弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

リバーベンドがイラクを脱出した

2007-09-19 21:37:48 | 歴史・社会
イラクのバグダッドに住む女性(ハンドル名:リバーベンド)のブログが、イラクの現状を生々しく伝えてくれていました。
4月26日以降、ずっと新しい記事がアップされていなかったのですが、最近そのブログを訪れたところ、9月6日の記事がアップされていました。

リバーベンドとその家族はとうとうイラクを脱出しました。

自動車に乗ってシリアとの国境を越え、シリアに脱出したようです。なぜシリアかというと、ビザ無しに入国できる国がシリアとヨルダンだけだからです。ヨルダン人は避難民に対して酷くあたるようになっているので、シリアを選びました。

シリアとヨルダンは、イラクからの難民で溢れているようです。それも庶民中心というより、インテリ層が多いのが特徴です。イラクでは現在、医者、看護師などのインテリが狙われて殺害されている現実があります。

リバーベンドは、イラク戦争前はコンピューター技術者として従事していた女性で、イラク戦争後にイラク国内が内乱状態になったあとは多分仕事に就いていないと思います。

しかし、リバーベンドと家族にとって、シリアに脱出したからといって安定した生活が待っているわけではありません。実態は難民です。それでもイラクから脱出しました。


リバーベンド「だれひとり見ることも触れることもできない国境が、車両爆弾や民兵や殺し屋集団と・・・平和と安全の間に横たわっているなんて。今も信じるのがむずかしい。ここでこの文を書きながら、どうして爆発音が聞こえてこないのかしらとふと思ってしまう。

飛行機が頭上を通過する時に窓がガタガタいわないのが不思議だ。黒装束の武装集団が今にもドアを破って入ってきて私たちの命を奪うのではという思いからなんとか抜け出そうとしているところだ。道路封鎖や早期警戒機[レーダーを取り付けた軍用機]やムクタダの肖像画などなどがない街路に目を慣らそうとしている。

車でほんのちょっと行った先には 、こういったものすべてがあるというのに。」


イラクの現状が、こんなにも悪い状況になっているということです。まるでポルポト時代のカンボジアのようです。しでかしてしまったアメリカにも、もうどうすることもできません。
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