探索


LEICA X1

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今日は巣鴨にある染井霊園という墓地に出かけた。
以前も書いたが、自分の先祖に江戸時代の国学者がいるのだが、その墓がどうやらここにあるらしいという情報を得たためだ。
別の寺院からここに移されたらしい。
不確かな情報ではあったが、遠くはないので散歩がてら行ってみた。

ずっと前に、青山霊園で巌頭之感の碑を探してえらい目に遭っているので、今回は最初に事務所に行って尋ねた。
ところが、まったくわからない様子。
墓の管理者の名前がわからないと、探しようがないという。

江戸時代の人物だといったら、それだけで驚いていた。
考えてみたら霊園というのは明治期以降に作られたもので、それ以前の人はお寺に埋葬されているのが普通なのだ。
染井霊園にも有名人のお墓はたくさんあるが、多くは明治以降の人だ。
霊園の地図とパンフレットをいただいたが、著名人のお墓リストの中には当然ない。

仕方ないので歩き回ってみた。
Mrs.COLKIDは、また墓探しかと非常にご立腹だ。
ただでさえ霊魂がうようよいそうな場所を、へとへとになって長時間歩き回るという、あの悪夢が蘇ったようだ。

実際、8ヶ所ある都営霊園のなかではもっとも小さいというが、それでも敷地は6.8万平方メートルあり、墓も5500基あるという(笑)
とてもじゃないが、数時間で見つけられる大きさではない。
その上古いものは3月の地震で崩れかけており、近づくのが危険なものさえあった。

というわけで、しばらく歩いてみたが、残念ながら今回は徒労に終わった。
再調査して出直すことにする。

ところで偶然とはいえビックリ。
下岡蓮杖のお墓があった。(下の写真)
まるで導かれたようだ。
写真の祖といわれる二人のお墓を、相次いでお参りしたことになる。
写真をもっと撮れというお告げだろうか?




それともうひとつ。
高良斎のお墓もあった。(下の写真)
シーボルトに学んだ眼科医で、先日の長崎行きに際しMrs.COLKIDに読ませた「ふぉん・しいほるとの娘」の中でも重要な登場人物だ。
しかもMrs.COLKIDがみつけた。
いきなりお墓の前で立ち止まり、黙って指差した。

ここにあるなんて考えもしなかったので驚いた。
これもまた何かに導かれたような話。
このようにお墓巡りとはなかなか興味深い遊びなのだが、何しろ死屍累々の中を歩くことになるので、影響を受けやすい人にはお勧めしない。

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