Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

広瀬淡窓・咸宜園

2020年08月10日 | Weblog
久しぶりに日田の咸宜園に行ってきました。

血気盛んな松下村塾に較べて、温厚篤実な感じがしていて、あまり魅力を感じていなかったのですが、ここに来て、その認識を改めています。

門弟3,000人とも5.000人とも言われる咸宜園ですが、文化2年(1805年)に、広瀬淡窓が豆田町にある長福寺の一角を借りて、教え始めた時には、広瀬淡窓とたった二人の門人しかいなかったそうです。

たった二人でも始める強さに私は心惹かれます。

ちなみに、咸宜園の咸宜とは、「みなよろしい」という意味で、門下生一人ひとりを大切にする考え方が込められています。

入門時に①年齢、②学歴、③身分を問わないとする「三奪法」は、ずっと前から私の心に残っている考え方で、バッカーズ寺子屋での指導の考えにも大きな影響を与えてくれました。

「鋭きも鈍きも共に捨てがたし 錐と槌とに使ひ分けなば」。
これは、広瀬淡窓の有名な言葉です。

「人間には、鋭い者ものもいれば、鈍い者もいる。しかし、鋭い錐にも、鈍い槌にも、それぞれにきちんと道具としての役割がある。同様に、人間にもそれぞれの役割が必ずある。」
これも教育に携わる者としては、本当に大切なメッセージだと思います。

また、淡窓の指針は「敬天」でした。人間は正しいこと、善いことをすれば、いつか天から必ず報われるというのです。

この敬天思想にも、私は同感ですし、更に、広瀬淡窓の教育思想に迫りたいと思います。
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