日記

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マルタのコンサート

2017-05-21 22:08:37 | 日記

 昨日は、楽しみにしていた、サックス奏者マルタのコンサートがあった。会場は4月に出来上がった観音寺市民会館だ。6時の開演だから、15分前に家を出ればよい。春の夕方、まだまだ日は高い。静かな街をゆったり散歩しながら向かう。演奏会に5分の散歩で行けるのが最高だ。開演前に席について、緞帳が上がるのを待っている。ところが何時までたっても始まらない。お客さんを待っているのだろうか。一か月前にチケットを買いに行ったら、まだ随分残っていた。やはり当日になっても空席が多い。お客さんは、五、六百人だろうか。驚いたのは、熟年、年寄がほとんど。ブラスバンドをやっている若い子らが聴きに来ると思っていた。ビッグバンドといえば、やはりちょっと楽器をかじった人にはあこがれだ。学生時代、私の先輩や同級生たちも真似事をしていた。アマチュアバンドとしては、カッコよかった。この頃の学生はビッグバンドに興味がないのだろうか。

 さて、15分遅れてコンサートは始まった。私はマルタの音楽が好きで、30年以上前、よく聴いていた。レコードとカセットテープの時代である。彼の姿はテレビで一度見ただけで、実物を見たのは初めてだった。小柄で小太り、しわがれ声で喘ぐようにしゃべる。サックスを吹く姿はゴリラのような・・・、ごめんなさい。少し肥満に見えるけど、体、大丈夫なのかな、生活習慣病に罹りそう、なんて思ってしまった。年は67歳、長生きしてずっといい音楽聴かせてほしいな。

 曲が流れると、そのカッコよさ、懐かしい音色に戦慄を覚えた。特に好きで、むかし何度も聴いたマンハッタン・イン・ブルーが演奏されて感激した。お客さんが少ないから私が二人分の拍手を受け持ち、掌がちょっと痛くなった。

 コンサートがはねた後、ロビーに出てきてくれて傍で見られたらいいなと思ったが、残念ながらそれはなかった。帰り道、幸せな気分で余韻を楽しんだ。たまにはコンサートもいいね。

 家を壊して荷物を引っ越したとき、ステレオを物置に放り込んでそのまま、レコードは聞けない。カセットテープも何処にしまったかわからない。レンタル屋で借りようかな。


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