弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

私の履歴書・里中満智子さん

2022-05-22 13:05:50 | Weblog
日経新聞の5月の「私の履歴書」は、マンガ家の里中満智子さんです。
5月21日の「(20)国際交流 ソウルで深めた相互理解 アジア各地で毎年サミット」2022年5月21日 日経新聞
に、おもしろい記事が掲載されていました。
95年、韓国のマンガ家から、「ソウルに来て大臣に会ってもらいたい」と頼まれました。日本の漫画の海賊版が多くて困っているのだが、改善されないので、日本の作家から直接、政府に働きかけてほしい、ということでした。里中さん1人では力不足と思い、ちばてつやさんと一緒に行きました。そこでのエピソードです。

『歓迎会で聞いた韓国のマンガ家の話も興味深かった。彼らの多くは日本の漫画に親しんで育ってきたが、それが日本人の作品だと知ったときは「ショックで一週間くらい落ち込んだ」という。
「日本人は鬼だと聞かされて育ったから、これほど感動的な漫画を描けるとしたら日本にいる同胞だろうと思った。でもマンガ家が全員、同胞というのもあり得ない。悩むうちに気づいた。自分は人から聞いた日本人像に囚われて、リアルな日本人を知らないのだと。そこで思い切って日本に行って、日本人と話をするうち、日本人イコール鬼ではなく、当たり前の人間なのだと分かった」と言われた。』

韓国における反日教育がいかに徹底しているかがこれでわかります。このエピソードは95年に聞いた話ですが、現在でも反日教育が同じように続いているのだとしたら、韓国人の過半が、「日本人は鬼だ」と心から信じていることになります。
大統領が反日の人から親日の人に代わったとしても、韓国という国が親日に変わることはできないでしょう。国民が許しません。

今回の「私の履歴書」にはもう一つ、おもしろい話題が掲載されていました。
上記、韓国のマンガ家との交流がベースとなって、「アジアMANGAサミット」がスタートしました。
『台湾の漫画研究者にこう言われた。「日本の漫画のヒーローに世界が感動するのは、自分と関係のない人のために命を懸けるからだ。他の国のヒーローは、国家や友人や家族など自分と関わりのある人のために頑張る。」漫画から国際的な相互理解が深まることは大いにある。』
ヒーローが命を懸ける動機には、日本と諸外国の間にこのような相違があったのですか。これは新しい気付きでした。
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