昨日土曜日の山行は、愛媛県高知県の境、佐々連尾山。柳瀬ダム中川から入る。15年も前、歩いたことのあるルートだ。奥の奥まで民家があり、しきびを山の斜面で栽培しているのが印象に残っている。ただし、最後の民家から登山口までは、かなりの悪路である。
15年前、ここから山に入った人が迷ったという話を聞き、どんなところか見てこようと思ったのが発端である。その時、私も中川峠手前の平坦な場所で迷い、パニックになった。スマホなどない時代で、GPSも勿論もっていない。ウロウロした挙句、地図とコンパスで、解決。迷うときは、間違った思い込みをしている。確かこっちから来たはず、とか、あっちが目的地のはずとか。地図を取り出して、間違っている自分を確認して、「そんなバカな」とキツネに騙されたような気持ちになる。
以前来た時より、道しるべがたくさん付いていて、友人2人とおしゃべりしながらリラックスして歩くと、あっという間に峠に着いた。昔から見守ってくれているお地蔵さんがいる。民家跡の礎もある。人々が行き来した大事な道だったんだね。
佐々連尾山方面に少し歩くと、あすなろ峠。
有名な「大ブナの駄馬」この頃は、ネットで調べてこれを見に来るらしい。小さな笹の絨毯に、ブナの大木、中木がつくる明るい森。確かに一見の価値がある。愛媛の山は岩山、徳島の山は優しいブナや、シラビソの森とイメージしているが、この森は徳島の山を思い出す。
キノコの季節は終わりだ。やや乾燥したキノコがいっぱい。取ってみると、やはりツキヨタケ。
この日遇った人、9人。お天気最高、皆さん楽しそう。特筆すべきは、ボランティアで草刈りをして下さる方がいて、この山はとても歩きやすくなっている。以前は、背丈ほど繁るササを漕がなければいけなかった。