ばたばたと忙しい日。
昼前、中足骨の縦骨折の依頼。
外側皮質へ開きそうだ、とのこと。
てっきり朝の調教でやったのだと思い、なんとか午後にできないか考えたが、午後も延ばしがたい予定で埋まっている。
翌日の午後にやることにした。
きちんとキャストを巻いておけば、1日を急ぐことはない、たぶん。
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付随情報を送ってもらったら、競馬場で発症して帰ってきた現役競走馬だった。
キャストをはずしてX線撮影して、またハーフリムキャストを巻いてくれていた。
透視装置で見ながらscrew固定した。
骨折線は圧迫されてほぼ見えなくなった。
screwより遠位にわずかに見えるだけ。
麻酔覚醒起立のためにハーフリムキャストを巻いた。
後肢にハーフリムキャストをしたら、吊起帯を着けて起立させてもらうようにしている。
一度、反対側へ倒れ、キャストした肢が下になる危ない立ち方だった。
吊起帯を着けていて良かった。
立ってしまえば問題ない。
数日後にはキャストははずしてもらって問題ないだろう。
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「ギプスなきところに整形外科なし」
と言われるくらい、ギプスは整形外科では重要。
ギプスはオランダ語Gips;石膏から来ているらしい。
だから、ギ”ブ”スは間違い。
そして、「石膏ギプス」もおかしい。
だいたい、石膏なんてもう使わない。
英語ではキャスト cast と呼ばれている。
castは、映画やTVドラマの配役を「割り当てる」ことから来て、俳優やスタッフのことを指したりする。
鋳造、鋳型を指すこともあり、ギプスがcastと呼ばれるのはこちらだろう。
「はめる奴」「型はめ」って感じかな?
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電子カルテになって、絵が描けなくなった。
あんなものは請求書だ。
診療の記録と言えない。
あんなものを記録にしていては臨床家はダメになる。
もともとダメだからあんなものを使っているのか?
骨折線の真ん中あたりにもスクリュウーを入れたくなるのは素人考えなのですね。
電子カルテと”請求計算コンピューター”は別物でしょ?電子カルテ、いいと思うけど
墨絵のような景色を墨絵で描いたような。どうしてか違和感を覚えるけれど、深呼吸したくなる。
電子カルテそのものが悪いわけではありません。今使っているシステムができが悪いのです。
これは水墨画っぽいですかね。ただの風景ではなく、空気感だったり、気温、風、湿り気、そしてそこに立っている人の心情まで伝わってくるようです。