弁理士の日々

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料理の上手下手問題/井上荒野さん

2022-06-27 18:00:48 | Weblog
料理の上手下手問題 作家 井上荒野 あすへの話題
2022年6月21日 日本経済新聞
『既述したが、週に3日、夫が夕食作りを担当している。』・・・
『でも実際のところ、夫の料理の腕前はプロやシェフのそれとは違う。オリジナルの料理は作れないし、応用力もない。これも既述だが、プロのレシピを見て、プラモデルのように作っているので、パーツ(材料)がひとつでも欠けるとできない。レシピの選択眼もなく、まれにネットから妙なレシピを拾ってきて、正確にすごく妙なものを作ってしまったりもする。』

これ、井上さんの夫さんは、私とそっくりなのでびっくりしてしまいました。
ただし、私が夕食づくりを担当しているのはせいぜい週に1、2回でしかなく、その点では夫さんに負けていますが・・・。

私も、レシピ通りに調理することしかできません。以前、お料理教室(こちらの記事)で習った肉じゃがを家で作ろうとしたところ、レシピにあるショウガが冷蔵庫の中に見当たらず、調理の途中で近所の“まいばすけっと”に買いに走ったことがあります。
レシピに「しょうゆ大さじ2杯」と書いてあればその通りに計量して配合します。「適当に」配合することはできないです。
調理の途中で味見をすることがありません。私は「味オンチ」であることを自覚しており、味見しても善し悪しが判定できないからです。

できあがった私の料理のでき映えについては、「味がいまいち」と言われたことはありませんし、「(同じ料理であれば)いつも同じ味で安定している」と言われたことはあります。

記事『それが悪いとは思わない。おいしいものが食べられる確率は高いのはたしかだから。ここで私が考えるのは、「料理が上手」「料理が下手」とはどういうことか、という問題である。
夫は料理が上手なのか。よほど凝った料理でないかぎり、レシピ通りに作ればおいしいものができあがるなら「料理が下手」とはどのような状態を指すのか。』

この問題は、「料理が上手/下手」で評価する問題ではなさそうです。
「料理が上手」について考えてみると、
○ 冷蔵庫の在庫を確認して、その範囲内でおいしい料理を作ることができる。
○ レシピを見ずに、とびきりおいしい料理を作ることができる。
などが該当しそうです。この基準で見ると、私は「料理が上手とはいえない」には該当しますが、「料理が下手」とまでは言えなさそうです。レシピ通りにしか作れませんが、できた料理が不味いわけではないのですから。

「料理が得意/不得意」「料理が好き/そうでもない」ではどうでしょうか。
私は、レシピを見ながら調理をするのですが、まだ「調理が楽しい」という心境にはなれません。料理をすると疲れます。職場の同僚(既婚の男性)に「料理が楽しい」という人がいますが、うらやましい限りです。
夕食当番を始めた当初は、料理教室で習ったレシピを使っていたのですが、最近はもっぱら「クックドゥー」派です。料理教室レシピでは「砂糖:大さじ1,しょうゆ:大さじ21/2、みりん:大さじ2、酒:大さじ2」などとあり、この作業に神経を使って疲れてしまいます。これがクックドゥーであれば、できあがって袋に入っているので、ぜんぜん楽です。

記事『料理は日常のことだから、毎日レシピを見て作ってられるか、という意見もあるだろう(私もそうだ)。』
私は週に1,2回です。それに対して(従来からの)家庭の主婦は、毎日調理することが仕事になっています。得意・不得意にかかわらず、さほど苦痛とは思わずに、毎回レシピを見ることもせずに、調理を行うスキルを習得するのでしょう(否応なく)。それにくらべれば私などは、「料理が苦手」などとただ逃げているだけです。

記事の結論『結局、家庭料理は、上手下手というより、やる気があるかないか、ということだろうか。やる気がないことを責める気はない(べつの分野でやる気を発揮すれば良い)。ただ、「料理はまったくできないんですよね(だからパートナーに任せきり)」とドヤ顔で言うような人には、「できない……とは……?」と最近は心の中で問いかけている。』
ごもっともです。
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