試乗


Z7 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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自動車の定期点検があり、土曜日にBMWのディーラーに行ってきた。
今回はリコールなどもあり、一週間ほど車を預ける。
その間代車に乗って過ごすことになる。

お店には新しい1シリーズが置いてあった。
ついにFRレイアウトを捨ててしまった新型である。
当然試乗を勧められたので、ちょっと運転してみることにした。
残念ながらxDriveのM135は貸し出し中で、試乗車は118iしかなかった。
もろFF車であるが仕方がない。

運転してみると、FFっぽさはほとんど感じられなかった。
現在乗っている旧型の120iから乗り換えて、運転の感触には特に違和感がない。
路地を曲がると小回りが少し利かなくなっているかな・・と感じた。
しかし街中を大人しく走った程度では、ほとんど差が分からなかった。
代車で借りている218dはFFの癖を感じるので、新型1シリーズで採用された技術によるものなのだろう。

しかし現在の旧型120iからこれに買い換えるかと言われるとちょっと難しい。
あえて買い替えるほどの違いがないのだ。
118iは次の車の候補には入らないと感じた。

まず乗り味はそれほど変わらない。
その点は感心すべきことなのだろう。
しかしFF車の癖をあの手この手で消すくらいなら、最初からFRにした方がいいのではないか。
BMWならFRレイアウトでずっと洗練されたものが作れるはずだ。

パワーは120iの方がある。
118iは必要にして十分ではあるが、比較すると少しひ弱に感じた。
室内は多少広がったが、個人的には特別求めてはいない項目である。
ただ同じ旧型1シリーズに乗っている親戚が、背の高い子供たちには後席が狭いと言っていたので、そういう要求はあるのだろう。

僕が一番残念に感じたのは、デザインがFF車のそれになっってしまったことだ。
外観は一見1シリーズっぽいが、どこかに違和感があるのは、タイヤの位置関係などが原因であろうか。
フロント部分が妙に膨らんでのっそりと見える。
最近のBMWのデザイン自体あまり好きではないのだが、今度の1シリーズは特にピンとこなくて、何だかゴルフの新型みたいに見える。
それだったら正直MINIの方が魅力的である。

それにしても、ほんのちょっとのスペース拡大のために、唯一と言ってよかったFR小型ハッチバックの称号を捨ててしまうというのは、果たしてどうなのだろう。
・・と後輪駆動車ファンとしては思わざるを得ないが、この規模のメーカーが今後生き残っていくために必要なことだったのだろう。
かなりの販売量になるはずの車種を、一部のマニアのために特殊なレイアウトを採用するような余裕はもう無い、ということだ。

残念ながら試乗した新しい118iには、旧120iから買い替える理由を見い出せなかった。
しかしM135 xDriveにはちょっと興味がある。
そのうち試乗させてもらおうと思っている。
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