Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

哲学を

2014年05月16日 | Weblog
やはり、熟々思うことは、
わが国の教育に哲学が失われたことの大きさである。

知識を問う教育が盛んになり、
それを補強する技術の教育は盛んになった。

だが、人間不在の教育が、
いったいどこへ向かうことができるというのか。

道徳教育もあるではないかと
簡単に答えが返ってくるであろうが、
私が言いたいのはそうしたことではない。

人間は何のために生きるのか。
人間は何故学ばなければならないのか。

そうした根源的な問いは、本当に深く、
本当に答えを見出しにくいものである。

だから、学び続け、考え続け、自分と向き合い続け、
そして、現実の社会の中で生き抜く自己の経営理念を
自ら見出すしかないのだ。

哲学するとは、観念を弄ぶことではなく、
そうした生きる根っこを育むことだと思う。

そのような、暗夜の道に、
一灯を灯すが如き教育が行われなければ、

結局は、大人になっても、
人は、自分の人生の意味を知ることもなく、
また、知ろうとすることもあるまい。

あまり考えず、軽やかに、漂うように生きていく人生。
それしかあるまい。

豊かな時代なら、
そこに幾ばくかの幸せもあるだろう。

しかし、本当にそれで良いのだろうか?

自分のことだけを考え、
物質的価値のみを追い求め、
子々孫々の幸せを考えぬ人間に、
本当の意味での良き教育はできるのであろうか。

今、私が実践している教育には、
ここで述べたところの哲学的なものが
多分に含まれて居るのだろう。

人生の意味を考え始めた人は、
年齢にかかわらず、
本当に大きな成長を遂げ始めていく。




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一歩一歩

2014年05月16日 | Weblog
萩往還を歩き終えました。

この合宿が終わると、
バッカーズ寺子屋は、
卒塾式に向けて準備を進めていくことになります。

バッカーズ寺子屋に限らず、
様々な場面において、
出会いがあり、
新たな旅立ちがあります。

人生そのものも、
一つの旅だと思います。

一人一人の人生の糸が交差し、
そして、織りなされていく様は、
実に深く、実に不思議なものです。

しかし、まずは、自分の道を、
自分の日々の一歩を、
しっかりと踏みしめて歩いて行こうと思います。


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