食べられないもの


D3X + AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VR II

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ほとんどの人には、どうしても食べられない・・というものがあるだろう。
好き嫌いはありません・・と言う人も、ひとつくらいは、あれだけは勘弁してくれ・・という食べ物があるものだ。

実は、僕はラッキョウが食べられない。
ラッキョウだけはどうしても苦手である。

それにニラもあまり好きではない。
少量なら食べられないことはないのだが、ニラタマの中にニラが札束のように入っていたりすると、ちょっと食べることは出来ない。

Mrs.COLKIDは、私は好き嫌いはない・・と言っている。
しかし、ドライフルーツなどの乾燥させた食べ物を、食べたがらないのを知っている。
贅沢な話なのだが、子供の頃から家で作った新鮮な野菜を食べて育ったものだから、干からびた野菜は食べ物ではない・・という意識が働くようだ。

また、牡蠣にあたった経験がきっかけになり、牡蠣も食べられなくなった。
それでも時折食べてはいたのだが、ある日突発的にアレルギーが発症し、以降体が完全に受け付けなくなってしまったそうだ。
本人は牡蠣が好きなのに、可哀想な話である。

一方僕の方はというと、子供の頃牡蠣フライが大の好物であった。
ところがある日、熱が40度もあるというのに、どうしても牡蠣フライが食べたいと言い張り、無理に作ってもらって食べたらしい。
それで嫌になり、20年間くらい牡蠣フライが食べられなかった。
見るだけで気分が悪くなった。

しかし今は復活し、好きで時折食べるようになった。
生牡蠣も好きであるが、やはりあたったことがあるので、恐る恐る少量食べる程度である。
しかし伴侶が食べられなくなったので、今後食べる機会は大幅に減るだろう。

僕の母親はウナギがダメで、まったく食べることが出来ない。
戦中戦後の食糧難の時でさえ、ウナギだけは食べられなかったという。
知り合いの家で、ご馳走の意味でうな重を出された時は、断ることも出来ず、決死の覚悟でうな重一杯分を完全に「飲みこんだ」そうだ。
それでいてアナゴは好物だったりするから、わけが分からない。

昔僕の飼っていたのら犬は、何でもがっついて食べたが、どういうわけか「炒り豆」だけは食べられなかった。
節分の時など、僕がポリポリと食べてみせて、ほら、美味しいぞ・・と何粒か目の前に放ってやると、匂いをかいで口に入れてみるのだが、やはり食べられなかった。
他の犬が喜んで食べるのを見て、悔しがって唸っていたのを思い出す。

ずいぶん前のことであるが、ラジオで永六輔氏が前川清氏にインタビューしていた。
「これだけはどうしても食べられない・・というものがありますか?」と質問したところ、前川氏が間髪入れず、「石・・・」と答えたのを思い出した。
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