応接間


D810 + AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

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一日会社に行って、また週末である。
今日は案の定仕事が溜まっていて、朝から追い掛け回された。
メールも一杯、FAXも一杯になっていた。

合間に銀行に行くと、休み明けということで混んでいる。
やっと終わって帰ろうとしたところで、今度は支店長に捕まって、応接間で話をした。

会社に帰ると別の銀行が来ていて、今度はウチの応接間で話をする。
さて仕事を片付けようと机に戻ると、また別のお客が来た。
それでまた応接間に戻る。

みなこの一日に集中して、溜まった仕事を片付けているのだ。
コーヒーを飲みすぎて、お腹がガボガボになった(笑)



エリア・マウリッツィの8468。
外羽根式プレーントゥ。
ブレイク(マッケイ)製法。
サイズは40。

この靴については詳しくはわからない。
販売元などのサイトに書かれている情報をまとめると、以下のような素性の靴のようだ。

エリア・マウリッツィ氏は、アントニオ・マウリッツィ氏の息子。
アントニオ・マウリッツィは1972年に氏によって設立されたブランドで、イタリア中部のアドリア海沿岸にあるマルケ州に工場を構える。
家族経営の会社で、製造技術を持つ創設者のアントニオ氏が生産を管理し、息子のエリア氏がデザインを担当している。
若いエリア氏は、新進気鋭のデザイナーとして注目されているそうだ。
そのエリア氏の名前のブランドで出したシリーズに属する靴である。

アンティーク仕上げが施されたアッパー。
コバの部分も意図的に使い古したように表面を潰して慣らされている。
しかも製法はマッケイということで、いつもの「正統派」とは違う路線である。

好きなプレーントゥということもあり、前から気にはなっていて、お店で何度か手にとって見たことはあった。
しかし普通なら買うことは無かった。
僕が買う靴ではないと決め付けていたのだ。
価格もその割りに高めの設定であった。
イタリア製のマッケイの靴は、設定価格が高すぎると感じることが多い。

ところがそのお店の銀座店が撤退することになり、在庫処分のセールが実施された。
閉店セールということもあり、叩き売りに近い額の値札をつけられた商品が並んでいた
ならば何かひとつ買おうかと思った時に、普段だったら買わないであろうこの靴が急に浮上したわけである。



いわゆるファッション路線の靴である。
細部はけっこう凝った作りになっている。
ソールには透明の樹脂が張り込んであり、メーカーのロゴが透けて見えるようになっている。
その表面は格子状に切れ込みが入り、曲がりやすく作られている。

サイズは40しかなかったのだが、少しルーズフィットであった。
季節が暖かくなり靴下も薄くなったので、薄手のインソールを入れて調整している。
アウトラインは足の形に必ずしも合っていないのだが、全体が柔らかいので特に問題なく履けている。

おかしなもので、こういう靴に限って、お気に入りのひとつになってしまうのである。
今ではローテーションに入り、数日おきに履くようになった。
毎朝靴はその日の気分で選んでいるが、あまり凝ったことをしたくない日に、ついこの靴に手が延びる。

とにかく履きやすいのである。
最初から曲がりやすいのは、マッケイ製法の利点でもある。
しかも軽いため、身体への負担が非常に少ない。

もっともマッケイ製法の靴で長距離を歩くと疲れるという人もいる。
地面の凹凸がダイレクトに伝わりやすいのだ。
特にシングルソールだと、その傾向が強く出る。

ところがこの靴は、厚みのあるダブルソールになっている。
そのため曲がりやすく疲れにくいという優れた実用性を持っている。
意外に靴のもっとも重要なところが、しっかり押さえられている。
しかも不思議なくらい、周りからの評価も高いのだ(笑)

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