みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

真実が通じない

2014年07月24日 | サムエル記第二
サムエル記第二 10章


 国内を平定し、ヨナタンとの約束を守ってヨナタンの子メフィボシェテに神の恵みを施すダビデ。
 隣国アモンでは父王が亡くなり、息子ハヌンが王になります。ダビデは父王が自分に真実を尽くしたように、自分も新王ハヌンに真実を尽くそうと、父王の死の悔やみを言わせるために家来たちを遣わしました。

 ところが、ハヌンはつかさたちの助言に乗ってダビデの家来たちを辱めて帰してしまうという無礼を働くのです。このことは、国と国との戦争にまで発展してしまいます。

 心に留めることばは「真実を尽くす」。「真実」と訳されているのは、前章でダビデがメフィボシェテに施した「恵み」と同じことばです。
 メフィボシェテにはダビデの真実が届くのですが、ハヌンは跳ね返します。主にあっての真実、恵み、忠実さが誰にでも受け入れられるものではないということを、改めて思います。真実が通じないのです。

 訳のわからない相手には通じないのだから、「誠実」「真実」を示しても無駄なのだと言えるのだろうかと考えさせられます。相手が強く出たらひるんではならない、上手に駆け引きをして…などというのが世の常。
 けれども、やはり最後には「誠実」や「真実」が物を言うのではないかと、ここ数日の食品疑惑隠しのニュースを見聞きして思います。
  


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。