<113> クリスマスイブ
ささやかに 二人でメリー クリスマス
クリスチャンでもない我が家ではあるが、人並みにという気持ちが働く。で、クリスマスイブの今日は、ショートケイキをもって午後のコーヒーにし、妻と二人でクリスマスの真似ごとをした。夜はローストチキンにするというからこれも楽しみである。ところで、この直前、 久しぶりにウィーダの 『フランダースの犬』 (村岡花子訳)を読んで感動の涙を絞っていたこともあって、こういうクリスマスの迎え方もいいのではないかと 一人満足していた。 そこで、 ケーキを妻と分け合っていただいたのであるが、このときちょうどNHKのラジオで川柳をやっていて妻がふと、私の頭の中の俳句など知るよしもなく、即詠の川柳を口にした。
ケーキ食う ときだけ我が家 クリスマス
「うーん、庶民感覚だ」と妻の発した言葉をなぞりながら思った。 で、川柳は、貧しい少年と老犬との愛情物語である『フランダースの犬』 の読後の余韻を現実へ引き戻すに十分だったが、 私たちの暮らしはこうしたところに展開し、落ち着いているのであろうとも思えたのであった。
『フランダースの犬』は小泉八雲の『きみ子』を思わせ、こちらがイエスであるのに対し、『きみ子』の方は観音さまで、 キリスト教と仏教の違いが見て取れるが、テーマがともに愛と慈悲にあるのがわかる。まあ、そんなこんなで今日の一日。 外は時雨が霙に変わる寒の空模様ではあった。では、今日と明日を祝し、Merry Xmas! 諸兄、諸氏にはよいクリスマスを。
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