ネイビー


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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青山の専門店にお願いしていた、色の塗り替え作業が完了した。
アレン・エドモンズのロング・ウイングチップ、マックニールをネイビーに染めてもらったのだ。
オリジナルはウォールナット・グレインという、ブラウンのグレインレザーである。




こちらはオリジナルの状態のマックニール

前回は銀座にあるお直しのお店で、デクスターのプレーントゥをグリーンに染めてもらった。(2015年02月01日の日記参照)
その時は1週間で完成したが、今回のリカラーは、作業にたっぷりと時間をかけて、完成までにまる2ヶ月を要した。
それぞれ独自の哲学とやり方があるのだろう。
今年の1月前半に依頼したが、2ヶ月程度かかるという話だったので、そろそろかと思いこちらから連絡してみた。
するとちょうど最終仕上げの磨きをしているところだった。

作業の詳細はわからないが、革を出来る限り脱色してから染め上げていくという。
染色されたアッパーレザー表面は、隅々までしっかり染まっており、安定感を感じさせる。
言わなければ、誰も色を塗り直したとは気付かないだろう。
2ヶ月という作業期間は、案外この染料の定着に必要なのかもしれない。

表面の反射光を見ると、僅かに下地のブラウンを思わせる赤みを帯びた色で輝く部分があるが、これはリカラーした革では常に起きる現象だ。
今回はグレインレザーなので、多少仕上がりにムラが出るかもしれないと最初に言われていた。
しかしネイビーは染め上がりがいいのか、ほとんど気にならないレベルである。
流行っていることもあり、リカラーの人気の色はやはりネイビーだという。

写真でお分かりの通り、アウトソールもオリジナルのブラウンからブラックに変えてもらった。
非常にきれいな仕上がりで、コバ部分の表面も滑らかである。
オリジナルよりよくなっているかもしれない(笑)



オリジナルの靴紐は、濃いブラウンの細いものであったが、アッパーの色が変わったことによりマッチしなくなった。
お店で話し合い、靴紐も別の色に変えることにした。
ジーンズに履くことが多いので、よりカジュアルな雰囲気を出したい。
無難な黒紐にはせず、少し太めのブルーの紐を選び、先端部に黒ニッケル調の金属セルをつけてもらった。

今回選んだネイビー、あるいはブラック、グリーンといった濃い色は、比較的きれいに染め上がるそうだ。
オリジナルの色より濃い色を選ぶのが基本であるが、仮に白い色の靴を選んでも、表面にコーティングされるタイプの着色処理がされた革の場合、上手くいかないこともある。
無塗装のナチュラル仕上げの靴(あまり見ないが・・)が、リカラーのベースとしては一番適しているようだ。

この色のアレン・エドモンズは見たことが無い。
お店のオーナーも盛んにそう言われていた。
やはり世の中に二つと無いであろう、自分だけの靴を入手するのは嬉しいものだ。
見る人が見たらおっと思う、なかなか面白い靴に仕上がったと思う。

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