日曜日の新聞で楽しみなのは読書欄です。本に関する記事はもちろんですが、記事の下の広告も本の広告で、4頁にわたってたっぷり本の情報が詰まっています。読書欄を見てすぐさま書店へ飛んで行くようなことはめったにないものの、それでも何か面白そうな本はないかと、毎週楽しみにしています。11月最初の日曜日、朝日新聞の読書欄を見ていると、先日亡くなったアップルの創始者、スティーブ・ジョブズの伝記が取り上げられていました。発売から数日でミリオンセラーになったと新聞の記事に出ていたこともあり、きっと波瀾万丈の人生が綴られた面白い本なんだろうなと思って書評を読んでみました。すると、のっけから「基本線では目新しさの余地がない」とあり、全体的にネガティブ・トーンの書評でした。この本が面白いのか面白くないのかはひとまず置くとして、一般紙の読書欄は、「こんな面白い本がありますよ」といった前向きなものであって欲しいと思いました。活字文化の大きな担い手である新聞社は、みんなが文章に触れたくなるような気持ちを作る使命があると思います。仮に今話題の本をつまらないと思っても、つまらないという記事を載せるのではなく、面白い「別の本」を紹介するべきではないでしょうか。新聞には文化欄があります。本の善し悪しや論評はそちらに任せて、読書欄では、本を読もうとする気持ちにドライブを駆けるような紙面作りを心掛けて欲しいと思いました。
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