Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

新年

2008年01月05日 | Weblog

新年を迎えると何かが変わったような気になるから不思議なものである。

暦の上では、12月31日が1月1日になっただけだし、
連続する時間に何ら変化があるわけでもないのだが、
「新年」という言葉で、何かが改まったような気分になるのが
私たち日本人の心らしい。

勿論、除夜の鐘や初詣や門松、注連飾りと言った様々な儀式が、
否が応でも新年気分を盛り上げていくとも言えるだろう。

しかし、やはり元日早朝の、あの空気は、
何か目に見えないものが改まったと感じさせる
清々しさを持っていると思う。

年神信仰と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが、
やはり、多くの人々の思い、
…清々しく新年を迎え、場を清め、心を穏やかにし、良い一年にしたい…
という思いが積もり積もって、元日のあの空気を作っていると思えてならない。

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2008年01月05日 | Weblog

昨年の漢字は「偽」だった。

確かに酷い「偽り」の横行した一年であった。
特に、命や健康を脅かすような「偽り」は、
即刻やめて欲しいものだと思う。

しかし、一方で「偽り」をした人たちを
居丈高に非難する気にはとてもなれない。

我が身をふり返って一点の「偽り」も無いかと言えば、
正直、自信がないからである。
いや、私が善だと思っていることを、
ある人たちは悪だと思うかも知れないし、
私が正しいと思うことを、
ある人たちは偽りだと言うかもしれないからである。

ゲスの勘ぐりの類だろうが、
居丈高に「偽り」を非難する人たちの在り方にも
なにがしかの「偽り」が潜んでいるような気がすることが時としてある。

「嘘をついたり、誤魔化したりしない」
そのことを私は子どもたちに伝えている。
私もそうありたいと思っている。

しかし、一方に対して誠を貫くことが、
他方を偽ることになるようなことも皆無とは言えまい。

しかし、それでも正しさを追い求めて生きていく
強い意志を持ち続けることが、
人間として何よりも大切だというのが、
実際の人の世に則した正確な表現ではないだろうかと思う。


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