捨て、レンジを下げる作戦に大きく切り替える。

ジャークベイトを投げまくる。なんか違う。。。
クランクで岩盤を擦る。行けそうな気もするがヒットせず。
ジグヘッド+シャッドテール、これなら行けるだろうと思ったがヒットせず。
思い切ってネコリグでボトムで食わせを狙うも、これは違う、、、というかテンポ悪すぎて短時間勝負には向かない。
DSで岩盤沿いに落とし込んだり、カーブフォールさせたり。。。 ヒット!

40ぐらいのが食ってきた。



場所を少しずつずらしながら攻めると、それから40台後半がほぼ入れ食い!
ハマッタネ!!
このサイズらへんが釣ってて一番楽しい気がする~!!!

深さ的には5~7mレンジがヒットゾーン。岸から10mぐらい離れた場所からキャストし、岩盤伝いに落として行く感じ。
昨日デカいのがあれだけ水面まで出てきたのに、今日は水面まで出てこなかったというのがヒントになりました。

最大は52cmでした。





8Lbライン、シンカー3/32、ルアーGテールサターン(リグの写真撮り忘れた)
ルアーよりもシンカーのサイズが良かった気がします。

13時ストップフィッシング。
土砂降りです。

mm17さんもバッチリ釣ってました。



昨日はガイド艇で、自分が釣ると言うよりプロのポイントの絞り方、攻め方を解説付きで見れて非常にためになった。
今日は自分なりの考えで釣りを展開し、狙ってサイズアップできたのが素直に嬉しかった。
僕はいろんな釣りをやってるけど、バス釣りって試行錯誤の結果が比較的素直に出るので、改めてゲームフィッシングの面白さが詰まってるなぁと思いました。


14時に池原ダムを後にし、一路高速をツラツラ走り続け、22時には自宅に到着。
片道600kmあるけど、A4だと特段疲れることもなく、ドライバー交代なしで普通に走り切れちゃいます。
因みに帰りは新東名使ったんだけど、相変わらずトラック街道でビジネスモード。旧東名の方がドライビングプレジャーを感じます。

ここ数年、チョイチョイ行ってる池原遠征。
今回も面白かったなぁ!



このブログは主立った釣行とかを不定期にアップするだけにしちゃいました。
実況、細かな釣行、活動などは”X”にちょいちょい上げてるんで、そちらもどーぞ。
https://twitter.com/Ladakh_biker


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中部・北陸ツーリング(後編)

2024年04月07日 22時55分28秒 | 車・自転車・バイク
三日目

7時、鯖江のビジホを出発。
気温は9℃ 寒い! やっと北国感が出て参りました。
明日中に帰らないと雨にやられるので、今日は石川県方向へ行けるだけ進んでおいて、明日新潟経由か松本経由で帰ろうかなぁとザックリ考えた。

取り敢えず、真っ直ぐ海岸方向へ走り越前海岸へ出る。
日本海じゃ~!
浜松スタートした時点では、このツーリングで日本海を見ることになるとは思ってなかったわ。



ペタペタの凪。昨日までの黄砂は概ね収まったようだが、春霞でホワッとした視界。
海岸線を北上する。素朴な漁村がポツポツとあるだけ。たまーにすれ違う車がいる程度で、のどかで快適な道です。

長く続く越前海岸の最西端、越前岬に到着。
丘を駆け上り越前岬灯台に行ってみる。なかなかの急坂で、バイク停めるの結構怖かった。



さっさか進み、超有名スポット「東尋坊」行っておきましょう。
流石の観光地、海岸に出る手前は全て有料駐車場にガッチリガードされてて、どこかの駐車場に入れないと海に出られない構造。(笑)
駐車場のオッちゃんに聞くと、バイクならタワーの下が安いよって親切に教えてくれた。(200円也)

例の断崖絶壁に行くには、はっちゃけた土産物街を歩いて行く。ほぼ江ノ島です。



着きました。東尋坊!



サスペンスの舞台ですね。
要するに柱状節理の海岸なんで、伊豆の城ヶ崎海岸とビジュアル的に一緒。



階段や通路が磯に張り巡らされてて、観光客がそこら中うろうろしてる。週末とかなら結構な人出でしょう。
この賑わいの中で海に飛び込めるメンタルあるなら、絶対に生きてゆけると思うよ。
逆に、観光客が大勢押し寄せてれば、なかには滑って転ぶ人もいるだろさ…

岩の入り江には観光船の発着所がある。



入り江の中に入り込んだ波で船は大きく上下してるが、転回するスペースは無くそのまま後進で出て行った。暗礁もあるのに、1軸船じゃたいして舵効かんやろ。。。
慣れと操船テクで日々運行してるんだろうが、予期せぬうねりで揉まれたら、普通に衝突や乗り上げ有ってもおかしくないと思うがどうなんだろ。

東尋坊はサラッと流し、さらに海岸伝いに北上。ひなびた漁村風景が続きます。
橋立港のあたりに海鮮処が沢山あったので、そのうちの一軒に適当に入ってみた。地元ライダーに聞いたところ、この辺りなら何処の店に入ってもハズレは無いとのことだった。

刺身定食。美味い!



カレイの唐揚げも絶品!



特別珍しい魚が入ってるわけでは無いが、明らかに東京湾モノより旨味が濃いね。相模湾モノでは到底太刀打ちできない。
魚は日本海側がやっぱ良いね。
お店の方に地震の影響聞いたら、この辺りは殆ど被害は無かったそうです。

雪を戴いた白山を右に見ながら引き続き海岸沿いを北上。いつの間にか石川県に入ってた。
ここまで来たら、千里浜も走りたいよね~

来ました、千里浜なぎさドライブウェイ今浜口!
全長約8kmに亘って、リアル砂浜を走れるのです。
かのSSTRのラストステージです。(SSTR:日の出を太平洋側の好きな所でスタートし、その日の日没までにこの千里浜にゴールするバイクラリー)



千里浜は何十年か前に車では走ったことはあるけど、バイクは初めてです。
スタート前に撮った写真が上の一枚。
スタンドは潜っちゃうので、こんな板を敷くと良い。僕は不整地用に一枚バックのポケットに入れてます。石とか缶を踏み潰したものでもOK。



走り始めると砂はシッカリ締まっており、スタックする感じはありません。
アクセルを急に開けたり、ハンドルを変にこじったりしなければ大丈夫。ひたすら砂浜を一直線に爆走します。
最高だー!

8km先の千里浜なぎさドライブウェイの出口、ここがSSTRのゴールゲートが設置される所ですね。
砂浜の出口を上がった所にレストハウスがあり、僕もゴール気分。
中に「SSTRCAFE」がありました。これはバイカーにはかなり嬉しい感じ。



SSTRの中心人物、風間深志さんのパリダカで使ったバイクが展示されてました。





バイクと日本海を眺めながら、千里浜の余韻を楽しむ。
なんて素敵なCafeなんでしょ。バイク乗りの人にはお勧めスポットです。



ちなみに、この千里浜の夕日は本当に最高らしいです。
それだけを見にまた来よう!

これ以上先は能登半島に入り込んでしまい、震災の復旧が続いています。
遊びのツーリングで入って良いエリアでは無い気がしたので、そのまま能登半島の付け根を横切り氷見へ出ました。
途中の道の路肩が真新しいアスファルトだったりします。おそらく地震で陥没や崩壊の補修でしょう。今は問題なく通行できました。

富山湾に出ると、そこから先は人家や工場が増える。
新湊の越の潟という富山港の先端に進む。

実は実は、僕が23、4歳の頃、大学出て就職もせず西表島とかでフラフラしてたんだけど、そこで知り合ったダイバー達とこの新湊に来て、半年ほど戦時中に設置された水中機雷の探査の仕事をしてました。毎日作業船に乗って、水中に潜って金属探知機で海底の機雷を探すというとんでもなくファンキーな仕事です。(笑)
当時の面影は僅かに見え隠れしたけど、ずいぶん変わってました。







先のことなの何も考えもせず、心配もせず、興味のままに生きてましたなぁ。(今も基本同じような気が若干するが…)

北アルプスが遠くに見えた。
山は変わってなかった。



この日は富山駅のそばのビジホ泊。
夜遅くまで、富山の町歩きを楽しみました。なかなか良い町でした。



四日目

明日から雨なので今日中に帰らないといけません。昨夜のうちに帰路を考えました。
白川郷、高山を訪れ、安房峠を越えて松本に出て、そこから高速で一気に帰るコース。今日は余計なことはせず計画通りに走るつもりだけど、富山からだから結構な距離があります。

7時に富山駅近くのビジホを出発。今日は先が長いので平野部は高速でパス。五箇山で高速を下りR156で飛騨の風情を味わいながら白川郷へ。
広い駐車場にはすでに大型バスが何台も来ています。その全てが外人さん。



歩いて白川郷の合掌造りの家々を巡って行く。歩いている人のはほぼ全てが外国人観光客です。世界遺産の威力は凄いですね。
皆さん結構真剣に写真撮ってました。雪も少しあったりして日本文化的に映えるんですね。



僕もここは来る機会が無く初めてですが、もう少し素朴な佇まいの頃に来たかったな。
古い町並みや文化を観光資源として残そうとすると、どこか不自然になっちゃうのは仕方ないのかな…
外国人には良い所だと思います。



この白川郷の家々は、基本的に今でも住民が住んでるらしい。大きな和田家の住宅が内部が見れるようになってるので入ってみた。
寒そうで手入れが大変そうだが、昔の暮らしはこんな感じだったのでしょう。(豪農家です)



せっかく近くまで来たのだから、世界遺産を訪問できて良かったよ。

白川郷から高山へ抜けるR360は全線冬季通行止め。豪雪地帯の峠越えだから仕方ないね。
ただそこも東海北陸道が並行して走り、飛騨トンネルが一気に峠を貫いている。かつて白川郷は冬は隔絶された場所だったのだけど、時代は進んでいる。

高山は30年ぐらい前に泊まったこともあるんだけど、、、何処だったか全く面影が無い。
取り敢えず美味いそばでも食べようと、それらしい店に入る。
かなり拘った店で、異なったそば粉で造ったそばを三種類食べてみた。こうして食べ較べると確かに違いが分かって面白い。



高山の旧市街なる所へ行ってみる。この一角に古い町並みが残っており、当然の如く外国人観光客でごった返している。
確かに古風な家が連なってるが、軒並み食べ歩きの飲食店であり、ぶっちゃけテーマパークだね。(笑)



ここは早々に引き上げ、一路安房峠を目指す。
飛騨山脈(北アルプス)が実質的に日本列島の東西を分ける感じであり、そこを越える道路は限られる。
高山~松本を繋ぐ安房峠越、日本海沿いを大回りする海岸ルート、木曽に出る野麦峠(冬季通行止め)の3ルートしかない。

峠に近づくにつれ道ばたに雪が増える。平湯まで来ると登山で足繁く通った場所だ。北アルプスの槍ヶ岳がすぐ近くに見える。
何年か前にテント担いで飛騨沢から登ったなぁ。なじみのエリアに戻ってきた感じ。

県境の安房峠(トンネル)を越え、長野県側へちょいと下ると上高地の入り口、釜トンネルの分岐だ。
勿論釜トンは冬季閉鎖中でひっそりしているが、バイクで来ると感慨もひとしおだね。



さすがに寒くて、毎度おなじみの沢渡で温泉に浸かる算段で下ると、なんとなんと沢渡の温泉全て冬季休業中…
上高地も北アルプスも今の時期は人来ないからだ。あー
がっかりしつつ、頑張って下り新島々の竜島温泉に転がり込み、速攻で湯に浸かる。
ほわー、、、この旅も一段落したなって感じた。

たっぷり温まり、あとは勝手知ったる道を松本まで出て、最後の給油を終えそのまま松本ICから中央道に乗る。

そこからはひたすら高速。
セローだと95~100km/hあたりのスピードで巡航するのが丁度いい感じ。追い越しの時だけガバッと開ければOK
毎度ながら高速はツマラナイ。
自由に止まることも曲がることも出来ない。時間の経過と距離が比例する何とも主体性の無い運転作業。
車だとあんまり感じないんだけど、バイクという自由な乗り物に乗っているとその不自由さをとても強く感じる。
高速って冬季閉鎖の峠も通れちゃうし、短時間でパッと移動できちゃうし、時間も読めるし、路面も綺麗で日本中同じ道路構造だし、SAがちゃんとあるし、、と便利一辺倒。予定調和の世界。逆に何があるか分からないワクワク感がないんよ。
てな事をつらつら考えながら、緊張感と忍耐で中央道を走りきり、余計な所で下りること無く、八王子~圏央道と真面目に走りきり、無事藤沢へ帰還しました。

今回はツーリングマップルのRouteってアプリでログを取ってみた。エラー無かったみたいです。
四日間の走行ルートはこんな感じ。



総走行距離 1,350km
岐阜県辺りをくるっと廻ってこようかいなと思ってたのに、なんか随分遠くまで行っちゃったなぁ。まあ自由なバイクだからって事で。
行きと帰りの高速区間は、税金みたいなもんだね。

ともあれ、中部・北陸ツーリング、なかなか内容の濃い四日間でした。

あー面白かった!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中部・北陸ツーリング(前編)

2024年04月03日 22時15分50秒 | 車・自転車・バイク

3月30日~4月2日

3月は雨ばかりでサクラの開花が足踏してるなか、土曜から数日間晴れが続く予報になった。
これは逃す手は無い。 ”バイクで走ろう!”と決めた。
場所はどこでも良い。土曜は早起きしてとにかく出発する事を決めた。

取り敢えず走り出す方向を決めなきゃならないので、先月、御前崎から浜松まで行って、ライハとテントの二泊で廻ったから、今回は前回の続きで浜松スタートにして、どっかその辺を1、2泊で走ってみようかと。
例によって走るコースや宿泊地は現地で決めながらの毎度のフリープランです(笑) 今回は身軽にテント装備はなし。

結果、放浪癖発動しちゃって、中部地方から北陸地方にまで足を延ばしちゃいました。
前編、後編に分けて、足取りを記して参りまーす。



1日目

6時自宅を出発。西に向け西湘BP、箱根新道を走り、沼津から東名に乗って浜松西ICで降りる。ここまで休みなしで一気に走っちゃいます。高速はツマラナイから変に休むよりとっとと走りきってしまいたい派です。
インター近くのカフェでモーニング食べながら地図見。これ以上西へ進むとどんどん家から離れちゃうから、北へ上って岐阜辺りをウロチョロしようかなーっと、、この時点では考えてた。



浜名湖は昨日までの大雨で濁ってます。



最初の訪問地は長篠城趾。歴史の舞台だねぇ。



山里のワインディングロードを気分よく走る。設楽、稲武など初めて来たよ。
ほんとに天気が良くって、週末と言うこともあり道の駅は地元ナンバーのバイクが沢山居ます。大型バイクが多いですね。



昼食食べながらこの先のルートを検討。恵那峡や木曽辺りかなって感じで、その日の宿をパパッと検索。中津川のビジホを確保。本当に便利な時代になりました。

恵那峡に着いてオドロイタ。
古びた土産物店やら、出店やら、観光船やら、、、かなり痛い感じ。そもそも”渓谷”ってどこ? 目の前にはだだっ広いダム湖が広がってます。そりゃ観光船も走れるわ。
外国からの観光客も多いが、これは無いわ~





気温はぐんぐん上がり、インナーなしの冬ジャケでは暑い。
春全開です。

中津川のビジホにチェックイン後、暮れゆく中津川の町を歩き回ってみる。人影が殆ど無い。。。
旧中山道の宿場を再現した”真新しい”町並み(セット?)があった。インバウンド狙いで町の振興を図っているのだろうか。うまく行くと良いね。



駅前も、チト寂しいかも。地方都市の現実。
駅前の古い食堂に入ってみる。店のオバチャンとお話ししながら古風なとんかつを戴きました。



何やかんやで中津川の町を5、6km歩いた。町の様子がよく分かったよ。
ビジホでコンビニ弁当食べても町の様子は分からない。僕は道中の人々の生活や息吹を感じたい。そんな旅が好きなのです。二度と来ないかもしれないから、そんなふれ合いを大事にしたいのです。

ちょっと旅人スイッチ入ったかも。。。



2日目

木曽路を辿って塩尻に抜けることをイメージして中津川に泊まったが、昨日の恵那峡や観光用宿場町セットに抵抗を感じ、以前行ったことのある馬篭、妻籠なども同じだったので木曽路を敬遠。進路を下呂方面に進むことにした。

早朝のR256は川沿いや山村風景の中を気持ちよく走れた。
程なく下呂温泉に到着。日本三大温泉の誉れ高いがここも古さは否めない。同じ三大温泉でも草津は上手く時代に即して更新されてるが、下呂は追いつけてないかも。



撮影スポット(笑)



せっかくだから温泉入りたかったが、朝は入れる日帰り温泉無かった。。。残念
名湯に入れれば、ここの印象も変わったかも。

進路を西に取り郡上八幡を訪れた。ここは初めて来ます。戦国史の舞台だし、何より鮎釣りの聖地みたいな場所だから以前から興味があった。



郡上八幡の町中をぐるっと一回りした印象は、明るくて、精気があって、町が生きてる感じです。



この町のシンボル、郡上八幡城を訪問。駐車場から城までは結構登ります。



城からは郡上八幡の町が一望。
川を挟んだ対岸の山には赤谷山城が対峙している。戦国武将達はこの景色を見ながら何を想ったのだろう。



木曽方面を止めてこちらに来て良かったかも。
時間はまだ10時。ここまで来たんだから、、行っちゃいますか”日本海”!

美濃白鳥から福井に抜けるR158油坂峠は冬季通行止め。でも峠部分だけ開通してる中部縦貫道が無料で通れました。いずれ旧道は無くなっちゃうかもね。
この時期、峠道は冬季通行止めが多くてルートが制約されます。それゆえ、まだ車も少ないとも言える。
で、峠を越えると、、福井県じゃー!!

岐阜側の春めいた山里風景からガラッと一変。太平洋と日本海の分水嶺を越え九頭竜川の源流地帯です。そこら中雪積もってる。豪雪地帯なんだなぁと改めて認識。



渓流沿いのR158は車は殆ど走って折らず、雪山を眺めながら渓流沿いのワインディングロードはかなり楽しめた。良いコースだね!
ちなみに路面凍結はもう無い感じでした。



越前大野の道の駅で昼食取りながら今日の宿を探す。福井のビジホがやたら高かったので、ちょいと隣の鯖江でキープ。メガネの生産地として有名だね。どんな町なんだろう。宿が決ると気が楽だ。

越前高田で右折。
やっと来れました、”曹洞宗総本山 永平寺”。かの道元禅師が開祖。



ここ前から来たかったんです。
以前、仕事で近くまでは何度も来てたんだけど、当時は小松空港の飛行機の時間が限られてて永平寺に寄ることが出来ないでいた。
ここらは関東から一番来にくい場所だったけど、新幹線が開通して良かったね。









流石です。奈良京都の大伽藍とはまた違う、禅寺の厳しさがひしと感じる。実際大勢の修行僧が庭掃除してた。
九頭竜川沿いの辺鄙な道をバイクで走った先に辿り着いた禅寺は、荒涼たるラダックのゴンパと一つの線で繋がってるんだなぁ。
仏教に限らず宗教の力って凄いよね。人類が生み出した偉大なる文化だ。
座禅の一つもして行きたかったが、そこは気持ちだけ置いて行きます。

大分満足したが、まだ少し時間があるので丸岡城に行ってみます。
丸岡城は、当時の天守閣が現存する12城の一つです。(参考:弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城) 大阪城とかはレプリカってこと。





思いの外小さい、、、まあ当時の建築技術では姫路城クラスはそうそう作れないわなぁ。

福井駅を表敬訪問。



さらに西へ走って鯖江駅に到着。



宿は駅前のビジホなんだけど、店何も無い。。。
この辺は車社会なので、食事できる店とかは国道沿いに行っちゃってるみたいで、駅そばは寂れちゃってました。時代の流れでしょう。
でも、この町を知りたくて頑張って歩いて、やっと見つけましたわ食事処。シャッター街の中に一軒だけぽつんと明かりが点いてた。洋食屋的な感じかな。店構えではよく分からないが、食事処と書いてあるしここを逃したら夕食抜きになっちゃう。突入!

ウッ!? 古い店内は地元の人でほぼ満席なんだけどシーンとしてる。意味分からず若者に聞いてみると、時間掛かってるみたいですと。
辛うじて空いてた片付けの終わってないテーブルに座って様子見すると、腰の曲がったおばあちゃんが一人でやってるようだ。
そりゃあ無理だわ。。。
せかしても仕方ないのでそのまま静かに座ってると、お茶を持ってきてくれたんで注文だけして、あとは事の成り行きに任せる。
忘れた頃に先客の食事が出てくる。

30分ぐらいたった頃に若夫婦が厨房に合流し、急に捌けだした。
この店というか、この町のシステムは謎だ。
コンビニも何も無い。
この時、ずいぶん遠くまで来たんだなぁっと実感したよ。旅情ってやつだ。。。

今日はなかなか充実した一日でした。
明日中には帰れそうも無いが、天気はあと二日もつはずだからいいっしょ。

(後編に続く)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする