Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

一所懸命

2018年10月17日 | Weblog
日本の社会では、定年退職の年齢が60歳から65歳と次第に先延ばしになり、生涯現役として働いていく社会になろうとしています。西洋的に一稼ぎしたら、リタイアして第二の人生を楽しむという生き方も良いと思います。しかし、日本的に、仕事そのものに、人生のやりがいと生きがいを見つけて働くのも、私は良いと思いますし、私自身そうありたいと思っています。

 「働き方改革」というスローガンが掲げられてはいますが、私はどんなに時代が変わり、働き方が変わろうとも、誠実に「一所懸命」働くことが何よりも大切だと思います。働く人を、「仕事ができる人、仕事ができない人」に分けることもできますが、「仕事に一所懸命に取り組む人、一生懸命に取り組まない人」に分けることもできます。「一所懸命」というのは、心構えの問題であり、人間性の問題ということでもあります。そして、その人と働いて心地よく思えるか、思えないかという問題にもなります。困難を共に背負える仲間であるかどうかという判断にもつながっているからです。

 仕事に対する自分の知識やスキルや能力が不足していて、自分が十二分に仕事の成果を出し得ていないことを自覚できれば、「申し訳ない」という心が生まれるはずです。そして、今以上に「一所懸命」の努力を重ねようと思います。それは、常に「何か自分にできることはないだろうか」と考え行動することでもあります。また、ある程度の成果を出していたとしても、自分が更に仕事における高みを目指そうと思えば、今の自分と目指す姿との乖離に気づき、自分の力不足をもどかしく思うことになります。そして更に「一所懸命」の努力を重ねようと思い、行動し始めます。それは謙虚さや素直さという心が生み出すものです。本当に自分にプライドを持つということは、自分と真摯に向き合い、結果を残すということでしかないと私は思います。

 与えられた仕事に一所懸命になれない人は、どこで働こうが、一所懸命にはなれないものです。一所懸命になれない人は、成果を出せていないことに気づけない人でもあります。気づかなければ改善のしようもありません。また、気づけたとしても自分が一所懸命でないことが問題の原因だと思えなければ、自分を正当化するために、言い訳をしたり、周囲を批判したりするようになります。いずれにしても自分の成長にはつながらない心の持ち方です。

 どう考えるにせよ、何を言うにせよ、他人は良く人を見ているものですから、誤魔化しようはありません。うまく誤魔化せていると思っているのは、本人だけでしかありません。 私はとにかく、妥協することなく、こだわりを持ち続け、いくつになっても「一所懸命」であることを忘れないようにしたいと思います。二度とない人生。どこまで自分を磨き続けていけるのか試してみたいと思います。
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