走る凶器 1


Z7 + NIKKOR Z 35mm f/1.8 S

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朝、車を運転していると、出勤や通学で駅に向かう大勢の人とすれ違う。
多くは足早に移動する「急いでいる人たち」だ。
自分もそうだったから仕方がないが、往々にして時間ぎりぎりに家を出て、駅にふっ飛ばしていく。
特に自転車に乗る学生は、交通ルールの教育を受けていないこともあり、無謀な行動をとる者が多い。
こちらも気をつけて運転しなければならない。

いつも通る橋のところで、川沿いの道を自転車に乗って進んでくる40代くらいの女性が見えた。
その人が真っ直ぐ前を向いて、勢いよくこちらの道に向かってくる。
嫌な予感がして、その動きに注意していると、まったく左右を確かめずに、そのままの勢いで道に飛び出してきた。
こちらは急ブレーキで避けたが、女性は全然気にする様子もなく、そのまま目の前を横切って走って行ってしまった。

一緒に乗っていた母親がビックリして、一体あの人は何を考えているの?と叫んだ。
橋が脇道より少し高くなっているので、自転車に勢いをつけないと坂を上りきれないのだろうか・・・
それにしても目の前に車が来ているのに、ノーブレーキで交差点に突っ込むというのも、頭がおかしいのか、自殺願望のある人としか思えない。
まさに走る凶器である。

実はその人とは時折その場所で遭遇するのだ。
通行する時間帯がピッタリ合っているらしい。
橋に差し掛かる時、その女性が脇道を飛ばしてくるのが見えると、母親が「またあの人が来たから気をつけて!」と叫ぶ。
そして案の定そのままの勢いでノーブレーキで道に飛び出してくる。

恐らく歩行者優先の意味を取り違えているのだろうが、それにしてもあの運転でよく事故を起こさないものだ。
僕の方は要注意人物として気をつけているが、あれではいつか大きな事故を起こすであろう。
当人はともかく、事故に巻き込まれてしまう運転者がかわいそうである。
ああいう人がいるとなると、やはりドライブレコーダーは必需品であると思った。
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