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高橋洋一氏が何故??

2009-03-31 21:39:44 | 歴史・社会
このブログの一日の訪問者数はだいたい400人台ですが、昨日は突然に増加し、897人の訪問がありました。そう、検索ワード“高橋洋一”でのご来訪です。

小泉政権ブレーン・高橋洋一教授を窃盗容疑で書類送検
3月30日16時55分配信 読売新聞
「警視庁練馬署は30日、温泉施設のロッカーから財布や腕時計を盗んだとして、元財務官僚で東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)を窃盗容疑で書類送検した。
 同署幹部によると、高橋容疑者は24日午後8時ごろ、東京都練馬区の温泉施設「豊島園庭の湯」の脱衣所で、区内に住む男性会社員(67)が使っていたロッカーから、現金約5万円が入った財布や、数十万円相当のブルガリの高級腕時計を盗んだ疑い。ロッカーは無施錠だったという。
 男性の通報で駆けつけた同署員が調べたところ、防犯カメラに高橋容疑者に似た男が写っていたため、浴場から出てきた高橋容疑者に事情を聞くと、盗んだことを認めたという。調べに対し、高橋容疑者は「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」と供述しているという。」


高橋洋一氏に関しては、この1年半、当ブログで注目してきました。
このサイトの左下にある検索窓に“高橋洋一”と入力して検索すると、13件の記事がヒットします。

小泉内閣が成し遂げた構造改革は、小泉首相と竹中平蔵氏の二人三脚で推進したようですが、ブレーンとして高橋洋一氏が大きな役割を果たしたのだそうです。
高橋洋一氏は、東大理学部数学科、経済学部卒業後、80年に大蔵省に入省し、金融検査部、理財局などを経て、竹中平蔵大臣の補佐官、内閣参事官(官邸)となりました。

小泉政権が誕生する直前、高橋氏は大蔵省から派遣されてプリンストン大学に学んでいました。2001年の2月に竹中氏とニューヨークで会っており、その後同年7月から「構造改革」に関わるようになります。

プリンストンから帰って、猪瀬直樹さんに頼まれて道路公団の民営化にもタッチしました。
道路公団に関し、学者を含めて関係者は「6兆円から7兆円の債務超過だ」と主張していました。これに対し高橋氏は「道路公団は債務超過でない」と証明し、資産査定の理論武装をして猪瀬氏を助けます。


郵政民営化は、高橋氏は大蔵省理財局にいた96~98年に財投改革を担当して郵政分野に通じていたので、竹中氏から「ぜひやってくれ」と頼まれます。2003年秋のことです。

2004年の夏に郵政民営化の基本方針を作った時、竹中さんは麻生太郎総務大臣と真っ向から対立します。麻生さんには総務省が付いていますが、竹中チームの方は高橋氏と岸博幸秘書官(現・慶応大学準教授)らの数名だけです。結果的には諮問会議で竹中さんの完勝に終わります。

郵政民営化の最初の難関はコンピュータシステムの問題です。「民営化というが、システム構築が間に合わない」と反対派が言い出し、公社総裁の生田正治さんもそれに乗ってしまいます。
高橋氏はシステム専門家に頼み、全部のシステムを見直し、当面いらないものを取り除いたら、1年半で構築できる見通しが出ました。多くの人はシステムは間に合うはずはないといっていましたが、昨年10月に郵政民営化がうまくスタートできたことで高橋氏の意見が間違っていなかったと証明されました。

郵政民営化の4分社化のアイデアも高橋氏によるものです。4分社化の方針はロジカルに考えた末に出てきた結論です。
さらに、郵政公社の廃止後、郵貯と簡保を直ちに商法会社にするという措置を講じておきました。商法会社にしてしまえば、揺り戻しの動きが出たとしても公社に戻すことが不可能です。これは役人でないと気付かない部分で、反対派は「やられた」と思ったはずです。

2005年9月の郵政選挙で小泉与党が大勝します。竹中さんから「熱の冷めないうちに政策金融をやろう」と言われ、政策金融機関の統合と民営化計画を手がけ、わずか二ヶ月で案を仕上げます。
どの国にも政策金融機関はありますが、ひとつくらいです。だから「ほとんど民営化して最後に一つでも残ればいい」という方針を出したところ、財務省と経産省の逆鱗に触れます。しかし小泉総理と竹中さんの力で押し切ったので、財務省も経産省も最後は手も足も出なかった。ある雑誌に某財務省高官のコメントとして「高橋は3回殺しても殺し足りない」という談話が載ったそうです。

高橋氏の埋蔵金発掘は、05年、小泉政権の経済財政諮問会議で、各省庁に指示して全ての特別会計の「資産負債差額」つまり、余剰金をいくら持っているかを試算させたのが最初です。高橋氏の“レーダー探査”によって明らかにすることができました。
「レーダー探査の仕組みを作るのは難しいけれど、それは私が役所からボコボコにやられながらやっていたんだから、あとは表計算ソフトに数字を入れて、ボタンを押せばパーッと出てくるんですよ、埋蔵金が。どの特別会計にいくらあるか、3日もあれば計算できる。」
そして今では、政府自身が経済対策の財源として埋蔵金をあてにするまでになったのです。

財務省では最後の半年ほど懲罰人事を喰らいますが、去年の3月に財務省を辞め、東洋大学の教授に就任しました。
そして最近は、テレビにもちょくちょく出演するようになっていました。


このような経歴を経てきた高橋氏が、何であんな破廉恥な犯罪を犯してしまったのか。全く理解の範疇を超えています。
せっかく高橋氏に期待していたのにこんな結末が待っていようとは。
(実は彼には盗癖があったんだ)なんて裏話でも聞かない限り(聞いてませんが)、とてもじゃないが納得できないつまらない結末になってしまいました。
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2 コメント

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Unknown (とおる)
2009-04-02 05:33:47
個人的には、普通の窃盗の現行犯逮捕(に準ずる。現場で逮捕されたので。)なら、そのまま拘留して厳しく余罪が追及されるのが当たり前なのに、警察側も随分と甘い対応をしているという印象を受けました。

今回の事件は証拠が確たるものであっても、過去に余罪がある場合、その証拠隠滅の恐れは十分にある訳です。

やはり、権力者と知己の関係にあると、こう言う扱いになるのかなと。
高橋氏の扱い (ボンゴレ)
2009-04-02 20:56:52
とおるさん、コメントありがとうございます。

高橋氏は、小泉政権時代は政権側でしたが、麻生・与謝野体制の現在では権力側というよりむしろ反権力側かもしれません。
しかし東洋大学教授という地位もあり、警察も配慮したのでしょうか。

逮捕されようがされまいが、期待の星としての高橋氏はこれで死に体となったと思われます。
「がっかりだよ」としか言いようがありません。

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