最終回


D810 + AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED

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「相棒」シーズン13の最終回を見た。
その後、ネット上でその最終回の内容が話題になっているのを知った。
あの終わり方は酷い・・という意見が噴出しているという。

ストーリーは、よりによって主人公の相棒が、何年にも渡り隠れて犯罪を犯していたというものであった。
天才的な直観力を持つ主人公がなぜ今まで気付かなかったのか、後味が悪い、など、いろいろな批判意見が出ていた。
長年見てきたファンには、納得のいかない最後だったようだ。

個人的には、むしろいつもより面白いと感じた。
実は僕はあのドラマの主人公があまり好きではない。
ドラマ自体はシーズン1の頃から見ていたが、途中からは内容が少しマンネリ化してきたので、見ないことも多かった。
だが、先日の最終回は、面白くて最後まで見てしまった。

法に反することを、徹底的に許さない主人公。
間違ったことをした人間には、声を荒らげて怒る。
それはどこまでも正論である。
しかし人間として付き合いたいとは思わない。
不思議なことに、人間的な魅力をあまり感じないのだ。

米国のあるドラマで、時折違法と知りながら証拠を隠蔽したりする主人公がいる。
そのほうが、多くの人が幸福でいられるという、自身の判断でそちらを選ぶのだ。
「大人の判断」というやつだ。

教科書通りにしか動けない人にとっては、これはとんでもない行動である。
だが、その米国のドラマの主人公は、平然とそれをやり、そ知らぬ顔で帰っていく。
もちろん責任はすべて自分が負う、ということである。
何と彼が魅力的に見えることか。

「相棒」の最終回は、徹底的に融通の利かない主人公が、否定される内容でもあった。
あまりに「正しい」、しかしそれが組んだ相棒たちの人生を、次々に破壊していってしまう。
そのことを指摘されて、主人公は一瞬呆然となる。
もちろんだからといって、主人公が方針を変えることはないのだろうが、そのシーンがあるだけで、ドラマに少し深みが増したように思えた。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (きみまろ)
2015-03-21 20:09:00
法に反することを、徹底的に許さない主人公。

ダーティーハリー2を思い出しませんか?

法執行官の定義は徹底的に許さない事と思いますがまあ映画ですから(笑)。
 
 
 
Unknown (COLKID@自分の部屋)
2015-03-21 20:16:48
今回はどちらかというと掴まった相棒のカイト君のほうが、ダーティハリー2の若い警官のようなことをしていましたね。
ただこの最終話で、番組自体が杉下右京のやり方に疑問を投げかけたのは興味深かったです。
 
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