<1254> 寒 波
鯉の背に 乱れ激しき 冬の雲
立春は過ぎたが、寒波の襲来で、日本海側は多雪の報。奈良盆地の大和平野も寒さの感があり、晴れたり曇ったりの天気だったが、季節風が強く、一段と寒さを感じる一日だった。今日は、また、馬見丘陵公園へ歩きに出かけ、二時間ほど公園で過した。風が強く、池は穏やかならず、陽光は明るさを増して来たが、疾風が水面を撫でて奔り行くのが寒々として見えた。
鴨などの水鳥は元気そのものであるが、ほかの野鳥たちは寒さのために体を膨らませ、今一つ動きが緩慢に見えた。鯉の泳ぐ水面が疾風の余波によって乱れる。鯉にして言えば、空に現れ流れて行く冬雲の風景も環境のうちである。乱れるのは本意ではなかろうが、これは時の状況による。水中の鯉は斯くのごとくであるが、地上にあるものにもやはり同じような風景がそこにはある。 写真は池の水面。鯉の背が見える。
水面が 映し返せる 風景は 見るほどに我が うちの風景
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