Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

思い出

2008年04月08日 | Weblog
かつて共に学ばせていただいた友人から、彼の素晴らしい教育実践を物語る一年間の学級日誌が送られてきた。懐かしくも嬉しく思った。

私は色々な教育に関わる活動をこれまでやってきた。道を切り開くことが私の使命と心得て走り続けたが、未開の分野を切り開く作業には、世の常として、様々な思いが錯綜する。ために、切り開いた道を離れることになったのも一度や二度ではない。

しかし、今、振り返ってみると、道は確かにできている。その道と交わることはないのかもしれないが、良いものをこの世の中に一つでも残すことができて本当に良かったと思う。

今、私が魅力を感じているのは、一人一人の人間に真剣に向き合うことである。子どもであれ大人であれ、充実した学びの時間を一緒に過ごすことである。信頼に満ちた関係性の中で、紙切れに何かを書き記すのではなく、相手の心に文字を刻み込むように思いをぶつけて学びあうことに私は喜びを感ずる。

私という人間は未熟でもあり、愚かでもあり、我が儘でもある。しかし、愚かであるが故に、私心なく捨て身でより良い教育を実現しようともがき続けるであろうと思っている。
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