雨の日の音


D3 + Carl Zeiss Makro Planar T* 100mm F2 ZF

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雨の日に音楽を聞くのが好きだ。
昔から雨の日の「音」は好きだった。
いつもと違うしっとりとした暗騒音の中、薄暗い部屋でゆっくりと音楽を聞くのだ。

雨の日はコーン紙が重くなって、音が悪いと言われている。
乾燥した気候の場所で作られたスピーカーには、そういう傾向があるのかもしれない。

しかし典型的日本人である僕は、カラッとした能天気さを、そのまま素直には受け入れられない。
むしろヨーロッパ的な、歴史の重みを伴う暗さに魅かれる。

それは少しくすんでいて、グロテスクとさえ呼べる面を持つ。
同じように長く暗い歴史を背負う日本人にも、欧州に共通したものがあるように感じる。

写真を撮るようになって、晴れた日は外に出なければ勿体無い・・と思うようになった。
それなら余計に都合がいい。
雨の日は写真はあきらめて、音楽に没頭すればいいのだから・・・
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