ヨエル書 2章
火曜日は長い旅路でした。イズミールを出てアレキサンドリア・トロアスへ。聖書で「トロアス」として登場する地です。そこでは、パウロ、ルカ、そしてユテコの名前が重なります。そしてローマ時代のトロアスの港の跡を訪ねました。倒れた円柱や建物を構成する石が並の中にある景色は、10年前とほとんど変わりありませんでした。最後はアソスに。第三次伝道旅行の帰路、トロアスから陸路で向かったパウロと、船で向かったルカたちがここで会い、パウロはそこから船でミレトスに向かって行ったと使徒の働きに書いてある場所です。
ヨエル書2章にタイトルをつけるなら、私は「神のあわれみ」とします。
1節に「地に住むすべての者は、恐れおののけ。主の日が来るからだ。その日は近い」とあります。ここで恐れおののけと呼びかけられているのは、イスラエルの人々だけではありません。「地に住むすべての者」です。私とは関係がないとは多くの人々の考えだと思います。しかし、主の日が来るのは一部の人々のためではなくて、あらゆる人々と関係のあることなのです。
そしてここには、「あわれみ」「あわれむ」ということばも見られます。主「の日の」さばきの前に胸を張って「私はだいじょうぶです」「私には関係がありません」と言える人はいません。主のあわれみにすがるほか術はないのです。
だとしたら、私たちができるのはただ一つ、「主よ、あわれんでください」「主を、こんな私をあわれんでください」と祈ること。あれもしました、これもできましたなどということではないのだと、ここから気づきます。
*写真はアソスの夕景