ジョニー・キャッシュ


日曜日に「ウォーク・ザ・ライン」という映画を見に行った。
感想の方はよるくまひるうさぎ日記に書いた。
それから数日経つが、映画の中のいくつかのシーンが、毎日のように頭によみがえる。

歌を実際に歌ってみせる俳優陣の熱演ぶりは素晴らしかったが、映画の出来という観点から見ると、まあ中の上というところ・・・
しかしこれだけ心に残るということは、作品がパワーを持っているということだろう。
ぜひもう一度見たいものだと思うが、上映している映画館が非常に少ない。
DVDが出たら買おうかと思っている。

僕はこの1年くらい、時々キャッシュのCDを聞いていた。
しかし日本でジョニー・キャッシュを聞く・・という人にほとんどお目にかかったことが無い。
アメリカでは大御所・・しかし日本での知名度は低い。

この映画を見ると、きっとキャッシュのファンになると思う。
なぜこの映画がこれほど頭に残るのか考えてみたのだが、暗く重いキャッシュの人生と、それを救ったジェーンの存在が、アメリカそのものだからではないか・・という結論に至った。

黒ずくめの服装にサングラス・・一見カッコ優先の人物に見えるが、その実キャッシュほどストレートに自分をさらけ出す人も珍しい。
ドラッグに溺れステージ上で暴れた挙句気を失う・・という失態を演じたり、コンサートの最中に聴衆の前でジェーンにプロポーズし、返事をもらえなければ歌わないとごねたり・・・
そういう人間的な面がキャッシュの魅力なのだろう。

見て損の無い映画だ。
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