Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

本当にわかるということ

2015年03月18日 | Weblog
今日の日経新聞夕刊に、
哲学者の梅原猛さんが、
良寛さんについてお書きになっていた。

曰く、

「私は90歳を迎えんとして、
 ようやく(良寛の)偉大さを理解できるようになった。」

梅原先生にしての感懐である。

私たちは、
あまりにも浅く、
わかった気になったり、
わからせようとしているのではないか。

薄っぺらな知識や、
薄っぺらな感情のやりとりに満足して、

さらに深い世界があることに
思いが至らないのではないか。

良寛の書・漢詩・和歌・生き方、
その一つ一つを本当に理解するということは、
かくも深いものなのだと痛烈に思わせられた。

人は自分の理解の深さでしか、
相手を知ることはできない。

これは、
「お前の人物が如何ほどのものなのか?」
と、問われているに等しい。

私の理解も浅いに違いない。

だからこそ、
死ぬまで理解の深さを探究し続けるしかない。





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする