荒技


LEICA X1

大きな画像

今日はテレビで「紅の豚」を最後まで見てしまったので、ここを書く時間がなくなってしまった。
何度も見ている映画なのだが、なぜか毎回細部を忘れていて、ああ、こんなシーンもあったっけと思う。

1対1の空中戦で、主人公のポルコ・ロッソが得意技の捻り込みでカーチスの後を取るシーンは有名だ。
宙返りの頂点で機体を失速気味に滑らせて、敵機より小さい半径で回り有利な位置を取るという荒技だ。
映画館で最初に見た時は、おお、捻り込みをやった!と感動した。

坂井三郎氏が左捻り込みを得意としており、何度か紙上で詳しい操縦方法を公開している。
もっとも慎重な氏は、実戦ではこの危険な業を1回も使わなかったと明言している。
インメルマンターンと呼ぶこともあるが、現在のインメルマンターンは宙返りをしながら180度ロールさせることで、縦の方向にUターンする手法としてとられているようだ。

以前自衛隊の基地で、飛行服を着用して、戦闘機のシミュレーターに乗せてもらったことがある。
実は、操縦を自由にさせてくれるなら、捻り込みをやってみようと密かに考えていた。
坂井流ではフットバーを一瞬踏みかえるのだ(笑)

ところが自動操縦で飛行が始まった上、「今からインメルマンターンを行います」とアナウンスがあり、あれよあれよという間に機体が勝手にインメルマンターンしてしまった。
非常に不本意なインメルマンターンであった(笑)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )