どのかのCMに使われていたが、馬が犬のように座っている姿勢は私たち馬関係者にはとてもリラックスした姿勢に見えない。
後躯にひどい異常があるようにしか見えないのだ。
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左の写真はイギリスの獣医学雑誌 The Vererinary Record 2008年4月26日号から。
第6・7胸椎部のnuerenteric cyst とbetterfly vertebra の7ヶ月齢の雄仔馬がとった特徴的な犬座姿勢。
nurenteric cyst (神経腸管嚢胞;傍骨髄嚢胞。通常、骨髄膜に連絡するかあるいは胎生早期に脊索の内皮の不全分離から発生する。しばしば症候性:ステッドマン医学英和)
betterfly vertebra (蝶形椎;x線写真正面像でチョウのような形状を呈する半椎や矢状脊椎裂。先天性である:ステッドマン医学英和)
まあ、これは先天性の異常だ。
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先日、遠くの牧場から馬が犬座姿勢をとり、起立困難だという相談があった。
馬が犬座姿勢をとって立てなかったら、類症鑑別は・・・・
糸状虫の脳脊髄への迷入。
馬ヘルペスウィルスによる障害。
原虫性脳脊髄炎EPM。
寄生虫性動脈瘤による後躯の障害。
頚椎症による腰痿。
外傷性の脊髄損傷。
どうなったかな・・・・・
馬は、前足から立つから、犬座姿勢をとれるんですよねぇ。。。
牛は後肢から立つから、後躯トラブルでは、カエルの股開き状態。。。可愛くない。痛そう。。。
一瞬なら犬座姿勢は「いただき♪」のシャッターチャンスですが、一瞬でなければ。。。。。。
連絡のあった、馬が立っているといいのですが。。。
馬は前肢から立ちますが、前肢に少し遅れて後肢も立ちますよね。完全に前肢だけ伸ばしてしまうと、全体重が後肢にかかるようになって立ちにくそうです。また、前肢は立とうとしていて、後肢の膝、飛節を伸ばしているというのは普通はありえないようです。
大動物にとって、立ち上がる動作はコツがいるようで、上手な奴と下手な奴がいるようです。
小さいポニーでは、調教次第でお座りが出来ますよ。
寝かせた状態から、前肢を出させます。
落ち着いて維持させるのも、難しくありません。
たまたま、その馬だけが出来たことなのかもしれませんが・・。
乗ってる馬が腰抜けですか!乗ってるほうはどうしようもないですね。犬座姿勢のままとは、その馬は相当な問題を抱えていたようですね。
コメントありがとうございます。馬も教えればけっこう芸を覚えるようですから、他の種類の馬でもお座りをできるかもしれませんね。しかし、馬にとって楽な姿勢ではないだろうと思います。
こんばんは。コメントありがとうございます。いつも犬座姿勢。後肢がガニマタで横揺れ。これは良い特徴ではないのかもしれませんね。
鼻先にものが触れるのを嫌う・・・・・これは後肢の特徴とは別かもしれません。
私が昔バイトしていたサラブレッド主体のクラブでは、お座りは見た事ありませんでしたが、クォーターを飼い始めてからは見かけることがあります。
大抵は寝転がって起きる際にこの姿勢でお尻を地面に擦って掻いていたり、ビックリしたのは犬のように股を広げて股間をカチカチ噛んでいます(共に虫刺されが痒くてです)
いろいろな用途の馬で見ますから、肢が短く体が柔軟だからかな~と思っていますが、どの馬もこの写真のように後肢は伸ばしません。
股を広げて股間を。ですか?(笑)後肢で顔を掻く馬もいますし、馬も思われている以上に柔軟性もあるのでしょう。
ただ、犬座姿勢を長くとってリラックスしているということはありえないし、後肢を伸ばした犬座姿勢は、私には致命的な障害に見えてしまいます。