馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

重症のクラブフット

2018-05-18 | 蹄病学

ひどいクラブフットは、

こうなる。

装蹄師さんが蹄踵部を落として、装蹄してくれて、この状態。

踵が浮いてしまっている。

                -

立位で深屈腱を切断した。

とたんに蹄踵を着いて歩けるようになった。

そうなったら、もっと蹄踵を落として、蹄骨の底面を使って負重できるようにしたい。

運動させた方が良い。動かないでいると、深屈腱はたいして伸びないで癒合してしまう。

重症のクラブフットで競走馬にするのをあきらめたら、早いうちに深屈腱切断した方が良い。

蹄骨が先端が磨耗したり、蹄がひどく変形したり、蹄関節が固まってしまったら、

治療はより難しく、時間と手間がかかるようになる。

               ///////////////

のび~てゆるむことがたいせつ

 



2 コメント

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Unknown (はとぽっけ)
2018-05-18 07:08:40
 この馬の場合、こうなるまでどれくらいの時間が経過しているのでしょか?時間がたっていたらすぐには歩けないかと。
 アメリカの馬のレスキュー動画で治療の経過を追ったものをみたことあります。諦めなくてもよさそうだけど、大変そう。
 オラ君、あくびがうつるなら、この画像で眠気を催すのがある意味正常か?気持ちよさそうだね。そこだけ緑がぺしゃんこだ。
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>はとぽっけさん (hig)
2018-05-18 19:49:38
当歳のときからでしょうね。蹄骨も正常な発達をしていないと思います。さらに蹄尖部が損耗を受けていますが、ひどくなくなっていたりはしませんでした。
蹄骨の底面を使えるようにしてやればまともに歩けます。しっかり、蹄踵部に負重して帰って行きました。
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