弁理士の日々

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コロナワクチン~各自治体の体制

2021-05-25 00:09:22 | 歴史・社会
各市区町村単位で、高齢者(65歳以上)のコロナワクチン接種が始まっています。
私は杉並区在住の65歳以上であり、「コロナワクチン接種予約完了」(2021-05-09)で報告したように、5月7日に予約を行い、6月24日接種が決まっていました。
杉並区は集団接種のみであり、当初は区内の5カ所で接種可能だったのですが、5月24日(予約)から1カ所増え、さらに1カ所増える予定です。そこで、すでに予約している6月24日よりも早い予定を取るべく、予約変更を試みました。
予約を変更するためには、まずすでに取得している予約をキャンセルする必要があります。キャンセル後に予約しようとしたら6月24日よりも後の日程しか空いていなかった、となると悲惨です。
そこでまず、東京都の大規模接種を予約することにしました。5月24日の午後にトライしたら、簡単に予約ができました。5月31日です。
次に杉並区の予約をキャンセルし、再度の予約を試みました。あれこれ選択肢を探した結果、新たに設置された会場(我が家に近い)について、6月8日に予約を取ることができました。
一安心です。大規模接種の予約はすぐにキャンセルしました。

ところで、いろいろ調べて見ると、接種会場については市区町村ごとに実にまちまちです。わが杉並区については、当初(昨日予約まで)は集団接種(5カ所)のみでした。一方、小金井市などは、集団接種2カ所のほかに、個別接種45カ所が設けられています。個別接種とは、町のクリニックです。そして、小金井市は高齢者の接種がガンガン進んでいるようです。高齢者接種が予定より早く終わりそうなので『基礎疾患のある人や高齢者施設などの従事者への接種を前倒ししようとしたところ、待ったがかかったという。「東京都の方が市町村で足並みをそろえて欲しいというのです。』(【ワイドショー通信簿】加藤浩次「おかしくないですか」 ワクチン接種スムーズ自治体に都が「待った」(スッキリ) J-CASTテレビウォッチ2021年5月21日)

そこで、杉並区、小金井市、武蔵野市について、接種会場の設置状況について調べて見ました。
《杉並区 人口 584,727人》
 個別接種 3カ所(5/24から予約開始)
 集団接種 5カ所→7カ所

《小金井市 人口 127,623人》
 個別接種 45カ所
 集団接種 2カ所

《武蔵野市 人口 149,454人》
 個別接種 19カ所
 集団接種 3カ所

当初私は、ファイザー製ワクチンは-70℃での保管が必要であり、個別のクリニックへの輸送は困難なのであろう、と考えていました。しかし、小金井市の実例では、45カ所にも分散した個別接種会場(クリニック)でちゃんと接種ができているわけです。
これは考え方を変えなければいけません。

そもそも「ワクチンの打ち手が足りない」というのは、集団接種会場に動員しようとするからです。個別のクリニックで接種するのであれば、普段の診療、普段のインフルエンザワクチン接種と同じように、何ら医療従事者を別途動員することなく、コロナワクチン接種が進められます。
小金井市でできているのですから、これはすべての市区町村で参考にして体制を考えるべきでしょう。

私は、5月いっぱいは(厚労省の怠慢により)コロナ供給量不足が律速であり、6月になったら突然に供給量が急増したが今度は打ち手不足が律速となって思うようにワクチン接種が進まない、と思っていました。
しかし、小金井市の事例を見た今となっては、個別接種の拡大によって打ち手不足は解消し、急速に接種完了率が増大することになりそうです。
各市区町村は、若い人たちへのクーポン券の発送を早めなければなりません。東京都などの都道府県は、「足並みをそろえろ」などといって市区町村の足を引っ張らないよう、お願いします。

またこうなったら、自衛隊による大規模接種もいらなくなりますね。
自衛隊の医官、看護官の方たちには、ワクチン接種ではなく、大阪・兵庫のコロナ医療崩壊現場に災害派遣で行っていただくのが最も有効だと思います。
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