飛節の腫れが治まってきたので運動を始めたら、またひどく飛節が腫れてしまった。
発熱し、
血液検査でも急性炎症像があったので、フレグモーネ、関節炎、腱鞘炎の処置をするために来院した。
しかし、歩きを見ると跛行もあるが、飛節の動きが妙だ。
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左の飛節では、飛節が伸展するときに、浅趾屈筋腱が飛端から外側へずれてしまう。
屈曲するときも外側へずれているのだが、指で押し戻してやると、飛端へ載せることができる。
この競走馬は以前紹介したESPAを疑うような所見は無く、
片側だけなので、
アクシデント(突発事故)として浅趾屈筋腱の脱位を起こしてしまったのだろう。
もう数ヶ月前からこの状態を起こしていたと思われることや、
馬の年齢やキャリアのことを考えると、手術して競走復帰を目指すのは厳しいだろうと判断した。
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今日は、分娩後1ヶ月の繁殖雌馬の疝痛。
午後は、1ヶ月齢の子馬の肢軸異常。
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今朝はまた冬に戻ってしまったような気温だった。
うっすらと雪も積もっていた。
日中は気温は上がったが、冷たい風が吹きつけて寒かった。
競争馬として復帰しないまでも、馬主さんが治療を望むとすれば、このようなおんまさんが苦痛なく暮らせるようにするには、どのような治療法があるのでしょうか。
それでも散らずに咲き始めた花は多いです。
普通に春を迎えられるということは、ありがたいことなんですね。
風の冷たさと、雪景色は堪えましたね。すぐ融けるとはわかっているだけ気が楽ですが。
やってみてくれということなら、手術してみるしか方法はありません。報告はあるのですが、新しいものではなく、それは新しい良い方法は見つかっていないからだと思います。
東京では夏日になったり、桜が満開だったりするようですね。まだ春浅い北国です。