堀江貴文社長らライブドア幹部が証券取引法違反の容疑で逮捕された。「改革の旗手」と持ち上げ、先の総選挙で小泉首相は「若者の模範」とおだて上げ、「小泉、ホリエモン、竹中で改革をやり遂げる」と応援演説していたにもかかわらず、「この件と選挙の応援とは別問題」とはよくも言えたものだ。予算委員会で「道義的責任はないのか」と詰め寄られた小泉首相は渋々認めたものの、ホリエモンを持ち上げたメディアが悪いとマスコミに責任転嫁する姿を見るにつけ、この首相の品格のなさを感じざるを得ない。
先の総選挙で読売新聞の調査によるとテレビの視聴時間が長い人ほど小泉支持率が高かったといわれている。「改革推進勢力が正義」、「抵抗勢力は悪」と、政治を二極化し、改革の中身は全く明らかにしないまま、テレビを最大限に利用して、巧みな選挙戦術で自民党は大勝した。ライブドア問題で評論家の内橋克人氏は「今社会を覆う怪しげなる時代のめっきが剥がれ落ちる幕開けの表彰となろう」と語っていたが、いよいよ怪しげなる政治のめっきを剥がす時が来たようだ。
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