日本の馬は8万頭ほどしかいない。
その馬たちがどこで生まれて、どこにいるのかはなんとなくわかっているつもり。
では、牛は?
日本に牛がどのくらいいて、都道府県ではどこに多いのか、そして北海道は全国の何割を占めているのか・・・・・?
で、調べてみた。
むかしなら図書館へ行って、資料や本を引っ張り出さなければならなかったが、今はネットで簡単に新しい情報が探せる。
便利な時代になったものだ。
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この政府統計はエクセルの表で示されている。
エクセルのファイルを開くことができる方は見ていただきたい。平成25年2月の調査。
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乳牛は全国に 1,423,000 頭。
北海道には 806,800 頭。
だいたい6割近い乳牛は北海道にいることになる。
北海道に次いで乳牛が多いのは、栃木県 53,500頭、その次が岩手県 45,500頭、その次が熊本県 44,800頭。
面白いことに、その周辺の県も乳牛が多いかというとそんなことはなくて、東北では岩手県以外は岩手県の半分以下。
関東では他の県は4万頭以下。
九州でも熊本以外は2万頭以下。
近畿でも兵庫県だけが17,100頭で、兵庫以外の府県は1万頭に満たない。
酪農はその地域の特定の県だけで盛んなのだ。
これは乳業会社や公立の農場などがあったり、県や農協が酪農に力を入れてきた県でだけ酪農が盛んになったのではないだろうか??
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肉牛は全国に 2,642,000 頭。
北海道には 516,000 頭。
全国の2割にも満たない。これは私にとって意外だった。
それでも府県別では北海道がもっとも多くて、次いで鹿児島県の 342,900 頭、次が宮崎県の 250,100 頭。
鹿児島と宮崎を合わせると北海道より多い。
全国的にはあとは多いのは熊本県の134,000頭、岩手県の97,100頭、栃木県の91,800頭、宮城県、長崎県の約8万頭、と続く。
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さて、いろいろ思うことはある。
乳牛、酪農はまずは北海道だ。それも道東・道北方面だろう。
肉牛は全国に分散していて、北海道が最も多いものの、東北も北関東も、九州も多い。
密度の点では、鹿児島・宮崎は北海道以上かもしれない。
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今、農業共済制度は、農水省の指導で「一府県一組合化」が進められようとしている。
北海道はあまりに地域が広く、あまりに家畜頭数が多いので、とりあえず5ブロックに分かれた組合合併が計画されている。
その先には一府県一組合へのさらなる合併推進があるのだそうだ。
しかし、牛の頭数を見ても、「一府県一組合」というのは合理性がなく理不尽かつ乱暴な話で、地域の面積を見ても、頭数を見ても無理がある。
北海道で一つに成れというくらいなら、九州、四国、中国、近畿、東北、それぞれ一つにまとめなければならない。
それでも北海道より狭くて頭数も少ないのだ。
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日本は相変わらず、廃藩置県のあとのままだ。
東京の酪農家は55軒、肉牛農家は30軒ですね。最大の消費地でしょうに。
でも、よくわかりませんが、東京の数値では、共済にならないような気がします。
道州制が無条件で良いとは思いませんが、都道府県単位で行政を行うのはもう無駄と矛盾が多すぎると感じます。
首都圏に10数年住んでましたがその間、羊は一度も食べませんでした。
シチューには牛肉、豚は生姜焼きと半々。ハンバーグは合挽。
肉牛は九州の4県合わせると全国の30,5%とは九州人は牛肉がお好きなんでしょうか。
大都市は別にして、生産地の人が一番多く消費するような気がするのです。
またズレたこと書いているかも知れません。
↑ こんな機能あったんですね!今気づきました。